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ハゲ小説#5 居間3と居間5の間 01

イメージというのは、時に信じられない光景を見せる。
そして、人が「心に決めたこと」は神のような力を持つ存在であっても、
容易くは変えることができない。ここに来る前に決めたことであれば尚更。

木々や草花、彼らには普段見えない「根」に大切なものがある。
同じく人も、見えないところに大切な「本当の自分」が存在する。

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あれはたしか、おれがまだ居間5にいた頃。
アンドロメダ銀河を、マスター・ヒカリオンと一緒におれの宇宙船、
「サン&スターライト号」でかっ飛ばしていた時の話しだ。

マスター・ヒカリオンは、地球人から見れば、髪もふさふさとしており、
イケメンに見えるかもしれないが、実際はおれと一緒でハゲあがっている。
やはりイメージに惑わされてはいけない。ただ、ヒカリオンはじめ他のマスター達は、崇高というより親しみ深く、実はとてもフレンドリーだ。

しかし、銀河共和国内にあっても、ハゲ評議会とはまた別の評議会に所属しているヒカリオンとは、目的こそ同じだが、その方針や方法をめぐって意見の衝突はしょっちゅうだった。

銀河のディスクカーブを曲がりかけたとき、唐突にヒカリオンがおれにこう言った。

ハゲよ、お前今度地球に行ってみたらどうよ?」

「地球?おいおい、もう勘弁してくれ。おれは、こっちのほうが光が多くて好きなんだ。お前だって、わざわざ闇が多い場所に行きたくないだろう」

「ふっ。まぁ確かになどに支配されていて闇は多いが、お前の大好きなおっぱいとかまんまんとかたくさんあるし、地球の女性は美しいぜ!」

「!!・・・そうだな。それは確かに魅力的だな!」

「それに、お前のやりたい事・・・光の増殖か浸食か知らないが、それを行うこともできる。闇が多いということは、それだけやり甲斐があるんじゃねーの?たしかに地球にいけば慣れない事もあるが、一瞬だけのことだぜ。
共和国的にも、お前がいけば少しは目的に近づくしな」


おれは、ヒカリオンに上手く乗せられている気がしたが、おっぱいを触れるなら悪くないなと思っていた。それにここにはない、紐パンを解いたり、ブラのホックを外したりという楽しみもある。お好みで着せたままでもOKだ。
迷いながらも、おれはこう言った。

「しかし、一人ってのはなぁ。闇は闇に変わりないからなぁ」

「大丈夫だ、マスターを11人つける。お前の故郷、惑星ケナーシからのサポートという形になるけどな。それにインディゴハート達が今は地球に増えてる最中だ。決して一人じゃない、お前の味方は意外と多いんだぜ」


他人事のように言うヒカリオンに少しイラっとしたが、すでにおれは、
Bar HAGEです。の壁に飾られたカトリーヌドヌーブの絵を思い出し、顔がニヤけていた。(いいかもな、エヘヘ❤)

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「・・・そうだな。ときに学ぶこともあるかもしれないな」


「よし決まりだな!以前に居間3でやり残したこともあるだろう?それの
浄化と、お前のやりたい光の浸食が完了すれば、たぶんこれがお前にとって最後の居間3になる。場所は安全ながらも比較的闇が多い日本でいいだろう?あとは、ざっくりでいいからこの青い紙の3番と4番の欄に自筆で記入してくれ!」


「おれは、3番に20年後にハゲて光る。4番にハゲの普及と光の増殖。
と記入した」

20年後としたのは、髪がある状態を少し楽しみたかったのと、地球人、とくに日本は髪があるほうが、女性にモテるというのを知っていたからだ。

紙を渡すと、ヒカリオンがこう言った。

「くれぐれも忘れんなよ!いや、思い出せといったほうがいいのか。つながってるからないつでも。後は、お前が気づくかどうかだけだ!気づいたなら、どこにいようがお前は光に満ち溢れる。気づかなければ、お前は失敗する。居間3で、ただおっぱいを触るだけの人生で終わりだぜ!」




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ここにきて数十年。
道の途中で、時々うっすらと気づきながらも、最近になってようやく、お調子者だが聡明なマスター・ヒカリオンのハゲ頭を思い出してきたようだ。
実は居間5では、居間3にいるものは全員ハゲている。

また、ここでも おじさま 変なおじさん に豹変することは日常茶飯事だ。

イメージというのは、時に信じられない光景を見せる。





完(気が向いたときに続く)






愛ゆえに愛が愛に愛という光を・・。 あなたにいつも拈華微笑💖