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【映画】Winnyを見ての感想、ネタバレあり

Amazonプライムで見られるこの作品、面白かったので感想をまとめたいと思います。

①時代感
Winny事件が起きたのは2004年です。
今から20年前の話しで、インターネットはあったがスマートフォンはなくyoutubeやSNSもない時代。
サーバーを介さずユーザー同士でファイルを共有するソフトウェアWinny。当時そういったソフトは他になく画期的でしたが、Winnyを使い映画や音楽のデータを違法アップロードする人もいました。
今でこそユーザ同士でファイルをやり取りする事は珍しくないですが、当時はまだ目新しいさもあり、ソフトを悪用する人がいるとの事でWinnyは批判の対象となり、開発者の⾦⼦勇さんは著作権ほう助の容疑で逮捕されてしまいました。
映画のシーンでみんなスマートフォンでなく携帯電話でやり取りしています。これも時代感を表してますね。

②もう一つの事件
この映画では並行して語られるもう一つの事件があります。
警察の裏金問題です。
領収書を偽造しての裏金作りが警察署内で横行していたという実際にあった事件だそうです。
この事件はWinnyからの領収書偽造のデータ漏洩で事件が明るみになり、大きな波紋を呼ぶ事となります。
Winnyの裁判とは直接関係のない事件ですがWinnyが事件の捜査に活躍し、社会の役に立ったという事例です。
社会のために技術を生み出したいという金子かんの願いがかなった事例ですね。

③金子勇さん
Winny事件の裁判は最終的に無罪となりますが、7年かかったそうです。
金子さんは無罪判決を受けて自由の身となりますが、その2年後に心臓発作で42歳で亡くなってしまいます。
再びプログラマーとして活動できた期間は1年足らずだったそうです。
金子勇という天才プログラマーがもっとのびのびと自由に活動できていたら、インターネットや情報処理の分野で世界でもっと日本が優位にたっていたのではと、思ってしまいますね。Winny裁判、無罪判決までの7年は長すぎたと思います。

・まとめ
いかがでしたでしょうか。Winnyという時代を先取りした技術があり。金子勇という天才プログラマーが日本にいたという事が知れる映画です。裁判の内容が中心に描かれてますが、小難しさもなくサクッと見れました。おすすめです。


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