見出し画像

【忙しい人のために】生成AI関連のニュースまとめました | 2024年8月


ChatGPT、OpenAI関連

ChatGPTが検索領域に本格参入「SearchGPT」が登場

https://openai.com/index/searchgpt-prototype/

OpenAIが発表した「SearchGPT」は、AIとウェブの情報を組み合わせ、迅速かつ正確な回答を提供する検索機能のプロトタイプです。この新しいツールは、従来の検索と異なり、AIが会話形式で最新情報を提示し、関連ソースへのリンクをわかりやすく提示します。これにより、検索が効率的で直感的なものになります。将来的には、この機能をChatGPTに統合する予定です。ビジネスにおいても、情報の精度と信頼性を強化する手段として注目されています。

一撃で書籍をかけるレベルの出力。GPT-4oで最大64Kの出力トークンが搭載

OpenAIの最新モデル「GPT-4o-64k-output-alpha」は、これまでのAIモデルと比べて出力の長さや精度が飛躍的に向上しています。このモデルは特に医療や法律など専門的な分野での利用が期待されており、膨大な情報量を扱うプロジェクトでも対応可能です。企業にとっては、業務効率化やデータ分析の強化に役立つツールとなるでしょう。AIの進化を感じさせる一例として注目すべき技術です。

ChatGPTでより自然で感情的に抑揚を持った会話が可能に(Advanced Voice Mode)

ChatGPTの新機能「ボイスモード」は、従来のAIとは一線を画す進化を遂げ、自然な会話が可能です。GPT-4oモデルを搭載し、人間と同じ速度で日本語を含む多言語で応答できます。また、リアルタイムでデバイス画面や動画を理解し、オンライン会議にも参加可能です。2024年秋には全有料ユーザーに解放予定で、ビジネスの質を向上させる強力なツールとなるでしょう

OpenAIがGPT-4oのファインチューニングを可能に!スモールビジネスの新たな可能性

2024年8月、OpenAIは最新のAIモデル「GPT-4o」のファインチューニングサービスを開始しました。これにより、スモールビジネスでも自社のニーズに合わせたAIモデルを手軽に作成できるようになりました。ファインチューニングとは、既存のAIモデルに特定のデータを追加で学習させ、特定の目的に特化したモデルを作り上げる技術です。GPT-4oは従来のモデルよりも高い理解力と生成能力を持ち、テキストだけでなく画像も扱えるため、ビジネスの効率化やカスタマーサポートの強化に役立つでしょう。これまで高額だったAI導入が、比較的低コストで実現できる点も魅力です。

OpenAIの経営は大赤字で2024年の負債は約7700億円の見込み

OpenAIは2024年に約7700億円の負債を抱える可能性があると報じられています。主力製品であるChatGPTは多くのユーザーを持ちますが、同社は2024年だけでAIモデルの学習に約4700億円、人件費に約2300億円を費やす予定です。一方で、年間収益は最大でも7000億円に達する見込みであり、支出との差額が負債として残る計算になります。この状況により、OpenAIの経営は厳しい状態にあるとされています。

オープンAIが資金調達交渉、評価額1000億ドル超も=WSJ

米国のオープンAIが、数十億ドル規模の新たな資金調達を検討しており、評価額が1000億ドルを超える可能性があると報じられました。この調達はスライブ・キャピタルが主導し、マイクロソフトも追加投資を予定しています。生成AIの成長性を背景に、企業の価値が急速に高まっていることが注目されています。特に、生成AIはこれまでのAI技術とは異なり、日常のビジネスに大きな影響を与える可能性があります。

OpenAIがアメリカ当局者に対し「Strawberry」と呼ばれる画期的な成果をデモ、コード名「Orion」という主力LLMのトレーニングデータを作成することでGPT-4越えの性能を目指す

OpenAIは、複雑な数学やプログラミングのタスクに特化したAIモデル「Strawberry」を開発し、その技術を用いて「Orion」という次世代AIモデルのトレーニングを進めています。これはGPT-4を超える性能を目指しており、生成AI技術のさらなる進化を示唆しています。秋にはこの技術がChatGPTに統合される可能性があり、ビジネスでの利用が期待されます。

