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習性

私は、およそこの世のものではない恐怖の人物と対峙した…はずだった。
なぜ過去形なのか。
それは「乗り越えられたっぽい」からだと思う。
ほんとうの意味で指示待ちの人間は、犬よりも劣ると思ったから。
醜く足掻けばいいよ。それが楽しいなら。いや、本能か。

悪いけど、私は楽しいことをするよ。
犬より劣る・猫になれない・猿のような生き物さん。

君は、そこまで何かを得たとしても、何もできないんだね。
ちょっと同情しそうになったよ。

私を殺そうとしてもできなかったから、消耗戦に引き込んだんだね。
いつまで相手してれば良いのかな?
大丈夫だよ。まだまだいける?もう疲れちゃったかな。

安心してね。
君が私にブチ切れてあの子に当たっても、私達はどうでもいい。
だって…全部、君の独りよがりなんだもの。

そうやって音楽を聞きながら、想像上の悪女へ挑発を投げかける。
そんな私の習性が…いつか、物語と呼べるようなものになるまで書いてみようと思う。だって、これが私の楽しいことだもの。
楽しみを見つけられないのは、人生の80%損してるでしょ。
いや、それでいいのか。
自然に生きているだけの私を「標的」にしたのがまずかったね。
賢いようで脳足りんなのは、本質だって事がわかったよ。

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