見出し画像

寒い、トランスジェンダーだって温泉に入りたいに決まってるべや

  シスジェンダーは性器を丸出しで温泉に入るのをやめろ。トランスジェンダーが入れなくて困るじゃないか。ノンバイナリーだって温泉に入りたい。入る権利がある。「トランスジェンダーお断り」の看板を温泉の入口にかけてるわけでもあるまいしそろそろなんとかしてくれ。

 今日もとても寒い。自宅のボイラーだって全力なのだが、やる気が浴室まで届かない。気温はマイナス10度。台所で大鍋に湯を沸かし、浴槽に投入するも、あっという間にしゃっこくなってしまった。ぷるぷるぷる…寒い。

 むりだ…銭湯に行きたい。

 俺だって豊平峡温泉に行ってゆっくりお湯に浸かって豊平峡温泉名物のインドカレーが食いたいんだ!!!

ダルがいい!まめだ!まめをくわせろ!運動不足の中年なんだぞ。肩だって腰だって痛いんだ。温泉に入らせろ!

 だいたい今の公衆浴場のあり方はけしからん!トランスジェンダーやジェンダーノンバイナリーを排除している。ほとんどの公衆浴場は女湯と男湯のふたつに分かれていて、全裸で利用するから、とても利用しづらい。全裸で入るのをやめろ!

 「男性器がついている方が女湯に入るのは耐えられないのです」という石上卯乃よ、いやいやいや、ひどいじゃないか。SRSをしていないトランスジェンダーだって公衆浴場を利用する権利はあるぞ。でもそれは現状の公衆浴場のあり方では難しい。どうしたら使えるようになるだろうか?という方向の議論ではなく、ちんこぷらぷらトランスジェンダーが入ってくるー、迷惑だー、侵害だー、というメッセージを出す人が差別者でなくて何なのだ。トランスジェンダーにはペニスがあるということを言いたいがために風呂問題を出してきているだけではないか。自分はゆっくり風呂に浸かって雪を見ながらアイスとか食ってるくせに。忌々しい…

 もう黙ってくれ。あなた方に言われなくたって、私はこころのチンコをきちんとお股にしまって入浴しています。

 旅行だって、登山サークルだって、スキー場だって、ジムだって、マラソン大会だって、私は風呂にはずっと難儀してきたんだ。寮で暮らしていたときは、共同の流しで大鍋で湯を沸かして頭を洗ったり、学校から昼に一度帰ってきて誰もいない間に風呂に入ってそれからまた学校に行ったり、入浴時間後の深夜に闇風呂してたんだ。ボイラーが止まっててぬるかった。

 もう21世紀だぞ。トランスジェンダーに何か配慮してくれたっていいじゃないか。シャワーブースを設置するとか、湯浴み着を着用してプール同様の設計にして混浴化するとか、時間帯を分けて利用させてくれるとかしてくれれば色々我慢したり、諦めなくたって済んだんだ。いろんな機会を返せ。将来介護施設を利用するときや、災害時などにはどうしたらいいのか不安だ。すけべ心で女風呂に入る権利を主張するとかそんな呑気な問題じゃない。これは重要なことなんだ。

 温泉入りたい!カレーが食べたい!豊平峡を俺によこせ!