生活保護費削減のために

生活保護には、以下の8種類があります。
①生活費
②家賃
③医療費
④介護費
⑤教育費
⑥仕事のための費用(高校の授業料も含む)
⑦出産費用
⑧葬儀費用

さて、この中で最も多い割合を占めているのはどの項目かご存知でしょうか?

なんとなく察しはつくと思いますが、③医療費なんです

国の資料によると、 平成29年度の当初予算額は3.8兆円!そのうちの約半分が、医療費なんです。

なぜそんなにかかっているのか?夫に聞いてみました。医療費がかかる理由は、以下の通りだそうです。

生活保護の医療費は10割負担だから
国民健康保険に加入している人であれば、病院にかかる時に、保険証を提示しますよね。保険証によって、私達の負担は全体の3割となります。
しかし生活保護の方は、国民健康保険が使えないため、全額生活保護で負担します。
※社会保険加入者は、自己負担分の3割分を生活保護費で負担します。ただ働いていない方が多いので、そんなに数はいないそうです。

申請時、既に健康じゃないから
高齢者以外で生活保護を申請する方は、何かしらの病気で働けなくなり、申請する方が多いんだそうです。

健康に関する意識が低い、余裕がない
今1番問題視されているところです。今生活保護を受けている人の中で、「糖尿病」患者の方が凄く増えているんだそう。糖尿病が進行すると、行き着く先は透析治療です。透析ともなると、年間の治療費は500万円近くにもなるそうです。
糖尿病は先天性の方を除けば、日頃の食事を意識することで予防することができますが、生活保護受給者はそこまで意識をして生活をしていない方がほとんどだそう。
夫が担当していた人の中には、節約のためといい半額の弁当、惣菜パンを買いだめ、浮いたお金を全てお酒につぎ込んでいた方がいたそうです。
生野菜等はとらず、野菜は弁当に入っているわずかなものしか摂取していませんでした。
夫がいくら心配しても、 「食べるものまで指図される覚えはない。生きるも死ぬも俺の勝手だ」と聞く耳をもたなかったそうです。
そんな生活をずっと続けてきた反動で、55歳で施設に入所、週3回の透析を余儀なくされているとか

国もそんな事態を重く見たのか、将来的には医療機関にある患者のデータを集め、それを生活保護担当に情報提供することで、生活習慣改善に役立てる法整備を進めているそうです。

また薬代削減のため、今よく聞くジェネリック(安くて性能も今出ているものと同じ薬)について、生活保護受給者は積極的に使うよう推進しているところですが、今後はそれが義務化される見込みとのこと。

①②に関してはどうしようもありませんが、③については、国も対策を講じていくようです。

生活習慣病については私も人ごとではない話。また夫も健康に働き続けられるよう、日頃から意識していきたいですね。


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