「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」感想・考察戦 第2部 「バンド」は貴族の遊び? MyGo!!!!!でみるリアルなお金関係
こんにちは!「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」13話まで配信されましたね。この投稿は、noteにて行われるコンテストの応募作品で、第2部っていうタイトルですが、第1部とは直接繋がりはないので読んでなくても大丈夫です。
というわけで、第2部のテーマはこちら!
「バンド」は貴族の遊び? MyGo!!!!!から見るリアルなお金関係
というテーマです!
今回の新作バンドリは、リアルな人間関係を忠実に描いた作品となっていて、運営もそこを売りにしていて、実際それでなかなかの反響が得られています。そして、今までバンドリを4年ほど齧ってきた身として、今作は人間関係だけでなく、他にも様々なものが本当にリアルに描かれているなと思うのです。
たとえば、今までのメインが紙譜面だったのに対し、今作からは基本、デジタル譜面に統一されているのも、時代の流れにリアルだなあと思います。
ただ、私は気になったことがあるのです。
ぶっちゃけ、このバンドやるのにいくらかかってる?と。
細かいことを気にしないでいいのはアニメの特徴の一つですが、ただここまで色々なことをリアルに描いている分、ますます気になっちゃう。
というわけで、第二部では、「ぶっちゃけ、バンドやるのっていくらかかってる?」というのを見ていきます!
※本編はネタバレを含みます。
※勝手な考察を含めます。
①バンドとして、何円出て行ってる?
まずは、MyGo!!!!!の全ての支出として、どのくらい出て行ってるのでしょうか。
例えば、スタジオ代。適当な公園で勝手に練習するわけにはいきませんし、ポピパのような「蔵」や、モニカのような「アトリエ」、ハロハピの「鶴巻家」とかはなく、基本的にスタジオを借りて練習していますね。いったい、いくらかかるのでしょうか。
今回は、舞台と同じ池袋にあるスタジオを参考にしてみてみます。
スタジオの14畳の部屋が、1時間平日3000円。平日は2時間、週4回程度練習するとして、3000×32となり、96000円もかかります。基本的に、バンドはスタジオ代をメンバー全員で割って支払うので、今回の場合、1人1ヶ月おおよそ2万円ですね。恐ろしい。
だがちょっとまてよと。アニメの中ではライブハウス「ring」を主な活動拠点としていましたね。そこでは立希が働いていて、実際にアニメで予約を取るときは・・・ 「早割に学生割に従業員割つけておく」と言われてましたね!つまり、普通に96000円よりも安くなります。
今回、こんだけ割引が効くのだから、50%オフと仮定して、48000円、5人で割るので、1月あたり1人9600円!現実味を帯びてきましたね。実際にはもっといろいろなパックとかがあるとは思うのですが、一旦9600円で仮定しておきましょう。
突然ですが問題です。バンドを見るとき、あるとこだわりを感じるものは何?
正解は衣装、そうです、「衣装代」です。
私服で出演するなら元からあるものを着ればいいだけですが、それだと愛音ちゃんが猛反発しそうなので、しょうがない。
バンドリ世界では衣装担当という人が決められていることがあります。ポピパではりみ、Roseliaでは燐子、モニカでは透子みたいな感じです。明言されていないバンドもあるし、パスパレのように(多分)外注というところもありますが、ここでは愛音が作っていると仮定します。
私は手芸とかが大の苦手なので全くわからないのですが、オープニングで着用している、「切れてるーーーーー!!!」の衣装、あれをよく見てみると、青色の布の下は、一般的な白い服っぽいですよね。らーなに至っては普通の白いtシャツっぽいですね。こだわっているのは上の青い部分だけみたい?です。間違っていたらすみません。
(9月17日追記)11話のそよさんの発言によると、「アレンジするの?このままでいいじゃない」と言っているので、多分青い布の下も愛音の手作りなのでは内のかな?と思います。(ANON TOKYOのロゴもついていますし。)
