話を聞くということ

「聞く」ということの大切さを痛感

皆さんは、話を聞くということが得意ですか?
私は「聞く」ということが、とても苦手なのです。つい喋りすぎてしまいうのです。沈黙になると、その沈黙が怖くて、「何か言わなきゃ」と相手を質問攻めにしたり、全然違う話題の事を話したりしてしまう事もよくあります。

そんな私が、「聞く」ということの大切さを痛感したことについて書きたいと思います。


かたくなだったAさんの心を開いた、妙さんの「聞く力」

実は、私はここ最近悩んでいました。Aさんのことでです。私はほぼ毎週日曜日にLAUNDRY CAFEの英語のイベントに参加しています。Aさんはそのイベントのメンバーさんです。そのAさんが、私のことを「ネットワークビジネスをするのが目的で、イベントに来ている」「婚活が目的でイベントに来ている」と、色々な人に話しているらしいのです。悪口を言っているのです。もちろん事実無根です。でも、それを聞いた人の中にはそれを信じて、私と距離を取る人もいるのです。なので、悩んでいました。

カウンセリングでその悩み事を話したら、カウンセラーの妙さんが「私もLAUNDRY CAFEに行くわ。Aさんと話してみるわ」と。そして、昨日来てくださいました。そしてAさんの気持ちを聞いて下さいました。

私が、「話をしましょう」と言っても「話すことなんて何もありません」と最初はかたくなで、取りつくシマもなかったAさん。そんなAさんに妙さんは、とても上手に質問され、共感を持ってAさんの話を聞いて、そのかたくなな心を開いて下さいました。

「暮島さんに対して思うことがあったら、第三者に言うのではなく、暮島さんに直接言われたらどうですか?」
「Crossroadsの活動を怪しいと思われるのなら、一度ご自分の目で見てみられてはいかがですか?」
「暮島さんは、統合失調症という病気を抱えながら頑張っているんです。そのことに思いを寄せて、暮島さんを応援してあげてもらえませんか?」
と妙さはAさんに言われました。Aさんも最後には、
「わかりました」と言って下さいました。

100%納得されたかどうかはわかりませんが、Aさんも心を開いて下さいました。妙さんは自分のことを「魔法使い」と呼んでおられますが、真剣にそして共感を持って聞くということで、Aさんの心を開きました。「すごいなあ」「本当に魔法使いだな」と思いました。


長男のお嫁さんからの電話

Aさんとの話し合いの最中に、ちょっと込み入ったメッセージが長男のお嫁さんから何通も届きました。放っておけなかったので、家に帰ってから、お嫁さんと電話で話しました。かなり長い時間電話で話しました。彼女の長男への不満や私の元夫への不満を私なりにしっかり聞きました。
「そうなんやね」
「そう思ったんやね」
「辛かったね」
「わかるよ」
と、共感しながら聞きました。

赤羽雄二さんがゼロ秒思考のメモ書きと共に提唱されているアクティブリスニングを私は学んでいます。

赤羽雄二さんの著書「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」によると、アクティブリスニングとは、
「真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深めること」
です。真剣に、徹底的に聞く。例えば相手が、「カラスは白い」と言えばそれを否定せずに、「そうなんですね。カラスは白いのですね」と、まず受けとめることが大切なのだそうです。

アクティブリスニングは、簡単にできるようで、とても難しいし、奥が深いです。そして、赤羽雄二さんによるとアクティブリスニングは、仕事においてもプライベートに置いても、問題の大半を解決してくれるのだそうです。

そんなアクティブリスニングを、長男のお嫁さんの話を聞く時に心がけました。実は以前、彼女にアクティブリスニングができずに、いっぱいアドバイスしてしまって、彼女の私への信頼残高がマイナスになってしまったという苦い経験があります。それを私はすごく後悔していました。だから今回は慎重に、理解に徹することを心がけました。

「あー、なんかお母さんに話したらスッキリしたなあ」
と、彼女は言ってくれました。ホッ。そうホッとしました。
「また話聞いてくれますか?」
「もちろん。いつでも聞くよ。私で良ければ」
「わーありがとうございます」
そう言って、彼女は電話を切りました。アクティブリスニングを学んでいてよかったと思いました。


話を聞いてくれてありがとう

そして今朝は、長男から電話がかかってきました。長男と話すのは、お正月以来です。30分くらい話しました。長男にもアクティブリスニングを心がけました。

お嫁さんとの関係にかなり悩んでいる様子の長男。ノドから出そうになるアドバイスの言葉をぐっと飲みこんで、とにかく彼の話を真剣に徹底的に聞きました。
「そうなんや」
「それはしんどいね」
「辛かったね」
「わかるよ」
と、お嫁さんの時と同じように共感しながら聞きました。長男は、時々笑い声をあげて、リラックスして話してくれるようになりました。

「おかん、ありがとうな、話を聞いてくれて」
と長男は、本当に嬉しそうに言いました。彼がそんな言葉を私に言ってくれたのは、初めてでした。私も嬉しかったです。長男との間にあった壁が壊れたというか、お互いの距離が縮まった気がしました。
「また、話聞いてな」
「もちろん」
「京都にも行くけえ」(長男は博多に住んでいます)
「うん、楽しみにしているからね」
そう言って電話を切りました。清々しい思いがしました。


アクティブリスニングを学んで

ブログの冒頭でも書きましたが、私は、話を聞くのが苦手で、ついしゃべりすぎてしまいます。それで、相手との関係がこじれてしまったこともありました。そんな自分を何とかしたくて、アクティブリスニングを学び、取り組み始めて、1年が過ぎました。

赤羽さんの著書の「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」は何度も繰り返し読みました。そして、アクティブリスニングのエヴァンジェリストのKyoko IwataさんのClubhouseのルームにもできるだけ入って、学んでいます。超朝型人間の私は、金曜日の夜に起きていられずに寝てしまう事も多いのですが、起きている時はできるだけ入るようにしています。

赤羽さんのClubhouseの土曜日のルーム、「なんでも相談カフェ」では、赤羽さんに相談することもあるし、他の相談者の方への赤羽さんのアクティブリスニングを聞いて、学ぶこともしています。

人は、話したいのです。聞いてほしいのです。そして、真剣に徹底的に聞くことによって、よい関係が相手との間に築けるのです。

長男のお嫁さんとの間でのように、信頼残高がゼロやマイナスになって一度は壊れてしまった人間関係も再構築することだってできるのです。

真剣に聞く。
徹底的に聞く。

これからも、私は、アクティブリスニングを学び、取り組んでいきたいです。よりよい人間関係を築いていくために。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


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