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今日の治療で考えたこと【3人子育て中パパさんの坐骨神経痛を治療】

患者さんとのおしゃべり

 鍼灸院での治療は治療中に患者さんといろんなことを話します。
1時間くらい治療してるので、ゆっくりおしゃべりできるんですよね。
(もちろん、話したくなさそうなら静かにしてますよ(笑))

 今日の患者さんは、私とほぼ同じ年(アラフォー)3人育児中のパパさんでした。
自分のお仕事のこと、お子さんの部屋割りで悩んでいること、などなど、たくさんおしゃべりしてくれました。お子さん思いのとっても素敵なパパさん!

その症状から思ったのは環境を変える事の大切さ

 お家でお仕事をするようになってから坐骨神経痛が出てきたそうです。仕事をしている姿勢は、体の痛みに直結します。
 今回の場合、ものを書く姿勢が多いのに、ローテーブル、床座りでお仕事をしている。とのこと。この姿勢は、背中や腰にものすごく負担が大きい姿勢です。その見直しができればいいのですが、、、。
でも、慣れた姿勢での作業を切り換えるのはなかなか難しい。

 人は習慣を変えるときにはものすごくエネルギーが必要。
そして、慣れたことを変えるときは、一時的にパフォーマンスが落ちることがある。という経験から、今の状況を変えにくいのでしょう。

 他にも、家でしてるお仕事の場合、作業スペースを仕事以外の時間は家族と共有している。だから家具を自分だけで変えられない。
椅子がそもそも苦手。などの、話には出てきていない理由もあるのかもしれません。

 生活指導をするときは、まずはストレートに問題点と、改善案をお話します。今回の場合はローテーブルではなく、デスクと椅子でお仕事したほうが腰に優しいとお伝えしました。
 でも、これで動いてくれる方は1割くらいでしょうか。あまりいらっしゃいません。今回のパパも「ん〜、出来たらいいんだけどね〜」とのお返事。

でも、患者さんのために諦めないことも大事なんですよね。だから、これからゆっくり伝えていきます。



患者さんに生活指導するとき
大事にしたい3つのこと

  1. 今、お話されていることだけでなく、他の理由があるかもしれないと思ってしっかり傾聴する。患者さんの立場になって感じる.考えること。

  2. 自分が正しいと思っていることを押しつけないこと。

  3. お話していく中で「気づいてもらう」事を大切にすること。

 まずは信頼してもらって、この人の言う事ならちょっと試してみてもいいかな。と、思ってもらえるように、治療結果を出しながら、仲良くなっていきたいと思います。


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