いまや「ChatGPT」は1週間に2億人が使っているそうだ

ChatGPTの週間アクティブユーザー数が2億人を超え、昨年11月の1億人から倍増しました。わずか5日間で100万ユーザーを獲得した背景には、生成AIの急速な普及と進化があり、今後も成長が期待されます。特にAppleがSiriに統合する計画が発表されたことで、さらに注目が集まっています。


その他生成AIサービス

Claudeにプロンプトキャッシング機能を導入 – コスト削減とパフォーマンス向上を実現

Anthropicが提供する「Prompt Caching」は、頻繁に使用されるコンテキストをキャッシュし、APIコール時のコストと遅延を大幅に削減する技術です。これにより、開発者は同じ背景情報を繰り返し使用することが可能になり、特に長い会話や大規模な文書処理での効率が向上します。この機能は、Claude 3.5 Sonnetなどの最新モデルで利用可能で、最大90%のコスト削減が期待されています。

チャットAI「Claude」人気機能「Artifacts」が誰でも使えるようになった

AnthropicのチャットAI「Claude」の新機能「Artifacts」が全ユーザーに解放されました。この機能は、ユーザーがAIと協働してコンテンツを作成できるもので、プログラムやフローチャートなど、さまざまな形式で出力可能です。特にビジネスや開発者にとって、より実用的なAIアシスタントとしての価値が期待されています。

Metaの新AI「Llama3.1」を公開

Metaが公開したLlama 3.1は、これまでのオープンソースAIモデルを大きく進化させたものです。特に、新たにリリースされた405Bモデルは、AIモデルとしては世界最大級で、汎用的な知識や言語翻訳、数学的なタスクにおいて最先端の能力を持っています。今回のリリースでは、より多くの言語に対応し、テキストの要約や多言語での会話エージェント、コーディング支援など、より高度なユースケースに対応できるようになりました。Llama 3.1は、オープンソースで利用可能なため、開発者が自由にカスタマイズし、自分たちのニーズに合わせたAIアプリケーションを構築することができます。この進化により、AI技術の利用がさらに広がり、より多くの人々がその恩恵を受けることが期待されます。

Google、アプリ実行時に生成AIが適切なUIを構成し動的生成する「AI Generated UI」発表

Googleは、アプリケーションの実行時に生成AIがユーザーの入力に基づいて適切なUIを構成し、動的に生成する「AI Generated UI」を発表しました。従来のUI設計では開発時に決定されていたレイアウトやコンポーネントが、この技術により、ユーザーのニーズに応じてリアルタイムにパーソナライズされます。この技術は現在、Flutterフレームワーク上でアーリープレビューとして提供されており、モバイルやWebなどのさまざまなプラットフォームで利用可能です。たとえば、ユーザーが旅行の希望を入力すると、AIがその内容に基づいて旅行スケジュールを提案し、必要に応じて予算調整のUIも動的に表示されます。これにより、アプリケーションはより柔軟で個別化された体験を提供できるようになります。

グーグル、AIモデル「Gemini 1.5 Flash」大幅値下げ AIの価格競争が始まった(アスキー)

グーグルは、AIモデル「Gemini 1.5 Flash」の利用料金を大幅に引き下げると発表しました。これにより、入力トークンの価格が78%、出力トークンの価格が71%引き下げられ、業界最安値水準となりました。Gemini 1.5 Flashは、要約や分類、マルチモーダル理解などの高負荷・低遅延のタスクに適しており、100万トークンという長大なコンテキストウィンドウを持つ特徴があります。この動きは、AI市場における価格競争の激化を示しており、他社も同様の値下げを行うなど、今後の展開が注目されます。

