スッタモンダヴォーズ 災いの観念は勘弁
『やれやれ。また判断しておる。心地良くない観念など手放せばラクになるのに。それとも自分自身を赦せていないのか。現世に生きているがゆえ』
〈愛だけを、つまり本当の自己だけを観続けることができていない証〉
「へ?」
『真理には判断する者はいない。花子が魂でも聖心でも空でも何でもよいが、それらは思考しないということだ。現実世界とはまったく関係ないところにあるソレは完全充足し唯一無二。ソレはすべてを照らすことしかせぬ。よくよく考えてもいい。花子のいう魂とは思考の産物ではないだろ