ただ、衣装全部手作りとなると、さすがに金額も出しずらく・・・、学校の友人にバンドをやっている子がいるので、その子に話を聞いてみても、「市販の衣装をお揃いにしてるだけ」とのことでしたので、結局わからず仕舞い。
アニメの中でも明確に描かれている部分ではないので、わかりづらいですが、ここはすべて愛音の手作り衣装と見ることにしました。
衣装を一から手作りするお金がどれぐらいかかるのかは全くわからないのですが、少なくとも上下で10000円・青い布5人分が10000円ぐらいかかると計算して、1人12000円ぐらいでしょうか。
ただ、毎月かかるものではないので、そこはまだ楽かもしれません。
②メンバー個人でかかるお金
★カフェ代などは「付き合い」として必要だと思われる分を計上しています。
Ⅰ 諸経費
ペース上げていきます。
まずは最初に払う固定費的なものとして、「タブレット代」が、燈以外の全員に発生します。燈はアナログ・・・というか、歌詞ノートがあれば十分ですね。
普通のiPad(第9世代)が、今検索したら平均6万円とのこと。最近は私立を中心にタブレットを取り入れた教育も増えていますが、アニメ内で描写が見られないため、実費で買ってもらいます。
ちょっと脱線。CRICHICのころ、燈は譜面をノートに書いていました。1話で愛音が少しだけみたやつですね。ただ、CRICHICの練習シーン(3話)はタブレット譜面。あれっ?原案はノートに書いて、そのあとタブレットに起こしたのでしょうか。閑話休題。(9月17日訂正)ゲーム版ストーリーによると、タブレットで書いたものを印刷して燈のノートに貼ったとのことです。失礼しました。
そしてらーなの餌付け代がかかります。事あるごとに抹茶パフェ、事あるごとに宇治金時。お金を払っている描写が見られないので、精算してもらいましょう。そして基本的にねだっているのはりっきーですね。また、まいごの日常は含みません。(これを含むと、そよさんは宇治金時で餌付けしていますね。)
ここでは抹茶パフェを360円(第2話でメニュー名が出ていますが、値段は出ていません。他のスイーツが360円なので、ほぼありえないかと思うのですが、これも360円として計算します。)、抹茶ドリンクを150円としてみてみます。作中で明確に描かれているのは抹茶パフェが3つ、(5.8話 8話は2つ 4話はちゃんと払ってる)抹茶ドリンク1本(11話)深蒸し煎茶キャンディが1つ…キャンディをノーカンにする(袋で買うと1つあたりの金額は小さい)として、1230円ですね。これ本当にらーな払ってないのかな…
さらに負担しているのは基本的に立希です。そりゃりっきーに懐くよね。(11.12話)
愛音は深蒸し煎茶キャンディを11話で食わせていますね。バンドリ2期でも登場したロングセラー飴です。
II 楽器代
そして、バンドをやっていく上で、必ずかかるのが楽器代ですよね。
バンドリ!メンバーは基本ESPの楽器を使用します。ギター2人とベースのそよの楽器はESPが公式サイトでモデルを案内しています。リアルイベントに行くと、実機展示をしていることもありますね。
ベース そよ
そよのモデルは、ESP GB Soyo Custom。(クリックすると公式サイトに繋がります。)カラーは3 Tone Sunburstで、お値段なんと44万円。ただ、「コントロール部がレギュラーラインと異なるオリジナル仕様」との事なので、もう少し高いのかも。ちなみに、メンテナンス費用は計算しません。
ギター 愛音
愛音のモデルは、ULTRATON。
名称はESP ULTRATONE Anon Custom、 色はSee Thru Surf Greenで、普通に買える色ではないみたいですね。お値段44万円、ひえっ。
ちょっと気になったのですが、中学校の生徒会長時代にバンドを一瞬組むためだけにこんな高い楽器を買ったんですかね?(5話=中学時代も同じギターです。)MyGo!!!!!を組むことがなければ、44万円のギターは永遠の置き物だったのかもしれませんね。
ギター らーな
らーなのギターは「おばあちゃんの」もの。大事に使っていますね。
モデルはPOTBELLY。お値段70万円。ぶっちぎりで高い・・・さすがミラキュラスカーレット。
ドラム 立希
ドラムはESPではなく、「パール楽器」とのこと。Pearl Masters Maple Gum、 色はChrome Contrail。青いドラムってかっこいいですね。楽天価格で20万円ほど。比較的、安いですね。
