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2018年2月16日 20:26
試合開始後20分、まだ日本もイラクも0-0のままだった。電車に揺られる中、手のひらの上に映し出されたゲーム速報を見つめながら、後半戦キックオフには間に合いそうだな、なんてことを考えていた。帰り際、営業の杉澤君に予算書のことをごく軽く説明だけして出るつもりが、なんやかんやで打合せになってしまい、結局会社を出るころには試合が始まってしまっていた。〈後半戦には間に合いそうだよ〉そう一言、裕貴へ
2018年2月16日 00:28
温くなったコーヒーを啜りながらパソコンの中の見積書を眺めていた私は、実際はその中の木材の単価が安いか高いかなんてこととは全く関係ないことを考えていた。「もし今この場で、私が奇声を発したらどうなるだろう」午後15時を回ったオフィス内には、私含め10人ほどの社員がパソコン画面に向かっていた。営業の人間は半数の5人くらい外に出ており、残っているのは同じ購買部のシマに机を並べた関根を除くと設計