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いつまでも背中が綺麗にならないあなたへ
このnoteを読んで頂いている方の多くはこう感じていると思います。
背中のトレーニングって難しい!
これは自宅やジムでのトレーニングを問わず
ましてやパーソナルトレーニングを受けている方でも
抱える悩みではないでしょうか。
そんな悩みを少しでも解消して頂くために
このnoteを執筆致しました。
初心者~中級者向けの内容となっているということ。
フォームローラーやストレッチポールを利用していること。
その点ご了承ください。
フォームが乱れる理由を知ろう
そもそも、背中に限らず適切なトレーニングフォームで行えないのは何故でしょうか。
【目的通りのフォームにならない理由】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) August 4, 2019
①そもそも適切なフォームを知らない
②柔軟性不足
③筋力不足(負荷が高過ぎる)
④慣れていない
⑤トレーニング中に注意点を忘れる
おおよそこのパターンに当てはまります。
トレーニング初心者の方のほとんどが①②でつまずいている印象ですね。
適切なフォームとは
・狙った筋肉を使用する=疲労する
・狙っていない筋肉をなるべく使用しない
・関節への負担をなるべく減らす=ケガをしない
と考えます。
それを
『知ること』
『再現できる柔軟性を得ること』
『再現できる負荷で行うこと』
そして『それを考えながら行って慣れること』が必要です。
背中の動きには多くの部位が関わっている
背中を動かす=肩甲骨を動かす
と考えていると思います。
それは間違いではありませんが、
肩甲骨が動く際、その周りの多くの部位が動く必要があります。
①背骨
→腰椎(腰)・胸椎(背中)・頸椎(くびと頭)の位置が
肋骨の位置に影響を与える
②骨盤
→骨盤の向きが背骨の向きに影響を与える
③肋骨+胸骨
→肩甲骨は肋骨の上に乗っているため肩甲骨の動きに大きく影響する
→みぞおちより上と下で動きが分かれる
みぞおちを頂点に、
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) December 19, 2018
上位胸郭が後方回旋
下位胸郭が前方回旋
この動きが出来ているかどうかはかなり大切だと考えます。 pic.twitter.com/RIKUSqAgEV
④鎖骨
→体幹部と肩甲骨をつなぐ唯一の骨
→動きの悪さが肩甲骨の動きの悪さに直結
⑤肩甲骨
→寄せることを意識し過ぎると間違ったフォームに
⑥上腕骨(うで)
→角度によって肩甲骨の位置も変わる
背中を動かそうとすると
これだけ多くの骨が関わります。
多くの骨が関わるということは、
1つの部分の動きの悪さが全体の動きに大きく影響を与えてしまう
ということです。
背中のトレーニングの難しさが
なんとなく分かってきたでしょう?(笑)
基本の流れに沿って行うと解決しやすい
ざっくり言うと
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) April 28, 2019
①硬くなっている筋肉を弛める
②弱くなっている筋肉を活性化させる
③目的の動作を上手に行えるようにするエクササイズ
④メインの種目
といった感じでメニューを組みます。
ですから『これをやっていれば万事OK』なんて種目はありません。
人それぞれ身体の特徴が違うから。
私たちトレーナーがトレーニングを指導する際は
動きや姿勢によってお身体を評価し
柔軟性が不足している部位を絞りますが……
おおよそコレをやっておくと良いよ!というものを紹介していきます。
①動きにくくなっている関節を弛める
身体を動かす=筋肉を動かす
だと思っている方も多いと思います。
それは半分正解・半分不正解。
筋肉は関節を動かすために収縮を行いますので
身体を動かす=筋肉によって関節を動かす ということなのです。
ですから、関節がある程度自由に動かなければ
目的通りの動作を行うことが出来ません。
まずは硬くなりがちでストレッチが難しい
鎖骨や肋骨の関節をほぐすことから始めましょう。
【鎖骨が動くと肩甲骨が動く】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) October 4, 2019
背中に限らず、胸や肩など
上半身を動かす際には
肩甲骨だけでなく
背骨や鎖骨の動きも重要です。
トレーニングの前に
鎖骨の下を軽くほぐしてみましょう。
肩甲骨が動かしやすくなりますよ。 pic.twitter.com/053uFue5Hz
【巻き肩の改善は鎖骨をほぐせ!】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) November 26, 2019
巻き肩は『肩』以外にも内向きに巻き込んでいる状態の組織が多いです。
例えば鎖骨と肩甲骨の繋ぎ目。
左の絵のように鎖骨の端っこを
外側へ軽く撫でるように押してあげましょう。
それだけで胸がかなり開きやすくなりますよ。 pic.twitter.com/2sCC1eWEav
肋骨の隙間を弛めてから外に動かす。
【巻き肩の改善は肋骨をほぐせ!】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) November 25, 2019
巻き肩は『肩』以外にも内向きに巻き込んでいる状態の組織が多いです。
例えば鎖骨や肋骨。
左の絵のように胸骨と肋骨の継ぎ目を
外側へ軽く押してあげましょう。
それだけで胸がかなり開きやすくなりますよ。 pic.twitter.com/PcDbQtNVvy
ここまででこう感じるはずです。
私の肩、軽すぎ…?
