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千夜千句(0001~0010)

俳句の話ばかりで詠まないのかとあちこちから言われるので、4年前にカードゲーム『俳聖』出版記念としておっ始めた「千夜千句」を掲載していきます。

一日一句をやってる方は多数おられて、これが私には意外と難しい。どうしても、それは詠みたかったのかと内向して逡巡してしまう。これをはずして、外部にある事物を外部にあるままに詠み、そのまま外に置いておく、っていうのが、前項で書いたように自分でも言っているのに、難しい。俳句はもしかして、その内向性を捨てさせるものなのかもしれない。

さて、ストックは480句ほど。4年前は旺盛に作っている時期があり、100日ほどでそれだけ詠み、挫けました。今回は続くかどうか。

2018年1月1日
拝み終へ初日の出方論じあひ

元旦のここも日の丸ラブホテル

世に朱筆入れたろ初硯

今日くらい皮肉やめとくお元日

かなしかりこの日のみ良し初鴉

元日の夜を蛾が舞ふ寓意とは

鍋すべて吸い取りしごと結昆布

追い焚きが好きで初湯もきのふの湯

おもふとこあればのぼせる初湯かな

老眼のをとこも向かふ初鏡

俳句は関係の文芸、関係的に存在するものです。感想などいただければ嬉しく思います。


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