グーグルの音声アシスタント「Gemini ライブチャット」で何ができる? 「Google アシスタント」との違いとは

グーグルが新たに発表した「Gemini ライブチャット」は、既存の「Google アシスタント」とは異なり、AI技術を活用してゼロから構築された新しい音声アシスタントです。この機能により、ユーザーは自然な会話を通じて、日常の問題解決やタスクの実行をサポートされます。Gemini ライブチャットは、リアルタイムでのやり取りが可能であり、拡張機能を通じて他のアプリとも連携できます。また、将来的にはさらに多言語対応や、コンピュータビジョン技術「Project Astra」の統合も予定されています。これにより、現実世界での体験をより豊かにし、ユーザーに新たな利便性を提供することが期待されています。

Googleが検索結果をAIが要約する機能「AI Overviews(AIによる概要)」を日本などでも提供

Googleは、検索結果をAIが要約する機能「AI Overviews」を日本を含む複数の国で提供開始しました。この機能は、検索結果の最上部にAIによる概要を表示し、その情報の元となったウェブページへのリンクを示します。米国では、この機能の導入により、特に若年層のユーザーの満足度が向上したと報告されています。今後も他国で段階的に展開が進む予定であり、検索の情報品質を重視していることが特徴です。

グーグル、Geminiで独自チャットサービスを作れる「Gems」開始 - Impress Watch

Googleは「Gemini」をカスタマイズして独自のチャットボットを作成できる新サービス「Gems」を発表しました。このサービスは、Geminiの有料契約者向けに提供され、150以上の国と地域で利用可能です。ユーザーは目的に応じたチャットサービスを簡単に作成でき、例えば特定のデータを検索したり、反復作業の工数を削減するためのツールとして活用できます。また、画像生成AI「Imagen 3」にも対応し、すべての言語のユーザーが画像生成を行えるようになっています。これにより、企業や個人が独自のAIツールを手軽に構築できるようになります。

【もはや実写】画像生成AI「Midjourney v6.1」のクオリティがハンパ無い。プロンプト付き制作事例15選を紹介《使い方、プロンプトのコツを紹介》

この記事では、画像生成AI「Midjourney」の最新バージョン6.1について解説しています。特に注目されるのは、画像の品質と生成能力が大幅に向上し、特に人物の描写や細部の表現が非常にリアルになった点です。さらに、動画生成AI「Runway Gen-3」との組み合わせで、よりクリエイティブなコンテンツが簡単に作成できる未来が予想されています。記事では、Midjourney v6.1の使い方やプロンプトのコツ、そして具体的な制作事例も紹介されています。今後、クリエイティブ分野における革新が期待されます。

Runway Gen-3にImage to Videoが追加!使い方や商用利用、活用事例を徹底解説

Runwayの最新モデル「Gen-3」に、画像からリアルな動画を生成する機能「Image to Video」が追加されました。この機能により、アップロードした画像を基にしてプロ並みの動画を簡単に作成できるようになります。この記事では、「Image to Video」の使い方や料金体系、商用利用に関する情報、さらに活用事例を詳しく解説しています。具体的には、自撮り画像や生成AIの画像を使った動画作成方法、動画編集との組み合わせによる活用例などが紹介されています。これにより、動画制作の可能性が大幅に広がることが期待されています。

イラレとフォトショ、生成AI強化の新バージョン - ITmedia NEWS

Adobeは「Illustrator」と「Photoshop」の新バージョンを発表し、最新の生成AIモデルを搭載しました。Illustratorでは、ベクターデータに特化した「Firefly Vector Model」を使った生成機能が強化され、プロンプトからベクターパターンを作成できるようになりました。Photoshopでは、「Firefly Image 3」によるテキストからの画像生成や、画像ディテールの向上、選択ツールの追加が行われ、クリエイティブ作業がさらに柔軟で強力になっています。

FLUX.1とは?元Stable Diffusionチーム作の画像生成AI!使い方やMidjourneyとの違いなど解説

FLUX.1は、元Stable Diffusionチームが開発した新しい画像生成AIで、プロンプトに対する忠実性と多様なスタイル対応が特徴です。このAIは、テキストの再現性に優れ、複雑な画像の生成や解剖学的に正確な人物描写が可能です。FLUX.1はPro、Dev、Schnellの3つのバージョンがあり、それぞれ異なる用途に対応しています。特にProバージョンは商用利用が可能で、高品質な画像生成を求めるプロフェッショナル向けです。この記事では、FLUX.1の特徴、使い方、他の生成AIとの違いについて詳しく解説されています。

