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退却戦

インド最大の自動車メーカーであるマルチ・スズキ・インディアは、自動車販売の回復とサプライチェーンの問題の緩和により、最新四半期に予想を上回る利益を計上した。日本のスズキ自動車の傘下にある同社は、2022年12月31日までの3カ月間で235億ルピー(2億8800万ドル)の純利益を計上し、ブルームバーグの証券会社調査によるアナリスト平均予想185億1000万ルピーの倍以上となった。売上高も予想を上回り、25%増の2904億ルピーとなった。

マルティは、ライバルの現代自動車やタタ・モーターズから市場シェアを取り戻すため、製品ラインナップの刷新に取り組んできた。長い間、安価なエントリーレベルの車を主力事業としてきたこの自動車メーカーは、今月初めに2台のSUVを導入し、これまで出遅れていたセグメントで追いつき、ハッチバックから大型車へとアップグレードする意欲的な消費者に対応しようとしている。

当四半期の利益率改善要因としては、コスト削減努力、良好な為替変動、商品価格の軟化などが挙げられる。しかし、電子部品の不足により、当四半期の生産台数は約46,000台の影響を受けた。

また、マルチは電気自動車に対する姿勢を改め、2025年までに最初の電気自動車を展開する計画で、石炭に依存するインドの発電において排出ガスを削減するためには電気自動車は最もクリーンな選択肢ではないというこれまでの立場から一転して、電気自動車を展開する予定だ。

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