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加筆ニキ

加筆ニキの合格体験記を見つけた…本名で検索したら出てきた。この検索、果てしなくドキドキした。菅田くんを、ラームチャランを、検索したあの日々を思い出す。お腹痛い!

加筆ニキの…文章…多くを語らず…痛くもない…見る人によっては痛い……絶妙に…味わい深いアイコン…ちょうどよくて…うめいてしまった。

味わい深いアイコン

ずっとうめいてた。好きが加速している証拠。

何をしている時が楽しいかを大切にだってさ。おけ!最後は自分を信じるんだね。他人の動向に目移りしがちな私に響いてる。

その後…インスタアカウントも見つけた。青いアイコン。IDは🍓.🍇.🍊。可愛すぎて呻く。樹脂でなにかキモイものを作っていた。これがニキがやってて楽しいことか……いいじゃん!!

正直どこかで見た事あるような作風だけど、その既視感はもしかしてニキである可能性も無きにしも非ず。自然が好きなのかな。ナチュラル。グレープから作った樹脂ライター?どういうことだよ。話を聞きたいよ。
本当にどこかで見たことがある。藝祭アートマーケットとかで売ってた?

カメラで風景を撮るのが好きなのかな。ニキの目線が知れて嬉しい。すごくナチュラルでこだわりのないように見えるカメラワークがこだわりなのだ。ニキはきっとナチュラリストなのだ。
使っているカメラを知りたい。ちょうど私も新しいカメラを探しているのだがまさに理想的な写りなので興奮してしまった。

正月には海に行っていた。廃れたコンクリートの建物に入る。中から海と朝焼けが入り口に切り取られて見える。ニキの目線。素敵だ。どこなんだ。私も行きたい。


春は土手に咲く桜を見に行っていた。


夏はどこかの植物園、どこかの片田舎、京都に行っていた。

冬は苗場のスキーに行っていた。友達が滑り落ちる様子を見て引き笑いをしていた。

雨の降る日、車の中でサカナクションを聴いていた。


過ごし方が好みすぎてどうしよう。


1週間前、加筆ニキが久しぶりに基礎科にいて、あー久しぶりにいるなぁと思いながら、でもなんだか喋りたくてずっと目で追っていた。目で追いすぎて他の色んな人と目があって気まずい瞬間が沢山生まれたりした。
アイデアスケッチの時点で、できた?(ニタァ)と声かけられた。まだですエヘラエヘラ。会話はこれだけだったかな。

加筆ニキのファッションはオシャレと無頓着の中間で、結局どっちなのか判断がつかないまま、出会いから半年が経つ。から今週観察して結論づけてやろうと思った。

クリアメガネ。なんなのという感じの髪型。でもセットはしている。垢抜けきらないポイントはあえてだろうか。

一日目。
靴がちょっとアンティークでオシャレかな〜という感じ。
階段ですれ違ったとき、ばかでかいため息をついていた。

2日目。黄色っぽいシャツの上から黒いスケスケあみあみセーターを着ていた。


オシャレだ!!!!

加筆ニキはオシャレだった。

油画から転身してきた子の所に頻繁にいっては話をしていてこの時から少しざわめきを覚える。

話しかけようと何度も思うが、何故か緊張して声が出なかった。

3日目。ニキオシャレだ!!!!!!!!

翌日、世界史の時間に記憶を頼りに描いたニキ

粘土色のオーバーサイズのコーデュロイシャツにこれまた粘土色のカーゴパンツ。朱色のぺったんこスニーカー。何より青いビーニー。そこからちょっとはみ出してあるかわいい髪の毛。

完全にオシャレだ。( 好み

この日は私の作品の前をゆっくり通り過ぎたけど何か言われることはなかった。喋りたかったなァグスン。

そして全体講評。ニキは、ニキは、私の作品を選んでくれるだろうか。なんて感想を持つだろうか。高鳴る。

審査の目を向けられる粘土たち。未熟な精度の粘土たち。粘土色のコーデュロイシャツを纏う加筆ニキは、私の作品を、「これは(全体講評で)いいんじゃない」と、言ってくれた!!

本当に嬉しくて飛び上がってしまうところだった。ニキに褒められるために頑張ったと言ってもいいこの三日間。これくらいのモチベーションで1年間受験に向けて頑張りたいものだが。

全体講評中、他の子達の粘土について他の講師が喋っている間、ニキはメガネをとって目を擦ったり、私の作品に近づいて観察したり。そんなニキを観察している私は、ニキが粘土に近づくたびにまるで自分に近付かれてるかのように緊張する。

そして私の番になって、「(この作品について)喋りたい人」で加筆ニキが登場して私の作品を語ってくれたのだ。

単純にぃカッコイイって思えるー形態うぉ、作れてるかな。実際にみんなも見たほうがいい。
それを言葉で分析するトォ……

嬉しすぎて盗撮してしまった。ちなみに毎晩その動画を見てる。

個別講評も加筆ニキだった。カッコイイっていっぱい言ってくれた。もうそれだけで満足だった。
もっともっと私の作品について何か思って欲しい。欲を言えばオモシロイ、と言って欲しかった。オモシロイと言われている人達が羨ましかった。

もう完全に虜だった。気になって仕方がなかった。藝大に合格しただなんて、本当に尊敬だ。尊敬がでかい。全ての行動思考を尊敬する。それらを知る術がないけど、片鱗でもいいから知りたい。話したい。

タカムラさんがニキと相談をしていて、加筆ニキが自分のスマホを見せながら何やら話し込んでいて、もう気が気でないのだ。

気が気でないまま帰路につく。

もう気が気でない事態だった。解決しようがなくて辛い。辛いけど楽しい。だってわたし恋してる♪♪

ニキにカッコイイって言われた粘土








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