検索AI筆頭のPerplexityが画像生成機能に「FLUX.1」を搭載

Perplexityは、Proユーザー向けに新たな画像生成モデル「Flux.1」と「Playground AI v3 beta」を導入しました。Flux.1は、Midjourneyなどの高度なモデルに匹敵するオープンソースの画像生成ツールで、Grok 2にも統合されています。この追加により、Perplexityのユーザーは、より高品質な画像を生成し、プロンプトを細かく調整して特定のスタイルを実現することが可能になります。ユーザーは、Flux.1、Playground v3、DALL·E 3、Stable Diffusion XLの中から選択できるようになり、特にFlux.1が最も進化したモデルとされています。今回のアップデートには、プロンプト調整の精度を高めるためのUI改善も含まれています。

イーロン・マスク氏、X有料プランに新型AI「Grok-2」 画像生成も - 日本経済新聞

イーロン・マスク氏が手がけるX(旧ツイッター)の有料サービスに、新型対話型AI「Grok-2」のベータ版が導入されました。このAIは、利用者の質問に対して対話形式で回答するだけでなく、指示された文章を元に画像を生成することも可能です。しかし、偽情報の拡散や著作権侵害のリスクも指摘されています。「Grok-2」は、AI開発を行う新興企業が手がけており、今後の展開が注目されています。

NVIDIA、「NVIDIA AI Foundry」を発表。Llama 3.1モデルを組み合わせた独自データから「スーパーモデル」を構築可能

NVIDIAは、新サービス「NVIDIA AI Foundry」を発表しました。このサービスにより、企業や国家はLlama 3.1モデルやNVIDIA Nemotronモデルを活用し、独自の「スーパーモデル」を構築できるようになります。Llama 3.1はNVIDIA H100 TensorコアGPUでトレーニングされ、8Bから405Bのパラメータサイズを持つ生成AIモデルを提供します。さらに、NVIDIA NeMo Retrieverを使用した高度な検索パイプラインの構築も可能で、ビジネスにおける革新を促進します。このサービスは、企業が独自のデータを基に特定の業界に特化したAIモデルを開発する手助けを行います。

Florence-2をわかりやすく解説、なぜマイクロソフトの新AIは軽量でも大規模超えなのか

マイクロソフトが開発した新しいAIモデル「Florence-2」は、わずか7億パラメータという非常にコンパクトなサイズでありながら、従来の大規模モデルを凌駕するパフォーマンスを発揮します。このモデルは、画像認識や物体検出、画像キャプション生成など、多様なビジョンタスクを統一的に処理できる点が特徴です。また、商用利用が可能なオープンソースとして提供され、ローカル環境でも利用可能です。Florence-2の高精度な処理能力は、マイクロソフトが作成した大規模なビジュアルデータセット「FLD-5B」を用いて訓練された結果であり、これにより、小型ながら強力なAIモデルが誕生しました。

動画と音声ガッチャンコでなんでもAI口パク「sync.」。リップシンクはVideo to Videoの時代に突入した

AIリップシンクの新たな波として登場した「sync.」は、Video to Videoリップシンク機能を持つサービスです。これにより、すでに作成された動画に音声を同期させることが可能となり、以前のImage to Video方式よりも柔軟な編集が可能です。特に、Runway Gen-3などのAIモデルを使用して生成した動画に対してsync.を使用することで、アジア系の人物や日本人の動きにも自然にリップシンクを施すことができます。この技術により、動画制作の選択肢が広がり、より高度な表現が可能になりました。

v0(ブイゼロ)の使い方を徹底解説!始め方や料金、プロンプトも紹介

v0(ブイゼロ)は、テキストだけでサイトやアプリを構築できるAIツールです。プログラミングスキルがなくても、自然言語による指示でサイトのデザインやアプリを簡単に作成できます。例えば、「カレンダーアプリを作成して」と入力するだけで、瞬時にアプリが生成されます。v0は無料プランから企業向けの有料プランまで提供されており、用途に応じて選択可能です。記事では、v0の始め方、使い方、料金体系について詳しく解説しています。専門知識がなくても、v0を使えばクオリティの高いプロダクトが作れるようになるでしょう。


