統合失調症でも幸せに生きられるVol33

働ける喜び

今日は仕事でした。私は、介護施設で、週に二回働いています。オープン就労です。

働き始めて、9月で一年になります。よく頑張っているなと、自分でも思います。職場では、上司に「暮島さん、本当に頑張ってくれてありがとう。スタッフのみんなが、暮島さんがよく頑張っていると言っているよ」と言ってもらったりしました。嬉しかったです。頑張っているといいことがあるのだなと思いました。

働けるというのは、本当にありがたいことです。お給料がもらえるというのもありがたいけれど、自分が誰かの役に立っている、自分が必要とされているということが、とてもありがたいです。今の職場は、障害をオープンにした、オープン就労なので、本当に働きやすいです。

発病する前は、私は、お寺の雑務などをしていました。元夫が僧侶で、お寺で暮らしていたからです。それに加えて、児童英会話講師の仕事もしていました。毎日フル回転の忙しさでした。過労と睡眠不足に加えて、実家のことで悩み事があり、34歳の時に私は、統合失調症を発症しました。

離婚して京都に戻って来てからも、病気を抱えながら、私は働きました。
スーパーの品出し、コンビニの店員、ホテルの受付、レストランのホールと、色々な仕事をしました。どれも、障害を隠して働く、クローズ就労でした。クローズで働くのは、大変でした。

レストランのホールの仕事では、どうしてだか病気のことがオーナーにばれてしましまし。そして、お客さんや、スタッフの前で、大声で、「なんで病気の事を隠しててん?」「嘘つき!」と罵倒されました。私は、悲しくて、悔しくて、泣いてしまいました。「辞めさせてください」というのが精一杯でした。

働いていると、しんどい事、辛いことももちろんあります。それでも私は、働いていたいです。さっきも書きましたが、誰かの役に立ちたいし、誰かに必要とされたいからです。働くことで、社会と関わっていたいです。

今でこそ、週に二回ではありますが、はたけるようになった私ですが。発病した当時は、今のような日が来ることは、想像もできませんでした。でも、回復するのです。働けるようになるのです。きちんと治療を受けて、周りのサポートを得て、そして自分自身も努力すれば、働けるまでに回復するのです。

統合失調症や、精神疾患で苦しんでいる人たち。真っ暗なトンネルの中を歩いているような不安を抱えている人たち。そして、そんな人たちを支えている家族の方々。絶望的な気持ちすら抱えているのではないかと思います。かつての私もそうでした。でも、長く、真っ暗なトンネルにも出口は必ずあるのです。光の差すところへと抜け出せることができるのです。一歩でも、半歩でもいいから、歩みを止めないでください。

今の私があるのは、本当にたくさんの人たちの支えがあったおかげです。感謝しています。そして、私自身も、周りに助けを求めて、勇気を出して一歩踏み出しました。周りの助けを求めることと、勇気を出して一歩踏み出すことは、とても大切です。

今の職場で、さらに利用者さんに喜んでもらって、更に信頼されるようになることが、今の目標です。頑張ります。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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