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日常動作をエクササイズにするススメ①お風呂

「ずっと手洗いしてるよ」

五十肩の人にカラダの手洗いを勧めたら
まさかの返事。

突然腕が上がらなくなった訳じゃない。
それに気が付いたのは、
ある日突然だったのかも知れないけれど。

「全身手洗いしてたよ」

追加の返事がますます腑に落ちない。

私自身もカラダは手洗い。
背中洗いがキツく感じる時は
大抵、腕を酷使している。

その日の動作を省みながらゆっくり洗う。

手洗いをすることで
手はカラダを、カラダは手を
互いにゆるめていることにもなる。


肩の上から
腰の下から
ヌンチャクを(スローで)振り回すように
腕をカラダにグルグルと。

右手のひら、左手のひら
右手の甲、左手の甲
手首や肘、肩もクルクルと。

全身を洗い終える頃には
腕の疲労もかなり緩和されている。

そうか。

背中を洗うところを想像。
手洗いの仕方もその範囲も
仕上がりも人それぞれ。

「全身手洗いしてたよ」は
「運動してるよ」とは限らない。

なるほど腑に落ちた。

骨にさわると
意識がそこに向くようになる。

骨が出ている箇所は
骨のカタチを感じながら優しくさする。
強いチカラは要らない。

ゆったりさすって
カラダの緊張をゆるめて
一体化しがちな骨と筋肉を分離する。

そんな意識で
全身手洗い運動していく。
なぜなら、

骨には骨、
筋肉には筋肉の役割があるのに
一緒くたに使ってしまいがちだから


例えばカラダを支えるのは
骨。

筋肉ばかりで支えていると
骨への刺激や負荷が減る。
気付いた時にはもう
骨はもろくなっているかも知れない。

骨が潰れるように折れてしまう
「いつのまにか骨折」に
随分と背が縮んでから気付く人も少なくない。

一方で筋肉は、
骨の代わりを強いられてどんどん固くなる。
本来の役割である筋肉ポンプが働かず
体液の循環が滞ることで次々と不調を招く。

固くなっている筋肉はないか
骨は埋もれていないか

手洗いしながら全身パトロール。

高齢になるとお風呂も
1日おきだったりするようで

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