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「一生仕事をしたい」と思う人が、50代のうちにやっておくこと

50代、「これだけは」やっておきたい

「50歳まで仕事ができたら、御の字かな」

30代の私はそんな風に思っていた。
現在、56歳。
リミットだと思っていた年齢はとうに過ぎ、今は「60歳まで仕事ができたら」と考えることができている。

50歳を過ぎて、地道ながらも好きな仕事を選んでできているのは、
実はちょっとしたポイントをクリアしたからではないかと、
自分なりに思っていることがある。
今回、その一部をお伝えする。

若い世代の方々の参考になれば、
これ以上、嬉しいことはない。

①納得のいく「実績」を作っておく

「これが私の代表作!」と言える作品(仕事)を、50代のうちに作っておく。
これが年齢を重ねてもなお、使い続けてもらえる一番のポイントだと思う。
特に私のようなライターの場合、売れた本の数字がものを言うからだ。

私はこれまで30冊以上の本を執筆してきたが、「ベストセラー」と言える本は一冊もなかった。

しかし、「酒好き医師が教える最高の飲み方」が空前のヒットとなり、シリーズ累計17万部を超えたことで仕事の「質」、そして人生が変わった。

何よりも自身の自己肯定感、自己効力感が高まり、すべてにおいて自信を持てた。
このことが仕事や人間関係に、大きな影響を与えてくれた。

②「自分にしかできない」新境地でキャリアステージを変える


50歳を超えると、驚くほど華やかな舞台の仕事が激減する。

仕事を発注するサイドが自分よりも若くなるし、ベテランになるとギャラも高くなる。
そして見た目も衰えが隠せなくなる。

年齢を重ねた人が、若さに太刀打ちできるのは「知識」。
それも「自分にしかできない」と思われる新境地の知識である。

怪談で新境地を開いた稲川淳二氏がインタビューで、「どの世界も必ず新参者が現れ、古い世代は切り捨てられていく。それに打ち勝てるのは「自分にしかできない」仕事を極めること」だと。

また、秋元康氏の名言に「みんなが集まっている野原には、野イチゴはない」という一説がある。
だからこそ、野イチゴがたくさんありそうな、未開の場所を探しなさいと。
つまりこれは、みんなが足を踏み入れない未開拓の場所にこそ、野イチゴ=仕事があるということを指す。

荒地に分け入り、傷だらけになって、手に入れた野イチゴは貴重なもの。
その野イチゴこそ、キャリアステージを変える「パスポート」となる。

今の私にとっては、メインテーマである「お酒と健康」こそが、未開拓の地で摘んだ大切な野イチゴである。

③安定的所得「ストックビジネス」を確保する


もしお金に余裕があったら、ぜひトライして欲しいのが、不動産による収益を目指すこと。
私自身、3年前に京都に投資物件を購入し、毎月安定収入を得ている。

これはメンタルを安定させ、好きな仕事をするために必要不可欠な収入だ。
不動産収入は、ほぼ変わることのないストックビジネス。
いつどうなるかわからないフロービジネスを主とするフリーランスこそ、不動産をはじめとするストックビジネスを持つことをおすすめしたい。

④新しい技術を敬遠せず、自分のものにする


コロナ禍、思い知ったのが「デジタルスキルが仕事を左右する」ということ。
オンラインがメインの時代、Googleドライブ、zoomなどが使いこなせないと、たちまち仕事にあぶれてしまう。
「私はデジタルなんて関係ない」と思っているのは危機感がなさすぎる。

私は週刊誌の記者時代、デジタルに乗り遅れて仕事を失ったカメラマンを嫌というほど見てきた。
情報社会の今、デジタルは誰にでも、どの世代にも関わる技術。
「関係ない」では仕事にならない。

⑤若い世代と仕事をする


自分が還暦に近い年齢になって思うのは、「若い世代と一緒にする仕事」の大切さだ。
一昔前は、私が「若い世代」だった。

だが今は、仕事する人のほぼ100%が年下である。
彼らからは新しい情報や、技術を教えてもらうことも多く、全てが学びになる。

考え方が柔軟故、変な気を使うこともない。
未来が約束された若い世代との仕事は心地いい。
何より刺激がある。

情報アンテナを活性化させるためにも、「老害」と言われないためにも、若い世代と積極的に仕事をすることをおすすめしたい。

……と、まずはこんなところが50代までにやっておいて欲しいことである。
(ごく一部です)

職業人としての仕事寿命をどこまで伸ばせるか、それは自身が決めるのではなく、依頼するほうが決めること。
使い続けてもらうためには、時代の風を読み、臨機応変に変化できる柔軟さを持っていたほうがいい。

今度は「60代までにやっておくこと」を書けるよう、日々精進しよう。

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