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「さよなら、福岡」を「またね、福岡」にアップデート

8月1日から昨日8日まで福岡で開催していた、MEDULLA初のポップアップストアが終了しました。おかげ様で大盛況のうちに終えることができました。

久しぶりの福岡は、過去と今を線で結んでくれるような思い出になりました。
そんなエモい気持ちを書き残しておきたくて、飛行機を待ちながら、福岡空港でこれを書いています。


今回の開催場所だった福岡は、私にとって第二の故郷だと思っている場所です。大学生から社会人を含めて6年を福岡で過ごしました。

初めて親元を離れ、一人暮らしをした街。初めてアルバイトをした街。初めて会社勤めをした街。幸せな恋愛も、悲しい恋愛も、かけがえのない絆も、知りたくなかった人の怖さも、色んなことを教えてくれた街です。

私は、勤めていた会社の東京支店を立ち上げをきっかけに、2014年に福岡を離れました。「仕事と俺どっちが大事なんだ」と漫画みたいなことをいう当時の彼を置いて(笑)

そんな福岡に約5年ぶりに戻ってきたわけです。


今回の福岡で感じたことは「人生無駄なこと一個もない」「いつか点が線になる」ってこと。


福岡で働いていた頃の私は、通信商材の販売員でした。駅や商業施設のイベントスペースに期間限定でブースを立て、道行く人に声をかけて、その場で契約していただく。かなりプッシュ型の営業です。

当時その仕事を選んだ最初の理由は、報酬。契約数に応じて、インセンティブがつくので、頑張れば頑張っただけ稼げるから。それ以外は何の思い入れもありませんでした。

でも、働いているうちにブース販売自体の面白味に魅せられていきました。ブース販売は、マニュアル通りにやっても、全然売れなくて。スーパープレイヤーの方々は、超絶属人的だけど、かなり細かいテクニックを持っています。それはブースの作り方から、立ち姿勢に、声の掛け方まで。

「これしかできないからね」と笑う職人のような先輩達が、めちゃくちゃかっこよかった。それに、こんなに特定の仕事を突き詰めることができる人が「これしか」なんてことは絶対にないと思いました。

当時の先輩が30前後の方ばかりで、今の私がまさにその年齢。


その歳になって、ブース販売に近いポップアップストアの出店で、福岡に戻ってきました。

その会社を辞めたときには、まさか将来“ブース販売”のノウハウやスキルが活かせるなんて思いもしませんでした。

一番活かせたのは、数日間に渡って同じ場所に立ち続けて声をかけ続ける精神力。売る以前に、これが結構難しいものなんですよ。細かいテクニックもあるけど、一番この精神力を基礎力として鍛えてもらっていたことに感謝しました。

今の仕事と、当時の地方の販売員という職は、まるで関係がないようですが、紛れもなくわたしのファーストキャリアは、ここにあった。

このことは、より一層未来を楽しみにさせてくれました。

今目の前にやってることが、いつか思いもよらないところで役に立つかもしれない。そのとき今のわたしが一生懸命やったことを未来のわたしは感謝するだろう。それに、まるで物語の伏線回収みたいで面白い。

そう思うと、今手探りでやってることも、怖さが一層消えていく。

今回、福岡でのポップアップストア開催にあたり、過去の記憶や自分が助けてくれたこともあるし、実際に昔からの友人が人を紹介してくれたり、店舗に顔を出してくれたり、これまでの自分の歩みを意識せずにはいられない福岡出張でした。

前の会社を退社したときには「もう福岡に戻ることはないんだろうな」なんて思ってたけど、ほんとに未来と過去はどんなところで繋がるか分からないな。

あの時は「さよなら」の気持ちだったけど、今回は「またね」って行って飛行機に乗ろうと思います。

最後に、そのブース販売の会社を辞めた時のつぶやき。

改めて、「ありがとう!またね、福岡!」


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