生成AI活用事例

楽天のOpenAI活用事例が公式サイトで公開

https://openai.com/index/rakuten/

楽天が生成AI技術を自社のエコシステムに統合することで、顧客体験を大幅に向上させる取り組みを開始しました。これにより、楽天の各種サービスがよりパーソナライズされ、ユーザーにとって便利で魅力的なものになると期待されています。具体的には、カスタマーサポートや商品検索の精度向上、レコメンデーション機能の強化などが挙げられます。従来の技術と異なり、生成AIは単なるデータ処理に留まらず、まるで人間のような応答や提案が可能です。これは、今後の顧客との関係性を一変させる可能性があり、楽天にとっても大きな飛躍となるでしょう

マクドナルドがWebCMに生成AI起用 AI美女がポテトセールを告知……しかし世間の評価は向かい風

日本マクドナルドは、AIイラストとアニメーションを使用した広告動画を公式Xアカウントで公開しました。動画は「マックフライドポテト」のセールを告知する内容ですが、世間の評価は賛否両論です。特に「AIを使う必要が感じられない」など、生成AIの起用に疑問を呈する意見が目立っています。一方で「新時代の広告」と評価する声もありますが、全体的には否定的な意見が多いようです。

生成AIが消費者ニーズから商品デザイン NTT東日本グループが事業支援へ

NTT東日本グループは、生成AIを活用した新しい商品開発支援事業を開始します。この事業では、地域の中小企業の技術を学習した生成AIが、消費者の希望に基づいて新しい商品をデザインします。デザインされた商品はウェブサイトで公開され、人気が出た場合には実際に製品化される予定です。地域の中小企業が直面する「消費者ニーズが分からない」という課題を、この生成AIが解決することを目指しています。

「AIさくらさん」 空港で観光案内 音声を認識 3ヵ国語対応の生成AI 10月まで実証実験 和歌山・南紀白浜空港

和歌山県の南紀白浜空港に、「AIさくらさん」という人工知能接客サービスが導入されました。AIさくらさんは、音声を認識し、最新の観光情報を基に観光案内を行います。このサービスは、日本語、英語、中国語の3ヵ国語に対応しており、観光客に対してスムーズなコミュニケーションを提供します。この実証実験は10月まで行われる予定です。

実験と論文執筆だけでなく査読まですべてAIが行う「AIサイエンティスト」を日本のAI企業「Sakana AI」がリリース

日本のAI企業「Sakana AI」は、オックスフォード大学とブリティッシュ・コロンビア大学と共同で、大規模言語モデル(LLM)を使って研究開発プロセスを自動化する「AIサイエンティスト」を開発しました。このAIシステムは、アイデアの生成から実験の実行、論文執筆、査読までを自動で行います。特に注目すべきは、AIが自律的に論文を執筆し、さらに別のAIがその論文を査読するという仕組みです。この技術により、研究の効率が飛躍的に向上し、日本のAI研究の競争力強化に貢献すると期待されています。

星野リゾート代表が説く「経営者が生成AIを上手に活用する方法」とは

星野リゾート代表の星野佳路氏は、生成AI「Gemini」を活用した経営戦略についてGoogle Cloudのイベントで語りました。彼は、生成AIを使って業務の効率化やサービス向上を図る方法を説明し、特にインバウンド需要の取り込みやオンライン予約の増加を成功させたと述べています。また、観光産業の変化に迅速に対応したことが、星野リゾートの成長に大きく貢献したと強調しました。星野氏は、経営者が生成AIを取り入れることで、より競争力のある事業展開が可能になると語っています。

「1万ドル未満の顧客には生成AIが自動で応答」、セールスフォースが新機能 

セールスフォース・ジャパンは、営業支援のSaaSに生成AIを活用した新機能を追加しました。その一つは「Einstein Sales Development Rep(SDR)Agent」で、見込み顧客からの問い合わせに自動で対応し、顧客に合わせた回答を提供します。もう一つは「Einstein Sales Coach Agent」で、営業担当者のトレーニングを支援するため、過去の顧客とのやり取りを基にシミュレーションを行います。これらの新機能は、2024年10月に米国で提供開始予定です。


