平和を求めて歴史に抗った好漢の物語
織田信長が好んで唄ったとされる幸若舞の演目のひとつである「敦盛」。
その中に、「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」というくだりがあります。
ここでいう「人間」は、「にんげん」と詠むのではなく、「人の世」を意味する「じんかん」と詠みます。
つまり、「人の世の五十年は、下天と比べればただの一日でしかなく、はかないものだ」という意味になります。
そして、今回紹介する一冊は、この「人の世」を何とかせんとして最期まで奮闘した武将の生き様のお話です。
主人公は、