私は最近、眼の前で起きていることを深夜の映画のように眺めながら生きている
一体どんな面して何を書けばよいのだろうか、という日々がしばらく前から続いている。
ここは、今の私の主戦場からすればプライベートな空間で、まだ誰にも開かれていない路地裏で、たまに迷い込んでくる人がいるけれど、便所の落書きに過ぎない場所だ。
だからこそ、ある程度自由に物が言えるのだけれど、それでも。
様々なことに区切りが付き始め、終わりに向かって走り始めている今日このごろ。
たくさんの人を巻き込んだからこその、たくさんの感情を眺めながら、冒頭の一節が頭の中で繰り返し再生される日々だった。
そんな中、どうして今日、こうして編集ページを開いたかというと、思うところがあったからだ。
最近仕事で、たくさんの「チャンスを掴みたい人」と話す。
今日もその収録だったわけだが、審査員の面々が挑戦者に投げかける言葉たちを裏方として聞きながら、同じように自分に問いかけてしまう。
私のプロジェクトがどうして、いかにして成功しなかったかという回答もそこには含まれている気がして耳も痛いし胸も痛くなったりする。
さあ果たして、私はこれからどうするのだろうか。
音楽は続けたいと思っている。
だが、それに全力を傾けられるような環境になることは当面ないだろうし、相変わらず時間と戦いながら何かを作っていくことになる。
何より、私は消えてしまった炎の残り火を探し続けて、ついぞこの3年で見つけられなかった者だ。
それが一体、この期に及んで何をするというのだろうか、と。
少なからず、何か成功を目論むにはあまりに場違いかつ、おこがましい存在になってしまったのだと思う。
一体本当に、お前はそれがやりたいのか。
結局何を求めているのか。どこに行けたら満足なのか。
趣味、という単語が浮かぶ。
逃げでも卑下でもなく、私の胸のつかえを取るのは、例えばそのような割り切りなのかもしれない。
私は本当に歌が歌いたいのか。
私が表現したいものは何なのだろうか。
飛行機に乗り遅れないように、短い夜をそんな思考に当てながら眠りに溶けていこうと思う。
……とまで書いて、睡魔に負けてタイトルがつけられず。
眠りから目覚めて今に至る。
私の便が飛びますように。
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