心はいつでも踊らせることができる。
はじめまして。ハガキ絵あっこというハンドルネームで今日からnoteを始めてみたいと思ってます。よろしくお願いします。
「絵手紙」ってご存じですか。はがきに手描きのイラストと言葉を描いたもので、私が通っている教室では「ハガキ絵」という言い方をしているので、ここでもそう呼ばせていただきます。
そのハガキ絵をかれこれ10年近く趣味として続けているのですが、このコロナ禍で家にいる時間が増えて、せっせと描くようになりました。
ハガキ絵の良いところは、季節の移り変わりや心に留まった出来事を10×14.8cmの小さな長方形の中に絵と言葉で表現する面白さ。それを誰かに送る楽しさ。そして誰かからのハガキ絵を受け取った時の喜びに尽きます。
地球の裏側ともネットを介して瞬時につながれるこの時代に、あえてポストに投函し手元に届ける時間ぜい沢と、手描きならではの送り手の息遣いや体温までが伝わるような文面にニンマリする瞬間がたまらないのです。
画像は、先日、私がイタリアの缶ビール・モレッティを描いて、とあるイタリアンレストランのマダムに送ったものと、それに対するマダムからのお返事の1枚です。モレッティの缶は帽子を被った粋なイタリアの伊達男さんに惹かれてジャケ買いしたもの。その日はちょっとうれしいことがあったので、この伊達男さんとカンパイ♪と描いて送ったのでした。
それを受け取ったマダムは素晴らしいローマのコロッセオを描き、また次にローマを訪れたらまずは伊達男との乾杯から、と返してくれました。
今、コロナ禍でなかなか収束の道筋も見えず、海外旅行はおろか家族や友人たちとの美味しい食事と楽しい会話もままならない日々。物理的にはとても閉ざされた世界にいるようで閉塞感がつきまとうけど、こうしたハガキ絵のキャッチボールひとつで、ウキウキワクワクと心踊らせている自分がいます。映画、読書、美術鑑賞、お散歩、運動etc. なんでも良いから自分が楽しむ術を見つけて、それを誰かと共有することができればなおさら、いつでも心は踊らせることができる。そんなことを改めて実感させてくれた、ハガキ絵のやり取りでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?