アップルパイ奮闘記
アップルパイ、が、食べたいんです・・・!
昨年の秋ごろから、ちょこんと脳内に居座り続けてきた欲望が、年を超えてむくむくと膨らんできた。
はじまりは去年の秋。長野旅行で、評判の高いお店を何件か見つけたにも関わらず、駐車場が見つけられなかったりお腹いっぱいのときにお店をみつけてしまったりして、食べられなかったのだ。
それからしばらく、アップルパイ欲を忘れてきたころ。駅ナカの期間限定ショップにアップルパイのお店が入った。お上品なサイズをしたソレは、値段も高かった。夫とわたし用にふたつ買うと、週の半分の食費に値する額だった。
それに、このサイズだと絶対ひとつじゃもの足りないだろうな。そう思うと、手を出すのにさらに迷う。駅ナカにあるので通勤するたび目に入るアップルパイ。後ろ髪をひかれながら素通りする日々。あぁ、食べたい。
それなら自分でアップルパイを作ろう。
夕飯を食べた後に、真っ暗で寒い中スーパーへ歩いていく。悲しいことに、わたしは運転ができないので寒くても雨が降っても徒歩である。そうして凍えた体で冷凍パイシートを発見し、手に取って、値段を見てそっと戻した。地味に高かった。とぼとぼと寒い中家に帰った。
こうなったらイチから作るのもアリかもしれん。ちょうど賞味期限が切れそうなバターが残っているから消費したいし。
土曜日の朝7時からアップルパイづくりに奔走する。そして、できたのが、こちらです。
レシピは栗原はるみさんのものを参考にしました。パイ生地の上に塗るアーモンドクリームは、材料が無かったのでカスタードクリームに変更。左のものは余ったカスタードにりんごを乗せた焼きプリンです。
パイ生地って意外と簡単なんだな・・・。寝かせる分時間はかかるが、パン作りよりは早くできるし、工程も楽。切った時のザクっとした手ごたえで、勝利を確信した。食感はサクサクで、カスタードを塗った部分もべちゃっとしていなかった。
りんごも並べて上にバターと砂糖を散らしただけなのに、甘酸っぱくてジューシー。
余ったカスタードに、りんごを乗せて同じくバターと砂糖を散らしただけの焼きプリンも、余りものでできたとは思えないくらい美味しい。パンプティングみたいな味のプリンだった。
今回、実感したことが一つ。レシピはレシピ通りに作った方が良いということ。こっちの方が楽そう、これでいいんじゃね?という安易な気持ちが、逆に自分を苦しめる。
何に苦労したかっていうと、カスタードである。前にレンチンでカスタード作ったことあるからって、自分を過信した。全然固まらない。牛乳は低脂肪乳でいいよね。あっちょっと足りないな。いいや、水入れちゃえ。原因に心当たりしかありません。
砂糖もふるいがないからザルに入れて散らす雑なやつ、それがわたし。
でもまあ、卵を急遽一つ足したのが良かったのか、焼いているうちに美味い事水分が蒸発したのか、アップルパイも焼きプリンも想像以上にうまくできたので良しとしよう。
こういう結果的にはなんとかなっちゃうっていうのが、これまた変な自信にになってまた悲劇を招くんだよな。知ってる。
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