②硬くなっている筋肉を弛める
背中や胸のトレーニングを行う前に、背骨を動かしやすくしてみましょう。
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) May 14, 2019
①ポールに肩甲骨の下側を当てる
②頭の後ろで手を組み肘を正面へ
③お腹の力を入れたまま頭の重みを利用して仰け反り深呼吸
④肩甲骨の上から下までをコロコロ
以下繰り返しです。 pic.twitter.com/xzNjx60EIM
【肩甲骨の動きを軽くする】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) May 22, 2019
背中をほぐした後は、わきもコロコロしてみましょう。
①肩甲骨の下側に合わせる
②右手を耳の横へバンザイしそのまま横向きに
③前へ45度・後ろへ45度傾くを繰り返す
腕が上がりやすくなるのを感じられると思います。 pic.twitter.com/9ByuJfiXYS
【胸部のセルフマッサージ】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) June 9, 2019
①鎖骨下のくぼみにポールを『斜め』に当てる
②肩よりも手が下の時は掌を『上』でコロコロ
③肩よりも手が上の時は掌を『下』でコロコロ
④動きは小さく色々な角度で行う
巻き肩や猫背で悩む方にオススメです。 pic.twitter.com/j7aReZY8Kd
各種目60秒×1セットを目安に。
この3種目で柔軟性が不足しやすい
『背中の反り』『胸や鎖骨・肩甲骨周り』はおおよそカバーできます。
③弱くなっている筋肉を活性化する
【猫背改善】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) April 2, 2019
①壁に手を着く(少し高めの位置に)
②みぞおちを前に突き出しながら身体を下へ沈める
『胸・わきのストレッチ感』
『背中の収縮感』
を感じられるとgood。
終わった後自然と背筋が伸びるはずです。 pic.twitter.com/162JS7GR1e
10秒ほど姿勢をキープ→弛める→10秒キープ。
合計3~5回を目安に。
四角で囲った部位、僧帽筋の下部に収縮感・疲労感があると良いです。
【レベル2】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) November 19, 2019
自分でひねりをコントロール。
①横向きで寝て頭から踵までを一直線に
②上の脚を軽く伸ばしたまま前方へ
③指先を常に見ながら背骨から身体を回す
④肘は軽く曲げておくこと
下の動画のように回すと
肩がすくむのでNG。
正しく回ると指先より先に
肘や背中が床につきます。 pic.twitter.com/axOBYCa2Tt
捻る動作が正しく行えることが
背中を上手に働かせるためには必要です。
疲れない程度に左右行ってみましょう。
④目的の動作を上手に行えるようにするエクササイズ
【猫背改善のエクササイズ】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) December 18, 2018
①丸めたタオルを肩甲骨の『下角(下側の縁)』にあてる
②背筋を伸ばすように顎を引き胸を張る
③お腹を凹ませ腰をなるべく床に近づける
④手を遠くへ伸ばすようにバンザイ
ベンチプレスの前に行うのもアリです。
胸が張りやすくなります。 pic.twitter.com/zL0znsVTN0
ポイントは腰を床から離さずにバンザイをすること。
【猫背改善(少しキツめ)】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) October 27, 2019
デッドリフトやベントオーバーロウのように
前傾姿勢をつくる動作にも役立ちます。
机や台でも可能です。
①肩幅よりも少し広めに手を置く
②足はつま先を正面に
③お尻を突き出し胸を張る
④頭ではなくみぞおちを下げていく
⑤背中の収縮を感じるところでキープ pic.twitter.com/02sGnZ27UX
こちらは②で紹介した種目をレベルアップしたもの。
裏ももや胸、わきのストレッチ感と
背中の収縮感を感じられるとGOOD。
【背中トレーニングの準備運動に】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) October 16, 2019
①肩幅程度に踵を開きつま先は約30度外側に
②膝もつま先方向に開きヤンキー座り
③②ができない場合には何かを踏んで踵を高くする
④左肘で膝を抑えつつ右手は斜め後ろへバンザイ
⑤バンザイの際は指先を見ながら身体を捻るように
⑥左右交互に繰り返し pic.twitter.com/2Hq7ynQ7gl
回数に目安はありません。
疲れない程度に行ってください。
また、④の種目が難しく感じる場合には
メインの種目を行わずにしばらくこの3種目を練習すると良いです。
また、メインの種目が上手に出来るようになったなら
①②③④は省略しても構いません。
ただ、慣れるまでは丁寧に順番通り行っていきましょう。
⑤メインの種目
背中の種目は大きく分けて2つ。
上から引くか。
前から引くか。
どちらか片方を行っても
どちらから行っても構いませんが
前から引くロウイングの方が難しく感じる方が多いと思います。
そして共通して行うべきことは頭と足の位置の改善です。
【頭を高くするイメージ】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) October 5, 2019
耳の後ろにある突起を探してみましょう。
その突起の位置を高くするように
背筋を伸ばすと
二重アゴを作ることなく
