「春、焦がれて。」を描き終えて ー中編ー
さてさて。前回は「春、焦がれて。」の構想についてお話しました
が、今回は作品の補足というか、作者として説明したかった部分を書き綴ってみようと思います。少し無粋ですがね⛄️
本編はコチラです↓
https://twitter.com/hageourzee/status/1502601104982302721?s=21
プロローグ
プロローグの部分ですが、元々「連載の予告漫画を描く!」というマンガ専科の課題で4p描くというものでした。で、どうせなら本編とつながるように描いてやれ!と思って仕上げました。
あくまでプロローグなので本編32pとは別カウントとしています。
そして改めて本編では六花(りっか)とまゆきから出会うシーンから描き直しています。
本編
話作りが多少強引なのは実力不足です。32pで描く!と意気込んでいたのでどうやってまゆきを六花と一緒に住まわせようか悩んだ記憶が。まあそこら辺は六花の包容力に甘えました。
まゆきがなぜ学校に行きたいかという動機づけも雑になってしまったなぁと。その辺りは今後力をつけて行きたいですね。
2話で明美が出てきますが、ページ数を増やすならもっと六花との関係性も掘り下げていたと思います。家族のいない六花にとってはかけがえのない存在です。「謎の声」も2話で登場。どの程度存在を示すのか、まゆきがその夢を覚えているかの匙加減が難しかった。
まだこの段階では今後の展開を決めかねていたので次回以降の自分に丸投げしていましたね。
3話のもよんとしたまゆきちゃんかわいい。
手袋の伏線をここで張り、雪だるまが人間になった事実を再確認させます。まだわいわいした日常シーンを描いていたかったので3人で遊びに行ってもらいました。バレンタインの時期ということで「恋愛」というものを匂わせます。が、本格的な恋愛シーンは今作は入れられずじまい。
かわりに「幸せ」というワードをここから入れているので、ラストの伏線を徐々に意識してきた段階でしょう。六花とまゆきの距離が近づいています。
4話ではモブとして過去作「AQUARIUM」https://www.pixiv.net/artworks/89592378 の女の子を入れてみました。
この段階でまゆきは明美よりも一歩、六花の心の壁から踏み込んでいる様子が取れますね。その事実に対して明美はまゆきのことを認めており、立花の心を溶かしてくれるのではないと期待します。ここからラストへ向けてまゆきの存在に関わる緊張感を出していきました。
5話。最初上げたものでは卒業シーズンとしましたが、時期を考えると終業式の方が合っているので連載掲載とまとめ掲載では表現が異なっています。それに伴い旅立ちの日にの歌を無くしました。春分の日の前日という設定。
アニメの氷菓を流しながら作画したので学校の雰囲気を参考に。ちらちらとまゆきが誰かに呼び出されているシーンを挟みました。
こちらもページ数増やすなら男子に告白されたという葛藤を入れる気がします。「わたし 告白されちゃった」のセリフはシリアスになりすぎないために少しコミカルにして興味を引かせます。
今更ですが、まゆきの一人称が「わたし」とひらがな表記なのは暗に「わた(綿)」のニュアンスを入れるため。六花が「アタシ」呼称なのは少し固めな大人の印象を出したかったからです。「雪だるま」の呼び方もまゆきは「ゆきだるま」六花は「雪ダルマ」と性格を出したつもりです。
人物が登場しないコマでも誰のセリフか判別できるので、一人称を分けるのは時に有用ですね☺️
長くなったので今回はここまで。次回はラストのお話について書いていきます。
読んでくださりありがとうございました!⛄️
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