AI周辺ニュース

マイクロソフトはOpenAIをAIと検索の競合相手としてリストアップ。SearchGPT 発表が原因か

Microsoftは、OpenAIに多額の投資をしているにもかかわらず、AIと検索分野で同社を競合として公式にリストに追加しました。このことは、最近のSEC(証券取引委員会)への申請で明らかになり、両社の複雑な関係を反映しています。Microsoftはこれまで、OpenAIのモデルを自社製品で活用する重要なパートナーでしたが、今回の競合企業としての分類は、関係性の変化を示唆しています。この動きは、進行中の独占禁止法の懸念に影響された可能性があります。記事では、過去のテクノロジーパートナーシップが最終的に競合関係に発展した例に触れつつ、両社の関係が今後どのように進展するかにも言及しています。

「AIの学習データが底をつく」'2026年問題'の衝撃度とその対策とは?(平和博)

AIの学習データが枯渇する可能性が指摘される「2026年問題」が注目を集めています。カリフォルニア大学バークレー校のスチュアート・ラッセル教授は、国連のAIサミットで、AIモデルが使う高品質なデータが2026年には底をつくと警告しました。これにより、AI開発の進展が鈍化する可能性があるとされています。特に大規模言語モデル(LLM)の開発には膨大なデータが必要で、現状のデータ収集方法に限界があると見られています。今後のAI技術の方向性や対策について議論が必要です。

LLMは過去形に弱い!? AIの意外な脆弱性が明らかに|ChatGPT研究所

最新の研究により、大規模言語モデル(LLM)の安全性対策に予想外の脆弱性があることが判明しました。特に、有害な要求を過去形に言い換えるだけで、LLMの安全機能を容易に回避できることが示されています。例えば、「モロトフカクテルの作り方は?」という質問を過去形に変えることで、LLMが回答を拒否する率が大幅に低下します。この発見は、LLMの安全機能に対する新たな挑戦を意味し、今後の対策が求められる重要な問題です。

Google Pixel 9の新AI機能がもたらす未来:Add Me、Studio、Pixel screenshots徹底解説

Google Pixel 9は、最新のAI技術を駆使した「Add Me」、「Studio」、そして「Pixel screenshots」という革新的な新機能を搭載しています。「Add Me」は、グループ写真撮影時に全員がフレームに収まるよう自動調整する機能、「Studio」はプロンプトを入力するだけで画像やビデオを生成するツール、「Pixel screenshots」は撮影されたスクリーンショットを自動で整理し、関連するメタデータやリンクを付与する機能です。これらの機能は、特にビジネスシーンでの利用が期待され、効率的な情報管理やクリエイティブなコンテンツ制作をサポートします。

Canvaが1900万人以上のユーザーを抱えるAI画像生成サービス「Leonardo.ai」を買収

オンラインデザインプラットフォームのCanvaは、AI画像生成サービス「Leonardo.ai」を買収しました。Leonardo.aiは、広告やファッションなどの業界向けに、テキストとスケッチを組み合わせてリアルタイムで画像を生成できるAI技術を提供しています。今回の買収により、Leonardo.aiの技術がCanvaの「Magic Studio」に統合され、さらに強力な生成AI機能が提供される予定です。Leonardo.aiのプラットフォームは引き続き独立して運営され、従業員全員がCanvaに加わることになります。買収の金銭的条件については明らかにされていませんが、現金と株式の組み合わせで行われたとされています。

文化庁、AI著作権資料を公開

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/seisaku/r06_02/pdf/94089701_05.pdf

AI利用の注意点は主に4つ

  • AIモデルを確認する(モデルの学習に使われた元データに著作権違反がないか)

  • プロンプトに著作物を入れない(文章・画像など)

  • プロンプトを残す(後で説明できるようにする)

