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思いつき情景アイテム:「奥義書の切れ端」

 こんにちは、油断するとすぐサボタージュするヤマナカです。

 今日は「思いつきシナリオ」よりもさらに手軽に「思いつき情景アイテム」です。

 香港電影大戦はスカミッシュ(小競り合い規模)級のテーブルトップウォーゲーム、ウォーゲームと言っても実在のウォーではなくアクション映画の戦いシーンを再現して遊ぶゲームなのですが、まあスカミッシュ級のテーブルトップウォーゲームでありまして、他にもこのクラスのゲームはGW社さんのウォークライやキルティームやネックロムンダ、NGOさんから翻訳版が出ているフロストグレイブやレンジャーズオブシャドウディープ(これは厳密には協力型の面クリア式探索ゲーム)等国内で日本語環境で遊べる選択肢が豊富になってきておるジャンルです。

 このジャンルの他のタイトルに対して香港電影大戦ゲームの特徴として自分が注目してるのが、スタントと情景アイテムのルールの存在です。スタントのルールは、ゲームの登場キャラクターがアクション映画の目玉シーンのようなアクションを行うためのルールで、情景アイテムはセットに存在する美術大道具小道具をわりと細かく具体的にルール化して、それを起動する事でキャラがボーナスを得たり特殊なアクションが可能になったりするというものです。

 今回はその「情景アイテム」のルールになんか追加しちゃったりなんかしてみようかしら、というアレです。例によって思いつきで、テストも何もしないで書き散らかしてる投稿なので、実際にプレイに使用される場合はそういうもんだと割り切った上でお願いします。

情景アイテム「奥義書の切れ端」

 というわけで今回思いついた情景アイテム「奥義書の切れ端」について説明していきましょう。これは絶技の型と内功の鍛え方が書かれた奥義書「十輪拳絶技指南書」の切れ端です。十輪拳というのは宋代の女俠チャンツィーが父親である邪悪なウェンウゥーの蹂躙拳を打ち負かすために10の鉄輪を使ったトレーニングにより編み出した絶技なのですが、ウェンウゥーは10の鉄輪を統べるとても邪悪な1つの指輪の力を使って無双転生の術を行い多元宇宙の何処かへ姿を消してしまいます。女俠チャンツィーは邪悪な父親ウェンウゥーの帰還に備えつつ他の邪悪ないろいろから人々を守るために正義の秘密結社「十連鉄輪団」を組織し弟子の訓点に励みました。「十連鉄輪団」はチャンツィーの存命中は横暴な朝廷に抵抗し無力な民を助け異民族の侵略から中原を護る義侠の士の集まりでしたが、北宋が金国に追われ首都を江南に移しモンゴル帝国が襄陽城の戦いで南宋軍を打ち破り元国が天下を奪ったのち、張三豊が武当派を興し太極拳を編み出した頃には弟子同士の権力争いにより団は分裂し奥義書も引き裂かれ散逸してしまい、現代(というのは行われるゲームプレイの背景となる現代です。それが大宋帝国の時代よりも過去である場合は、時空のなんかがどうにかなってそうなったってことにしましょう)においては十輪拳の絶技の型と内功の鍛え方の一部が書かれた切れ端がいくつか残されているのみです。

 「奥義書の切れ端」は情景アイテムなので、防御側がロケーションの特徴を決定する際に特徴として「奥義書の切れ端」を選択し、それっぽいミニチュアやマーカーをロケーションの好きな場所に配置する。

 「奥義書の切れ端」に隣接しているキャラクターはアクションを消費して拾うか解読を試みることができる。どちらの試みも消費したアクション分のサイコロを使って級判定をし、成功すれば拾ったり解読したりしたことになる。失敗すると「奥義書の切れ端」は風に煽られてランダムな方向に1s移動する。拾いに成功したキャラクターは奥義書を懐に入れ満足する。解読に成功したキャラクターは次回の「武」を使った判定のサイコロを1回だけ振り直すことができる。解読後「奥義書の切れ端」は風に煽られてランダムな方向に1s移動する。

 強風の場合ランダム移動の距離は1Lになる。

バリエーション

 武侠小説では奥義が彫られた石碑や壁画というパターンも登場する。その場合拾うことはできず風に煽られ移動することもないだろう。できれば雰囲気を考慮してロケーション内の隠されたっぽい場所に配置してほしい。

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