VRDJ(VRChat内でのDJイベント)について。そこへ行く目的や解釈(Ver.21-A)

(初出:2021年2月28日 (Ver.21-A) )

先日某VRChatでのDJイベントにちらっと顔を出した際、横にいたユーザーさんたちが「音がでかくてしゃべれない」って若干難色を示した様子でステージ前のメインフロアみたいなところから離れていってて、DJイベント、クラブに何を求め何しに行くところとしてとらえるかっていう解釈、目的の違いだよなぁ...と感じる場面で印象に残った。

__このイベントやワールドについてできるだけ誤解や齟齬は生みたくないので補足すると、DJブース・ステージの前の特定の範囲内でのみDJプレイの出音があえて意図的に大きめに設定されており、この「特定の範囲」を出てステージを離れると人の声が聞こえる休憩スペースのようなつくりになっていて、会話をしたりダベりたいときは休憩スペースのほうに行けばいい。というふうに"配慮"はなされており、だがしかしイベント主催側の方針・主義主張としてはあくまで主役は「音楽」であって「音を楽しむ場の提供」と考える派。であり、コンセプトや打ち出すものとしてはっきりと一本、筋が通ったイベントなので、それらの設定や構造に対しての注意やアドバイスめいたもの、難色を示し悲観的・否定的感情を抱くのは若干マトはずれな気がする__

「たまたま思っていたものや求めていたものとは違う"場"に来てしまった」というだけで「そうか...ここはそういうイベントでありワールドなのか...」という。それだけの話。

意にそぐわなかったり、気分や趣味に合わなかったらもうそれはしょうがないし、最悪どこか他のイベントなりワールドなりに行けばいいと思う。



クラブを「社交場」として見て、とらえて行くか。あくまで主体は「音楽」で、音楽を聴きに行く...普段聴けないデカい音で思いっきり音を楽しむことそのものを目的として行くか。っていうのの差異。というか...


イベント、集会、お祭り騒ぎでダベるのが好きなら好きでそれはそれでいいとは思うけども...

過去のnote記事「はいよりとうはと音楽」https://note.com/haiyori_touha/n/na07c2438806f
と内容が一部重複してしまうけど、なにか「イベントに"参加"することそのもの」に意義や目的や達成感を見出しちゃってるような....

酒飲んでダベる。っていう「人と人とのふれあい、集まりが楽しい」っていうのは、それは主目的が「人」であって「音楽」ではないよなぁ。と。
そのへんが混同されてしまっている場面も多々あるような気がする。


「音楽」が文字通り"バックグラウンドミュージック"として背景のような添え物になっていて、だからジャンルも傾向もバラッバラな、節操のない、一貫性のない、雰囲気だけの"BGM"がやみくもに垂れ流され、聴き流され、浪費されていくだけの、単なる器用貧乏でしかない「イベント」も多々ある...のかなぁ...?と感じる。


多岐に渡るジャンルを網羅していることが「えらい」「すごい」みたいな。


それって「自分はこれだけのいろんなジャンルのオンガクを知っている」という「知識」や「情報」を得て自己満足にひたったり承認欲求を満たしたいという行為でしかないのではないだろうか?
「知識」や「情報」が好きなのであって、「音楽そのもの」が好き。ということとは別モノなのではないだろうか?と。

「知識」や「情報」が好きなのであれば、「音楽博士」になりたいというのならばそれはそれでかまわないけども、それを「"音楽"好き」と言ってしまうのはなにかが"違う"のではないだろうか...?

「おとをたのしむ」と書いて「音楽」なのに、理論や知識や情報の部分ばかりが先行し比重がふえて「音"学"」になっちゃってる御仁も少なからずいるように思う...


少なくともはいよりとうはにとっては、この前述の某VRChatイベントのメインフロアの「話ができないほどの音のデカさ」は「むしろこれでいい」と思った派。


現場主義的というか、VRChat内のDJイベントでもリアルの「クラブ」みたいにメインフロアは人の話声がかき消されるぐらいの爆音で、しゃべったり休みたい時はフロアから離れたバーカウンター的スペースみたいな形態のもあるんだなぁ...と...
まさに「ヴァーチャル"リアリティ"」.....w


「バーチャル」「バーチャル」と言葉だけがもてはやされ、便利に”使われて"いるようではあるが、「リアリティ」....現実感、現実っぽさの部分がないがしろにされがちであるような気もする。

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