【FP1級実技試験(PART1)】設例読みは〇〇に線を引く
実技試験の勉強を始めた序盤戦、PART1では検討のポイント1「設例の顧客の相談内容と問題として、どのようなことが考えられるか」でつまづくケースがあると思います。
「茶色本の提案例にはたくさん書いてある…でも自分は3つしか出てこない…。」
「面接体験記を見ると先輩は10個くらい上げている…自分にできるんだろうか」
なんてことを感じることもあると思います。
また、何かしら書いてみても提案例とかみ合っていないこともちらほら。
とはいえ、A4・1枚にびっしり描かれたストーリー、これの答えが1パターンなわけもないので、別に茶色本の解説と合わないことを気にする必要はありません。
しかしながら、面接官から「この観点ではいかがでしょうか?」など聞かれることを踏まえると、ある程度は模範解答に合わせておきたいところ。
ということで、本記事ではPART1で必ず出る「①相談内容と②問題点」のうち、①相談内容にあたる箇所を的確に線を引けるコツについてまとめてみました。
1.とにかく「Aさんが気にしていること」に線を引く
まずは、一次情報からきんざいの審査基準を見てみることにします。
とあります。
太字にした「顧客ニーズおよび問題点の把握」が、まさに検討のポイントの1つ目です。
審査基準から、
相談内容=顧客ニーズ
であることが分かりました。
顧客ニーズ、それはAさんが気になっていること。
ということで、Aさんのニーズを読み解くために、とにかくAさんが気になっていることにシャーっと(突然の擬音語)線を引いていきます。
具体的には、
「~がよく分からない」
「~不安を感じている」
といった感情に線を引いていくイメージです。
これが相談内容になり、さらに次の方策(解決策)の提案につながります。
2.「なお」「また」「ただ」など接続詞に線を引く
人間は忘れっぽい生き物です。
感情に線を引くことを実践していても、時には忘れることだってあります。
勉強中ですら忘れるので、本番のあの緊張感では更に忘れるリスクが高まります。
面接はメンタル要素が高めですので、一回メンタルが崩れるとそのまま…という話も聞きます。
実技は受検料が高額ですので、できれば一回で決めたいところ。
それには、ど忘れだけは防ぎたい。
即メモ産みの親であるせいの先生も「即メモは本番でのど忘れ防止のために作った」と言っていました。ど忘れ対策はしておいて損はありません。
2点目は、感情の引き忘れ防止対策です。
つまり、ど忘れ防止対策として接続詞に線を引いていきます。
設例に出てくる「なお」「また」「ただ」といった接続詞にシャーっと線を引いていくのです。
なぜ接続詞か。
理由があります。
接続詞は、今ある情報に付け加えをしたり、別の情報への切り替えが行われるという時に使われます。
つまり、接続詞が出てきた時が相談内容となることが多いのです。
具体例を見ていきましょう。
2024年2月10日 PART1
M&Aで得た資金で不動産投資をしながら複数の社外取締役を受けているAさんの事例です。
唯一といっても良い相談内容は「2024年1月から改正されたマンションの相続税評価方法」でしたが、その前には接続詞「なお」がしっかり付いています。
※過去問はご自身でご確認ください。
翌日の2024年2月11日 PART1
事業承継に関する事例です。
そこでは「弟Eさんが所有するX社株式についても甥Fさんにどのように引き継ぐのがよいのか」という相談内容がありますが、その前にも接続詞「なお」がしっかり付いています。
もう一つ「遺留分に関する民法特例」の相談内容についても、その前にも接続詞「また」が付いているのです。
※過去問はご自身でご確認ください。
接続詞が侮れない存在であることがお分かりいただけると思います。
3.まとめ
PART1対策として進めてきましたが、PART2でも使える内容です。
もし良ければお試しください。
お読みいただきありがとうございました!
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