芭蕉の弟子・図司呂丸についてのお話【後編】
前回は図司呂丸(ずしろがん)の生涯についてを投稿しました。図司呂丸は羽黒山で染物屋を営み、『おくのほそ道』の旅で立ち寄った芭蕉に弟子入りし、若くしてその生涯を終え、惜しまれました。
それでは、彼の生い立ちや正体はどうだったのでしょうか。前回よりも呂丸についてより探究していきたいと思います。
この記事は、戸川安章『羽黒の俳人・圖司呂丸』,國語国文, 1952, 21(9), p24-36を参考にしています。
呂丸は山伏ではない
羽黒山伏は、山伏そのものの宗教的役割