見出し画像

ヒトデ

海をテーマにしたインテリアが好きです。

どうもこんにちはグレーさんです。

 皆様はそういったインテリアへのお好みのテーマや雰囲気はありますでしょうか。カフェ系、インダストリアル、ナチュラル、アジアンテイストなど色々あるかと思いますが、意外とマジで生活空間をそういうテーマでまとめるのは、センスとかお金とか実際の生活スタイルとの兼ね合いとか、まー色々必要になりますよね。私もいつかはガッツリと…とは思っているのですが、いまはお部屋コーディネートの記事などを見て妄想するばかりです。

 夏が近づいてくると、海をテーマにした雑貨や小物がいろんなお店で目にできて非常に楽しいです。妄想するだけならタダや。かわいい青いガラスのフォトフレームやシェル素材のアクセサリートレイ、浜辺のような砂と貝殻がはいった小瓶、貝殻とスターフィッシュのオーナメントなどなど…。

スターフィッシュ。そうヒトデ。

ヒトデ。

 海をモチーフにしたインテリアだと圧倒的な登場率を誇るヒトデ。スターフィッシュの名にふさわしい、白い星の形をした例のアレ。いまは気軽に入荷できるのか、100円ショップの小物にすら使われている。見た目も大変かわいらしいです。海をテーマにしたインテリアには欠かせないビジュアルです。

でもこれ生き物の干物なんだよなぁ…。

 海テーマのインテリアが好きなのに、これだけが気になってヒトデを使ったアイテムはなんか微妙な気分になる。いや別に生き物の命をーとか動物愛護的なアレではない。革製品だって使ってるしね。ただ単純に『部屋にオシャレとして生き物の干物おいてある』という意識になってしまうのである。インテリア小物にされたヒトデは乾燥して白くなり、生き物感はほぼないとはいえ、扱いとしてはアジの干物と同類のはずだ。部屋にオシャレでアジの干物おいているとかシュールすぎる。

 見た目はかわいいと思うのに、どうしてもその干物の意識が抜けきれずに手がだせない。ひとつあるだけで一気に海感が増すのに。昔はそんなこと気にしないでただ憧れていただけなのに、一体いつ私の頭はバグってしまったのか。…いや本当は覚えがある。むかし、貝殻や流木を使った海モチーフのリースに憧れて、DYIショップで材料を買い込み自作しようとしたのだ。そのときに何の気なしに、材料として売られていた真っ白い綺麗な『スターフィッシュ』も購入して…。家に帰っていそいそとリースをつくる準備をしつつ、ふとなんとなくスターフィッシュのニオイを嗅いだのだ。

生臭せッ!!!

 乾燥してカサカサになり、生き物の気配はすでにないそれがスターフィッシュという素材ではなく『乾燥したヒトデの死骸』であることを認識しなおしてしまったのである。

 それなら貝殻だってそうだろうと思われるかもしれないが、あれは貝本体はウネウネした中身であり、インテリア素材にされる外殻部分は貝の体の一部とはいえお家であり、体としてカウントするとしても骨とか歯とかそういう部分にあたるものだと思っている。自分のなかで骨はセーフらしい。

 そんなわけで、海テーマの小物はいくつか持っているのだが、マジのヒトデを使ったものはひとつも持てていない。唯一ヒトデ形のペーパーウェイトはあるが、こちらは石膏製のものなので問題ない。

 いつか部屋に飾りたい、憧れの海テーマアイテムは色々ある。だが、ほぼそれに使われているのはマジのヒトデである。何度か「おっ!これかわいい!」となったものもあるのだが、使われている素材がマジヒトデだと気づいてテンションが下がり、そのまま見送ったケースが多々ある。海テーマの小物類で気に入ったものがあってもマジヒトデが使われていたらもうアウトである。そしてその使われ率の高さったらない。(みんなもこの時期の100円ショップや雑貨屋さんでぜひ見てみてほしい。)

あまりにも手軽に使われてしまうマジヒトデ…。でも見た目はかわいい。でも干物。ああ!

 置きたいけど置けない、そんな打開策として、どうやら紙粘土を使うと質感や雰囲気がリアルなヒトデができるらしい。まさかの自作。生き物の干物を飾ることを敬遠した結果、自ら生き物の干物の模造品を作り出そうとしているこの行為にまた頭がバグりそうです。
そんなグレーさんでした。どうぞよろしくお願いします。