自然とアゴを引くことができます。
すると
胸が挙がり
背中は寄り
勝手にお腹は凹みます。 pic.twitter.com/q4pakGgWp9
【良い姿勢は足裏から】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) August 30, 2019
座っている際、上2つのように
足で踏ん張れない状況では
骨盤が傾き背すじは伸びません。
座っている時も
足の裏がしっかりと踏ん張れる位置にあること。
椅子の高さを調節したり
下に台を置くなど調整してみましょう。 pic.twitter.com/fhbLsi9YFP
この2つを意識することで
背骨や骨盤、肩甲骨が適切な位置になりフォームが安定します。
肩甲骨の適切な位置とは
胸がしっかりと張れていて
赤の線のように後ろに傾いている状態のことを言います。
上半身のトレーニングの際はこれをキープしましょう。
そのうえで以下の種目を行って下さい。
【上から引く】
自宅での背中トレって難しいですが、なんだかんだコレが良いと思っています。
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) February 4, 2019
道具要らないし。
【コツ】
①足の位置は『踏ん張りが効く』場所
②頭は出来るだけ高い位置に
③前から見ても横から見ても『指先から肘まで(前腕)』は垂直
④腕と耳がつくところから、指先が耳の高さに来るまで pic.twitter.com/iFpfKm5vaB
【レベルアップ①】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) February 4, 2019
・足の位置は少し前に。
・ぷりケツになるように、背すじを伸ばしたままお辞儀。
・身体と腕の角度が同じ。 pic.twitter.com/I3QE6Nfi8J
【レベルアップ②】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) February 4, 2019
・立位で。
・足は肩幅
・膝とつま先は正面
・首は動かさない pic.twitter.com/mosrRK5rBE
身体の角度が変われど首の意識は同じ。
腕が身体の横・耳の高さを保つことが出来れば
ほとんどの方が10~20回程度で限界を迎えてフォームが崩れる種目です。
3種類全てを行う必要はありません。
レベルアップ①かレベルアップ②のどちらかを
ご自身のレベルに合わせて3セット以上を目安に行ってください。
ラットプルダウンが苦手な方はまずこれを覚えましょうね。
【前から引く】
【ロウイングのフォームの注意点】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) June 12, 2019
左のフォームは
『鎖骨が前へ移動する』『肩甲骨が前へ倒れる』腕を強く使うフォーム
右のフォームは
『鎖骨が後ろへ移動する』『肩甲骨が後ろへ倒れる』背中を強く使うフォーム
頭を高くし胸を上へ向ける(勝手にアゴが引かれる)ことで右のフォームになります。 pic.twitter.com/0ro0C8rBcb
【ダンベルロウ】
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) June 13, 2019
①頭からお尻の穴まで一直線を保つ
→骨盤から身体を倒す
②ダンベルではなく『肘から先』が重り
→腕は脱力
→肘から先が地面に対して垂直になるはず
③『肩』より手前にダンベルを下ろすと背中から負荷が逃げない
ロウイングは『みぞおちを前へ出す』ように引く意識を。 pic.twitter.com/63k6GtqD3C
ロウイングは正しく行うことが出来れば軽いダンベルでも
しっかりと背中をトレーニングすることが可能です。
ポイントは
肘を引き過ぎないこと!
肘を引き過ぎると背中が曲がり、負荷が腕へ逃げてしまいます。
・みぞおちを前へ押し出すこと
・鎖骨を後ろへ引くこと
・首を長くするイメージをすること
そして
・筋肉の方向を意識すること
がとても大切です。
矢印の方向へ引くイメージをしましょう。
500mlペットボトルの負荷から始めてもOKです。
非ガチ勢でも、おおよそ5㎏程度までは扱えるようになります。
目安は10~20回(フォームが崩れるまで)を3セット以上です。
共通するNG項目
背中のトレーニングを行う際に
肩甲骨を寄せることを意識する方が多いと思いますが
それはNG。
寄せるというと左側をイメージすると思いますが、
実際にトレーニングを行っている際の動きは右。
『ハ』の字が『||』にに戻る動きです。
左の動きを行おうとすると肩がすくむので注意が必要ですね。
(肩甲骨が後ろに傾くと右の動作になりやすいです。)
最後に
多くの種目をご紹介しましたが
一通り行っても30~40分程度で終わると思います。
また、身体が変化するには相応の時間が必要ですが…
筋トレを始めてから
— 萩原智之@パーソナルトレーナー (@hagi_bodymake) September 19, 2019
筋肉が肥大するまでには
結構なタイムラグがあります。
ましてや、初心者の方は
目的通りのフォームを習得する時間も必要です。
焦らない、焦らない。https://t.co/ViaBTIHVZN https://t.co/C7O0oxO437
週に1度でも続けていけば必ず身体は変わります!
これをもとに少しでも身体が変わって頂けたら幸いです。
以上です。
この記事は「投げ銭」方式での記事に変更しました。
応援を頂けると嬉しいです。
Personal Bodymake Hagiwara
萩原智之
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