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二番手からの脱却

ずっと二番手の女だった。
なんなら、彼氏が出来るつい2週間前まで不倫してた。
ついでにいうと彼女持ちの男と同時進行していた。

二人とも、自分にはすでにパートナーがいる手前、
嫉妬しても私が二股かけていることに深く言及してこなかったし
独占欲はあれど、束縛もしなかったので楽だったけど
そんなところがやっぱり二番手であることをしみじみと痛感させられたのだ。

不倫は初めてじゃないし、別れて欲しい気持ちは微塵もなく
いや、ちょっとはあったけど……

不倫相手とは最初からお互いに体目当てで、
それこそカラオケに行く延長線の感覚で
仕事終わりにサクッとセックスするような仲だった。

私にちゃんとした彼氏が出来るまで、という条件で
なんやかんやダラダラと2年半も付き合い続けてしまい、
ちゃんとした彼氏ではないけれど、
3か月くらい付き合った彼女持ちの彼氏もどきの存在が
思ったよりも自分の中で大きくなってきてしまったので
不倫相手とはお別れをしたところだった。

とはいえ彼氏もどきが彼女と別れて私と付き合い始めたところで、
その先が大変なのは目に見えている。
まず、独占欲が強くて共依存の2人が別れるのに相当のエネルギーを要するだろうし、
パートの仕事で、前妻との養育費を払い続けている彼氏もどきと将来を考えるのはあまりにもしんどい。

「ごめんね、うちでは飼えないの」っていうのもよく分かるし、
野良猫でも私との時間はちゃんと愛されている実感はあったので
とりあえず丸っと受け入れてくれて、承認欲求を満たしてくれればいいや。
そんな風に一種の諦めというか、自分に言い聞かせている部分もあったかもしれない。

だから、彼氏が「本気だし」と言ってくれても
お泊りの話が出た時点で「はいはい。ヤリ目ですよね。まあ、今までもクソビッチで生きてきたしセックスのひとつやふたつ、セフレの一人や二人いっか。」
そんなちょっと自暴自棄な自分がいた。

でも彼氏と話すたびに、真っすぐ私と向き合ってくれているのを実感したので
一度も会ったことないまま、付き合うことにした。
ちなみにこれを書いている現時点でも、まだ会えていない。
正直、全然実感ないし、もしかしたら私の妄想かもしれない。。

彼氏もどきとは次にいつ会えるのかな~!
なんてお互いのスケジュール調整をしているところだったし
何よりも母の急死で心が落ち着かないところに
そんなでっかい衝撃が落ちてきたもんだから、
もう感情が追い付かないどころじゃない。

アホな彼氏が借金まみれなので、少しでも返済にあててマトモに生きるためのご支援いただけたら泣いて喜びます