Ⅲ その他、諸々。
ここからは細かいのを色々みていきます。
6話、りっきーが学校をサボって作曲するシーン、作曲の本を3冊ほど買っていますね。1冊1500円として、4500円。(CRICHICの頃に買った説もありますが・・・)パソコン代は他にも用途があると見てなしとします。ただ、DTMソフトはバンドのため(11話)だと思われますので、学割価格で30000円を計上しちゃいましょう。合計34500円。
5話、燈が水族館に年パスで入り、愛音が同伴するシーン。
元ネタはサンシャインシティの一番上にある、サンシャインシティ水族館。大人の年パスが5600円で、年パスを持っていると同伴者が30%オフになります。1820円で、2回入場していますね。(5話・13話)13話では愛音が「私も年パス買っちゃおうかな〜」とか言っていますが、サンシャインシティ水族館の年パスは6月で終了しているため、買えません。
燈が5600円、愛音が3640円を計上しましょう。
4話など、ドリンク代。
多分ですが元ネタは紙カップのロゴ的に、サンドウイッチショップ「SUBWAY」のホットドリンク・・・かと思ったのですが、メニューを見ていると、燈が好きな(4話)カフェモカがない。でも紙カップはSUBWAYっぽいし・・・と思ったので、「X」を見てみると、アニメの中ではSUBWAYをもじった「SUNWAY」なんですねここ!ぽっぴんどりーむにも出ていたみたいです。
SUNWAYならカフェモカもあるな〜美味しそうだな〜と思ったので、ホットMサイズ310円を、そよが2杯=620円・燈が1杯・愛音が1杯・立希が1杯。
さらに、RINGでの紅茶代。1杯600円(2話)として、2話でそよ×2、愛音×2。4話ではそよ・燈・愛音が各1杯。なんと立希はお水。5話でも各1杯。某ガルパカフェよりも多分高い。RINGぼったくりでは?※立希は従食の可能性も。
★ここは完全に勝手な想像です。
11話、そよの家で話すシーン。見た感じ、そよがサラダ、らーながお蕎麦とポテト、燈が何かの定食、立希と愛音はお皿だとよくわからないですが、ちょうどゲームに追加された自己紹介的に、愛音はスモークサーモンのボール・立希は・・・杏仁豆腐???とはいかないので、適当に中華丼かな。
サラダをSUNWAYのサラダと計算して800円、お蕎麦が500円・ポテトを300円。燈の定食を700円、愛音と立希を一緒に800円にしておきます。(ここは超適当です。)
本当に細かいところですが、13話。そよは11話でJRの池袋方面に歩いていて、9話でもJR大塚駅を歩いているため、JRの定期を買っている可能性が高いです。ただ、13話では都電使っていますね。はい、1回170円。多分立希・燈は都電の定期、愛音とそよはJRの定期ですね。
2024年2月29日追記
そよの家は六本木駅が最寄りとのことです。失礼しました。
ちなみに月ノ森の最寄りはJRの目白駅とのことです。(学習院大学がモデルとのことです。)
おま、あんな地価が高いところよく住めたな、、、なんの仕事なんだ、、、
なお、燈の家が月ノ森裏手とのことなので、燈の家も相当お金持ちです。
というわけで、ここまで色々なお金を精算してきました。交通費とかもあるかもしれませんが、学校の定期が池袋のringまで使えるとして、ノーカン。(都電は全線定期です。)
③結局、このお金はどこから出ている?
気になるのがこれですね。メンバーの中で作中でバイトをしている描写があるのはRINGで働いている立希だけ。他の子はアルバイトとか、そういうお金稼ぎの手段が全くないのです。バンドをするのには今まで書いてきたように大量のお金が必要なのに、そのお金はどこから出てくるのでしょうか。 ちなみに主(高校生)の月のお小遣いは8000円です。絶対バンドできない・・・
★1 愛音は家がお金持ち?
まずは愛音。そもそもの話、中学の一瞬でしか使わないであろう40万のエレキギターや、高校卒業後ぽんとイギリスに留学できる(さらに、突然帰れるほどの航空券代を払える)、両親の財力。結局両親からかなりお金をもらっているんですね、多分。
ただ、愛音は両親に関する明確な描写はありません。そよ・祥子はリアルなんですけどねえ。
★2 立希はバイトしているけど・・・?
