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足元が昏いからさ
泣きながらキミの名前を呼んだんだ
声は届かない 知っている
そんなことは問題ではなくて
反響する音だけが聞こえればよかったんだ

自分の手さえも見えない中で
右往左往しているだけで流れる刻
自分の心の中でさえも
誰も何もわからないまま流れてきたんだろう
誰も何も知らないまま消えるんだろう

灯りのないまま進む夜は
凍えた指先を尚痛める
救いはない
救いはこない
期待するだけ無駄なんだよ
キミのことさえ思い出せないんだよ


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