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2024年6月28日(金)ドル円戦略と結果

東京マーケット
日足始値160.78
東京始値160.71を付けると、東京オープン前から月末五十日仲値に向けたドル買い需要、日銀国債買入オペ通知、神田財務官退任報道を受け日足・東京高値161.29へ急騰しました(1986年12月以来高値)。

ここで、前日には神田財務官退任が市場コンセンサスと見られていました。
従って、東京オープン直前からのドル円急騰は「神田財務官退任→為替介入警戒感後退→円売り材料」を当て込んで、財務省発表や報道前の織り込みもあったと推測されます。

そして報道後、後任の三村国際局長は知名度も高く安心感や、懸念材料通過からSell the factで160.84へ下落したと考えます。

その後、米国大統領選候補者第1回テレビ討論会でトランプ氏優勢が見られると161.13へ上昇し、東京引けに掛けて揉み合い。
東京終値160.94


欧米マーケット
欧州オープンすると、休場中6/30仏下院選挙第1回投票を警戒したと推測されるリスクオフ欧州株下落や、6/12米国消費者物価指数(弱)・6/13米国生産者物価指数(弱)を受けた米国PCEデフレータ鈍化織り込みのためか下落。米国バーキン・リッチモンド連銀総裁タカ派発言あるも下落に呑まれました。

米国PCE(強弱)。米国PCEデフレータ(強)、但し予想と一致でも前回より低下。初動は米国PCEデフレータが前回から低下を受けて日足安値160.38(4H足押し安値160.34付近)へ下落。

しかしながら、米国PCEデフレータを受けても米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁のタカ派発言、米国シカゴ購買部協会景気指数(強)でドル円下げ止まりから上昇に転じると、米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(強)、月末ロンフィク向けてのポジション調整ドル買いに連れて160.97へ一気に切り返し。その後、揉み合いで引けました。
(今年の米国PCEデフレータ発表日の動きをトレースするような流れ)
日足終値160.87

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