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土屋のR-1惨敗史

人力舎のピン芸人土屋です!
R-1グランプリ以外で目立った経歴がないのでまたR-1の話します。

「コイツいつまでR-1の話するんだよ」「今年のファイナリストでR-1の話してんのもうお前だけだぞ」と思ってるかもしれないですが、すみません。
いつまでも話します。


土屋が初めてR-1に挑戦したのは2017年。
芸歴3年目の時。
この時はまだコンビを組んでいたのでほんとに軽い気持ちで挑みました。


2017年は「カットマン慧」名義で出場。

内容は、美容師っぽい格好で出てきて「カットカット」言いながらハサミを出すかと思いきや卓球のラケットを取り出し卓球のカットのスイングをする。美容師じゃなくて卓球のカットマンでした、というネタ。
その後は卓球のラバーのパッケージデザインをイジるフリップネタをブチ込む2段構成。

この日見に来ていたマロンフェスタのいただきマスクさんに「客席になににでも笑うJKがいたんだけどカットマン慧の時だけ笑ってなかった」と伝えられた。

結果は1回戦敗退。


2018年は「ブラットピーク土屋」名義で出場。
当時組んでいたコンビの名を背負っての出場だった。

運の悪いゲッターズ飯田というコントをした。ゲッターズ飯田さんの格好に扮し、デート前に運の悪い事が起きまくってしまうゲッターズ飯田という内容。
土屋はゲッターズ飯田さんに似てると結構言われたことがあるのでそれで思いついたネタ。

この日同じブロックに出場していた当時の相方河田が裏でオレのネタを見ていた。
出番後に「なんで一言もゲッターズ飯田って言わなかったの?そこにお客さん全員がモヤモヤしてた」と言われた。

結果は1回戦敗退。

あと河田も1回戦敗退。
「10日間水につけられた篠崎愛」というピンネタをしていた。

ちなみにこの数日後、急遽事務所ライブでピンネタをする事になり、この「運の悪いゲッターズ飯田」をやった。
河田に言われた通りにやったら爆ウケだった。


2019年も「ブラットピーク土屋」名義で出場。

知人の映画監督の次回作がおくりびとの続編「おくりびと2」だったのでタイトルを変えた方がいいとアドバイスするコント。
監督の他のタイトル案が「おくりびとライジング」「おくりびと2019」などだったので「ハンニバルライジングみたいに言うな!」「レンタルビデオ屋にあるアルマゲドンのB級パロディか!」とツッコんだりする内容。

結果は1回戦敗退。

ちなみにコレはフリップを使うネタなのだが、当日楽屋で他の出場者が土屋のフリップを間違えて持って帰ってしまい、急遽フリップを買いに行ってその場でフリップを書いた。
R-1事務局には出番を遅らせてもらったりと本当に迷惑をかけてしまった。
MCがブロックの合間の度に「まだブラットピーク土屋は来ません!」「ブラットピーク土屋ここでも出ない!」「朗報です!いよいよこのブロックにあのブラットピーク土屋が登場!」などと煽ってくれたのもいい思い出です。
ネタはスベりましたが。


そして2020年は「土屋」名義で出場。
コンビを解散してピンになって初めてのR-1。気合い十分だった。

自転車競技部の部員がインターハイのゴール間際、疲れすぎて喋り方が田原俊彦になるというコント。

ウケた。完全に爆笑だった。
同じブロックで裏で聞いていた真空ジェシカのガクさん、見に来ていたシフォン大喜さんに絶対通ったと言われた。
「オレは1人でもやれる」そう確信した。

結果は1回戦敗退。

絶望だった。
コンビの時の1回戦敗退とピン芸人になってからの1回戦敗退では重みが全く違った。
その日俺は眠れなかった。

しかし冷静に考えてみれば「あんなふざけた設定のネタ、俺が審査員でも落とすわな」と思った。

コンビ時代、そういえば俺はツッコミだった。
「これ以降のピンネタはツッコミベースで考えよう。てかコンビくも。」俺はそう決めた。


2021年も「土屋」名義で出場。1年間、結局誰とも組めなかった。

クリーニング店にある「Wi-Fiあります」と書いてある看板にキレるコント。「クリーニング屋なんて滞在時間1分もないんだから客はWi-Fi使わねーよ!」と終始ブチ切れる内容。

結果は1回戦通過。

5回目のR-1挑戦にして初めての1回戦通過。

最高だった。
同じ日に受けていたレッドガオの赤壁さんの家で浴びるほど酒を飲んだ。
ちなみに赤壁さんは元DQNだった経験を活かした『DQNフリップ芸』を披露し、爆笑をかっさらうも1回戦敗退。


その後なんやかんやで土屋は自転車のネタで2回戦、準々決勝、準決勝と勝ち進んだ。そして決勝に進出し惨敗した。

俺のR-1惨敗史は続く。

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