ど真剣に生きる
「生き方」 稲盛和夫氏著
「違いを認め合える会」Crossroads
今日は、「違いを認め合える会」Crossroadsの集まりの日でした。2年ちょっと前から、私のカウンセラーの上倉妙さんと、この会を主宰しています、月に一度、妙さんのお宅でイベントをしています。今日は、アイルランド在住で、日本に一時帰国されているりさ子さんが、アイリッシュシチューを作って下さいました。そして、アイリッシュ音楽の素敵な演奏を聞かせてくださいました。りさ子さんの娘さんのモナちゃんと、私の友達のフランス人のモモさんも、演奏に参加してくださいました。
アイリッシュシチューはすごくおいしかったです。演奏も最高!りさ子さんのおかげで、アイリッシュ音楽に触れることができて、とても素敵な時間を過ごすことができました。
参加してくださった方達も、とても喜んでくださいました。今回は日本人の方達に加えて、カナダ人やフランス人の方達も参加してくださいました。参加してくださった方にも感謝です。そして、このような楽しい時間を過ごす場を提供してくださる妙さんには、本当に感謝です。ありがとうございました。
Crossroadsは、「違いを認め合える会」として、活動を続けています。私たちは皆「違い」があります。違っています。それは、国籍だったり、文化だったり、考え方だったり、バックグラウンドだったり、年齢だったり。私は統合失調症とい病気があるのですが、病気があるかないかというのも違いの一つです。そんな「違い」を、違っているからといって排除するのではなく、お互いの違いを認め合えることができれば、きっとすごく優しくて、素敵な社会になると思うのです。そんな思いで、妙さんと一緒に、Crossroadsの活動を始めました。
おかげさまで、だんだんと参加してくださる方も増えて、外国人の方もたくさん参加してくださるようになりました。これからも、参加してくださる方が、「楽しい」「居心地がいい」と感じてくださる会になるように、頑張っていきたいです。そのためには、まず私自身もCrossroadsの活動を楽しんでいきます。
今日も、稲森和夫氏著の「生き方」で学びたいと思います。
「精進」する
「人格を練り、魂を磨くには具体的にどうすればいいのでしょうか。山にこもったり、滝に打たれたりなどの何か特別な修行が必要なのでしょうか。そんなことはありません。むしろ、この俗なる世界で日々懸命に働くことが何よりも大事なのです」
「お釈迦さまは、悟りの境地に達する修行の一つとして『精進』することの大切さを説いています。精進とは、一生懸命働くこと、目前の仕事にわき目もふらず打ち込むことです。私は、それが私たちの心を高め、人格を錬磨するために最も大事で、一番有効な方法であると考えています」
「日々の仕事を精魂込めて一生懸命に行っていくことがもっとも大切で、それこそが、魂を磨き、心を高めるための尊い「修行」となるのです」
「一つのことに打ち込んできた人、一生懸命に働き続けてきた人というのは、その日々の精進を通じて、おのずと魂が磨かれていき、厚みのある人格を形成していくのです」
「自分がなすべき仕事に没頭し、工夫を凝らし、努力を重ねていく。それは与えられた今日という一日、いまという一瞬を大切に生きることにつながります」
「一日一日を『ど真剣』に生きなくてはならない、と私はよく社員に言ってていますが、一度きりの人生を無駄にすることなく、「ど」がつくほど真摯に、真剣に生き抜いていく。そのような愚直なまでの生きざまを継続することは、平凡な人間をもやがては非凡な人物へと変貌させるのです。」
自分にできることをできる範囲で、一生懸命やる
稲盛和夫氏説く、「魂を磨く方法」にはすごく説得力があります。魂を磨くためには、特別な道具も場もいらない。それぞれが置かれた場所で、目の前のことに一生懸命取り組む。置かれた場所で花を咲かせられるように、一生懸命に生きること、それが魂を磨き、心を高めていくのだと、稲盛和夫氏はおっしゃっています。
稲盛氏は「仕事」と言っておられますが、それはお金を稼ぐ「仕事」だけではないと、私は思います。子育ても立派な仕事だし、家事も立派な仕事だし、介護も立派な仕事だと私は思います。友達が悩んでいて、その話を一生懸命に聞くことも、立派な仕事だと思います。心を込める。一生懸命にやる。ど真剣にやる。それが大切だと思います。
ただ、「一生懸命」には気をつけないといけないこともある気がします。私たちは時に無理をしてまで一生懸命になってしまうからです。かつての私がそうでした。無理をしてしまうのです。そうではなくて、「やれることをやれる範囲でやる」ということも大切だと思います。この「やれることをやれる範囲でやる」ということは、精神科医の樺沢紫苑先生が、著書の「言語化の魔力」の中でおっしゃっています。私はこの言葉がとても好きです。
一生懸命やりすぎて、心を病んだり、身体を壊したりしたら、本末転倒です。周りの人も悲しみます。やれることをやれる範囲でやる。でも、心を込めて、一生懸命に、ど真剣にやる。それを愚直に続けていけば、私たちは周りを照らすことができて、自分自身の魂を磨くことができ、素晴らしい人生を手に入れることができるのではないでしょうか。
始めてから2年を過ぎたCrossroadsの活動。多くの出逢いと学びがありました。特に私にとって嬉しいことがありました。ご家族に統合失調症の方がおられる女性が、その事を自己開示して、私たちの前で話してくださったことです。きっと勇気がいったと思いますが、話してくださいました。私自身も統合失調症の当事者です。すごく悲しいことですが、統合失調症や心の病の当事者や家族には、まだまだ偏見と差別の目を向けられがちです。それが怖くて、病気の当事者も家族も自己開示できずにいます。
そんな偏見や差別を、統合失調症や心の病を持つ当事者や家族が自己開示することで、なくしていければと、強く望んでいます。そのために私ができることを、やれることをやれる範囲で、心を込めて、一生懸命に、ど真剣にやっていきたいです。いや、やっていきます!
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。