ハゲ小説#11 出せば成る出さねばならぬ何事も。神誕生~髪脱毛へ 01

医学、量子物理学、宗教、生物学、タロの助の小さなちんこ・・・あらゆる分野があらゆる呼称でカテゴライズされているが、これらは全て突き詰めれば宇宙やスピリチュアルに行き着く。宇宙時代の幕開けなどと云われているが、逆だ。宇宙がすべてのはじまりであり、すべてのものは元は一つ。
断っておくが、ケナーシ星人のマスター・ハゲは、ときに便宜上用いることはあれど、宗教や神教などには全く興味がない。興味があるのは輝くハゲ頭と女体だけだ。やる気なし男ではじめたハゲ小説もついに#11。1と1が並ぶこの記念に、髪・・ではなく、神について筆をおろそう。

本小説では、下記を理念とする。広義な意味での「愛」ともいうだろう。

「すべてに感謝し、すべてを尊重し、善も悪もなく、すべてが違っていい」


何もない真っ暗な空間。それは突然、意識を持った―――。

「!?」


「何?何だココは??私は一体何なのだ??」


「なんか知らんけど、とりあえず私と"私以外のもの”に分けようか・・・」

と、いうのがあったかどうか知らないが、それは「自分の存在」を確認するため、自らのコピーを作った。コピーを作ったことで初めて、それは自分が存在するということに気づく。ここで「1コピー1」が生まれた。

それである1コピー1を出したことで、存在の気づきが入ったというわけだ。ここ重要!試験に出ない!
まず出さねば入ってこない。これはすべての原理だ。

しばらくの間、1コピー1は、しりとりやジャンケンをしたりして遊んだが、やがて退屈するようになる。


「なぁなぁコピー1ぃ、なんか暇だな」

「そうだな。同じ者同士で一緒にいても、考えてることも顔の表情もなにもかも一緒・・・、しかも何回ジャンケンしてもおあいこ。何もおもしろくないよなぁ」

「そうだ!コピー1、お前のコピー作ってそれをいろんなものに細分化するってのどうよ!?それぞれに意識持たせてさ!」

「おっ!いいねぇ~、それ名案!!おもしろさの探求だな!!!」

「はやく!はやく出して!!ワクワク♡」

と、いうのがあったかどうか知らないが、コピー1はものすごくエネルギーを込めると、弾けるようなまばゆいばかりの光の拡散と共に、なんと自らの頭髪がほとんど抜け落ち、その髪の毛1本1本が美しい輪を描きながら、意識をもった星となり、それらが連なり銀河となり、宇宙を形成していった。

記念すべき、宇宙の誕生である。

と、同時にコピー1はこの時、神となった。髪はないが―――。


「ぷっ!うはははははっ!!!おい、コピー1!!お前ハゲてもうたじゃん!!!!!めっちゃ笑える!!」


「ちょっと!!・・(汗)マジ??マジかぁ!!これがバンか??いやもうビッグバンだなこれ!!つーか笑うな!1っ!!!」


「ひぃいい~!コピー1、お前最高!!良かった!出して良かった!!毛髪を出して良かったな!!こんなに笑ったの生まれて初めてだわ!めっちゃ面白い!!!」


「そ、そう?なんか嬉しいな......。えへ!えへへへっ!!笑」


まず出す。出せば入る。これが原理。

こうして宇宙時代が幕を開けた―――――――――。

面白さの探求、その可能性の探求のため。
すべてが違ってよく、そこに善悪はない。
あるのは愛と光のみ。いつもお互いに感謝と尊重を。



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ハゲ小説#11
出せば成る出さねばならぬ何事も。神誕生~髪脱毛へ 01 完

気が向いたら続く。



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