立希はバンドメンバーの中で唯一アルバイトをしています。
ただ、姉の描写が、「月ノ森で吹部の部長をやっていて地域のオーケストラにも参加していてコンクールで1位を取っているすごい人」(3話)なので、そこの活動で相当お金がかかりますよね。
結局のところ、立希も家がそこそこ裕福で、ただ「自分のお金は自分で払う」的な反抗期的思考で、今はRINGでバイトをしている・・・みたいな感じでしょうかね。(超完全憶測。)
(9月17日追記)アルバイトをしている理由は、「楽器のことやバンドのことがもっと知りたかったから、働きながら学べると思った」との事でした。
★3 高松家は夜勤で稼いでる?ただ・・・
高松家には両親がいて、うち母親は夜勤で働いています。宮田ニキの父親の仕事も、母親の仕事も、はっきりとはわかりませんが、多分共働きなのではないでしょうか。
となると、ごく普通の一般家庭となりますが・・・そもそもボーカルという立ち位置上、楽器代もかからず、作品の描写の中では、特別誰かにお金を払ったり、無駄にお金を使っているような表現もありません。
燈はさてはお小遣いの範囲内で普通にバンドを楽しんでいるのかもですね。
★4 楽奈は愛され続けて生きてきた?
楽奈も、特段お金を使っている様子はありません。作中では両親の様子は一切描かれておらず、「おばあちゃん」の様子だけ描かれています。
ギターは「おばあちゃん」の、ピックもSPACE閉店前に大量に仕入れている、抹茶パフェは基本的に誰かの奢り・・・なんだこいつ、愛されているなあ。
「おばあちゃん」がミラキュラスカーレットで相当稼いでいて、それを楽奈につぎ込んでいるとすれば、結局要家もかなりお金持ちなのではないでしょうか。
★5 そよは言わずもがな、母が頑張った。
小学5年生で両親が離婚し、そこから(多分)2年でアパートからタワマン最上階に引っ越す成り上がりっぷり。言わずもがな長崎家は超絶裕福です。
ちなみに9話で弾いていたコントラバス、安いものでも10万はします。恐ろしい。持ち運びなんて基本不可能なので、おそらく「家用のマイ楽器」だと思われます。
さらにゲーム内で判明したのですが、「せっかく買うならいいものを」買ったということなのでさらに高いものだと思われます。凄い。
まとめ バンドするには金がいる、だけど・・・
ここまで見ていって、バンドするにはめちゃくちゃ金が必要です。少なくとも一般家庭以上の収入ないし財力があることは、最低条件になるでしょう。
では、ここでCRICHICを捨てて仮面バンドになった祥子ちゃんを見てみましょう。
3話で理由も言わずにバンド(CRICHIC)をぬけ、お嬢様学校の月ノ森から特待生制度のある羽丘に進学、3話では家にピアノがあったにも関わらず、高校では音楽室でピアノを弾いている。1〜2年経ってもオシャレ着が全く変わらず、Ave Mujica結成後も極力お金を使わず、赤羽のボロ家に帰ったら転がる缶ビール、「ただいま、クソ親父。」
祥子が生み出したビジネスバンド「Ave Mujica」は、人生の転換をかけた、最初で最後のチャンス。それだからこそ自ら演出にも携わり、世界観を保つよう強く訴えかける。
高校生で「普通」にバンドをしていくにはめちゃくちゃお金がかかりますが、「本気」でバンドをしていくなら、実はお金はあまりかからない、ないし収入もあるかもしれないということ。ただ、「本気」にはなんらかの形での実力が必要ですがね。
というわけで、第2部「お金」の面で見る「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」全13話でした。感想という感想を書いておらず、憶測と考察がメインになっちゃいましたが、個人的にはリアリティというものを重視している今作で、お金のリアリティを探って、もう一度見てみるとまた新しい視点になっていくのではないでしょうか。以上、第二部でした。ありがとうございました。
〜おまけ
実質現地民の聖地巡礼その2 池袋編〜
今回の舞台は、池袋と、王子(飛鳥山)エリア。ストーリーは都電沿線を中心として展開されていきます。
4話で座っていたり、10話で初華と燈がしゃべった階段は、池袋サンシャインシティの「スペイン階段」。スペイン階段の近くには「SUNWAY」の元ネタ、「SUBWAY」の店舗があり、たまに飲んでいるドリンクはそこのものだと考えられます。
サンシャインシティを池袋駅方面にいくと、アニメイトやTOHOシネマズ、「ストアミクサ=バンドリストア」がある池袋の街に。逆方向に高速沿いに歩いていくと、東池袋四丁目の都電の電停が見えてきます。 MyGO!!!!!メンバーが都電に乗る時は、ここから乗っていることが多いみたいです。
というわけで、実質現地民の聖地巡礼でした。なんと、画像なし。
人が多くて満足に撮れないんですよね・・・
ちなみに、都電の東池袋四丁目から池袋駅までは歩いて20分ぐらい、サンシャインシティまで12、13分ぐらいです。
終わり!第3部もお楽しみに。
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