見出し画像

ほぼ初めての台湾旅行⑥土地の食を味わう

今回のメインイベント。なんとか予約できた、Embersでのディナー。ここは2021年にミシュランのグリーンスターに輝いたレストランです。

HPの英語のページでよく意味もわからずに予約。
前日にリマインドがあり、連絡なしに時間に遅れたらキャンセルとか、写真を撮るのはNGとか、値段もよくわからず、私が行くのは場違いじゃないか?ぐらいドキドキしながら行きました。

古いマンションの1階にそのレストランはありました。


予約時間ピッタリに店内に案内され、スタッフさんに写真のことを聞いたら、「撮って全然OKよ。良いこと書いてシェアしてね」的なことを言われました。とてもフレンドリーで、丁寧に、そして、英語があまりわからない日本人に一生懸命、対応してくれました。

まずは入り口付近のテーブルで、前菜をいただきました。台湾の伝統的なおもてなしの食べ物である、ビンロウを模したものらしい。食べると少しミントっぽくて、桜の葉のような味がしました。

ビンロウ(檳榔)、Wikipediaによると、ヤシ科の植物で、台湾ではその種子を細く切ったもの、あるいはすり潰したものを、キンマ(コショウ科の植物)の葉にくるみ、少量の石灰と一緒に噛む習慣があって、噛みタバコみたいなものらしい。飲み込むのではなく、噛んで吐き出すみたい。
(だから、飲み込んでいいよって言われたのね。)
詳しくはWikipedia見てくださいね。

食べ終わると、席に案内されました。ここでも、一生懸命説明を受けました。どうやらアルコールは1種類だけ日本酒を出すのだけど、(日本から輸入したけど、台湾産のお米を使ったもの。)他はお茶を料理に合わせてペアリングしてくれるみたい。しかも、料理はたくさんの種類の野菜。
ヴィーガン?!
全く予想してなかった!!

そして、食事が始まった。
ウニみたいだけど、これは全てニンジン。黒い器は海苔。UMAMIというテーマ通り、ギュっと旨味を凝縮した一品。甘味と磯の香りと塩味がとても良いバランス。カリッとしたスティックもまたニンジン。

その次はMOSAIC。モザイクに組まれたビーツ(だと思う)。ソースも同じ野菜だけど、4種類の味付けをしてると言う。おそらく、カレーとか唐辛子とかだろう。いろいろ味がする。

烏龍茶。まるでワインのよう。お料理に合うものがセレクトされてる。

次はAROMA。snow fungus、シロキクラゲ。思わず「わぁっ!」って言っちゃった。とても可愛い。

BITTERNESS。見た目からは想像できない。多分ゴーヤの苦味。

BREAD。パン?英語の説明では食べてからのお楽しみって。ん?じゃがいも?でも、モチモチしてる。うん、パンみたいだけど、じゃがいもだよね。
CURD?Wikipediaによると、チーズの原料のことらしい。牛乳とか山羊乳を酵素を入れてできた凝固物のこと。それを大豆で作ったみたい。

沖縄でいうゆし豆腐の上に、冬瓜かな?お好みで七味唐辛子から唐辛子を抜いたものををかけて、いただきました。

AGING。トマトを7日間、乾燥?させたもの。テーマ通り「老化」。でも、それをプラスで使ってるんだろうな。味は驚きしかない。

MARROW。

PURITY。その名の通り、華やかな野菜プレート。一つ一つ丁寧に調理れてる。焼き、茹で、炒め、炙り…
そしてHEAT。おこげを作り、それを混ぜ込んでいる。

いろんな豆。少し甘い。爽やかな甘さ。

そして、最後のアスパラガス。想像の斜め上を行くってこのことよね。ガッツリ甘い締めのデザート。アスパラガスの香りは残しつつ、独特の青臭さはなく、サクサクのパイと共に、目も舌も楽しませてもらいました。

11品と5杯のお茶と1杯の日本酒。ヴィーガンとかそうじゃないとか、アルコールとかじゃないとか、全く関係なく大満足。
野菜の皮も根っこも葉っぱもできるだけ使い切る、大切に丁寧に思いを込めて、おもてなしされているのがとても伝わってきました。

キッチンでは手際よく料理が生み出されてました。想像を超えて、全てが美味しかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?