  • 生成物の類似性を確認する(画像検索で類似画像を検索するなど)

ディープフェイクの「精度向上」がヤバすぎる、2027年には被害額6兆円超に

ディープフェイク技術の進化により、その精度が飛躍的に向上し、専門家でも見分けがつかないほどになっています。この技術の悪用が増加するにつれ、被害額も急速に拡大すると予測されています。デロイトによると、ディープフェイクによる詐欺被害額は2023年の123億ドルから2027年には400億ドル(約6兆円)に達するとされています。特に金融業界が標的となるケースが増え、既存のリスク管理フレームワークでは対応が難しくなっていることが指摘されています。

金や銀より銅が足りない、データセンター急増で「新たな石油」不足に拍車

生成AIのブームでデータセンターの建設が続く中、資源枯渇のリスクが顕在化しています。特に「銅」の供給不足が深刻で、銅は「新たな石油」とも呼ばれる重要な資源です。データセンターの増加と電力需要の拡大により、銅の需要が急増しており、価格も高騰しています。2024年5月には、銅の価格が1トンあたり1万1000ドルを超え、史上最高値を更新しました。今後、AIの普及が進む中で、銅の供給リスクがさらに深刻化する可能性があります。

生成AIで水枯渇リスクが顕在化、GPTはクエリー10回でペットボトルを空にする

生成AIのブームによりデータセンターの建設が進む一方で、「水」「銅」「電気」といった資源枯渇のリスクが顕在化しています。特にデータセンターの冷却には大量の水が必要であり、この水不足が深刻な問題となりつつあります。マイクロソフトの報告によれば、同社の水消費量は2023年に前年比23%増加し、784万4000立方メートルに達しました。データセンターの需要増加が水資源への圧力を強めており、緊急措置が求められています。

CAIOにCDO AIブームで増える最高責任者 CIOではダメなのか?

AIの進化と共に、企業におけるCAIO(最高AI責任者)やCDO(最高データ責任者)といった役職の重要性が高まっています。多くの企業がAI導入の指揮をCIO(最高情報責任者)に任せていますが、今後はAI部門長や専任リーダーが導入をリードすることが増えると予想されています。AI戦略に特化した役職の台頭は、企業がAI技術に多額の投資を計画していることの表れであり、組織や技術の成熟度と密接に関連しています。

フォトグラファー困惑:Getty新ガイドラインが問う「AI時代の本物の写真と創造性」

Getty Imagesが発表した新しいガイドラインは、AI画像生成技術の台頭に対する業界の対応を反映しています。主なポイントとして、AI生成された人物画像の受け入れ拒否、従来のツールまたは限定的なAIツールによるレタッチの許可、画像ピクセルの10%以上のレタッチ禁止、人物の体型や特徴、年齢、人種、ジェンダー表現の変更禁止などが挙げられます。これらのガイドラインは、クリエイターにとって解釈が難しく、業界に分断を生む可能性があります。特にAIツールの普及により、「オリジナル写真」の定義が再考される時代に突入しています。


筆者のひとりごと

今月も生成AI関連のニュースが目白押しですね。

OpenAIからついに「SearchGPT」が発表されたり、GoogleがGemsをリリースしたり、LLM/MLLM大手各社の動きに引き続き注目です。

大統領選挙を2024年11月5日に控えているので、影響を加味して、大きな動きは見せないというのが市場の見方として主流ですが、OpenAIなんかは”発表”だけは早めにして、注目を集めつつ、リリースを11月5日以降にする…という手法も取ってきそうです。

個人的に注目度が高いのは「v0 by Vercel

自然言語でデザイン性が高いWebサイトやLP、スライド資料なども作ることができるサービスで、Claudeの「Artifacts」機能でできていた事の上位互換が出た、という印象です。

まだ少ししか触れていませんが、大きな可能性を感じているので、遊んでみたいと思っています。

2024年も残すところ後4ヶ月!

残暑厳しい9月になりそうですが、台風と体調には気をつけてお過ごしください☺

この記事が「ためになった」と思ったら、いいね!やSNSで紹介いただけると嬉しいです🙏

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?