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羽衣プロジェクトリサーチ4日目

飯田の町に宿泊した昨夜。
朝起きると、ホテルの窓からは正面に大きな山々。
朝もやがかかりとてもきれいです。

日が差し込んでいるものの、予報では雨が降るよう。

今日は湿原の中の山小屋を目指すので、天気が崩れるのはちょっと心配です……。

さて。
何故か他の宿泊客が職人さんばかりなホテル。
朝ごはんを食べて、チェックアウトギリギリに出発すると駐車場には我々の車しか残っていませんでした。

飯田市のある伊那谷には伝統芸能がたくさん残されています。
今日はアーツカウンシルの交流会で出会ったふたつのアトリエ・稽古場にお邪魔します。

まずは、「百鬼ゆめひな」の飯田美千香さんのところへ。


飯田さんは、かつて富山県利賀村で開催されていた演劇祭で美加理さんが出演されている公演をご覧になったことがあるそうで、今回、お話できることをとても楽しみにされていたそうで………。
等身大の人形を実際に動かしていただき、その技をちょっとだけ垣間見ることができました。

「伊那谷には芸能が落ちている」という、表現がとても印象的でした。

さて、次はそこから30分ほど車を走らせたところにある歌舞劇団「田楽座」さんへ。


この日、他地域での公演などで座員の方の多くはいらっしゃらなかったのですが、普段は制作を担当されているという近藤芳美さんが稽古場を案内してくださいました。

30年前に建てられたという、この稽古場。
ここでの公演も年に一回開催されているそうで、この距離の近さから「ここで見るのが楽しみなのよ!」という方もいるそうです。


60年続く、劇団。
各地の伝統芸能を受け継ぐ活動をされており、日本全国に公演活動やワークショップをして回られています。

あっという間に時間は過ぎてしまい、天竜川の河口を見学する時間がなくなり、そのまま宿へ向かうことに。

八島湿原の片隅に位置するヒュッテみさやまが今日の宿泊地です。

足元が暗くなる頃、宿に到着。
夜中には豪雨になっていたようで、安全な小屋の中で聞く雨音は不思議と落ち着くものでした。

明日は天竜川遡上のクライマックス、諏訪湖周辺を巡ります。
(文・村上梓)


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