緑色が欠けて夢の続きが描けなくなってしまった話
最初に
これは黄推しの私が、1人のメンバーが辞めたのをきっかけに、大好きだったアイドルグループから離れてしまった話。
共感される気も、今のグループの在り方を否定する気もありません。
きっかけ
2012年の大晦日。それだけでファンは分かるだろう。
きっかけは紅白の初出場だった。
なんとなく名前だけは知っていただけのアイドルを、紅白できちんと認識した。
その後、脱退メンバーへのサプライズ演出や、紅白に至るまでの道のり・生い立ちをネットで知った。
あっという間にのめり込んでいったのだ。
6月にはファンクラブに入り、12月に初めて1人で夜行バスに乗って遠征しライブに参加した。
国立にも行った。
ドームツアーも行った。
約5年間、ほとんど変わらない熱量で大好きだった。
それがある瞬間、ふっと冷めてしまった。
2018年 1月。
メンバーの1人がグループを抜けた。
ひとつめの理由
私が離れてしまった一番の理由。
それは、
私自身がグループに対して興味がなくなってしまったからだ。
大好きなグループのメンバーが抜けるのは寂しいし、誰だって悲しい。
でも推しが抜けるわけではないし、時間が経てば気持ちに整理が付くと思っていた。
しかし2年以上経っても、あの日のぐつぐつと煮えたぎったような熱量にはならなかった。
結局、私が好きなのは
8年前好きになった「5人組」のアイドルだったのだ。
「4人組」も良さがあるし、その魅力も分かる。
でも私は今の彼女たちで構成されたグループを、あの日好きになって夢中になっていたアイドルの続きとしてはどうしても見れなかった。
減っただけで残ったメンバーは同じだし、推しは変わらず可愛いのに。
メンバーのことは大好きだし応援したかったから、4人になってからもファンクラブ会員は更新した。
ライブにも行った。楽しかった。
でも、気付いたら日常で彼女たちの情報を気にしていない自分がいた。
新曲や舞台出演やライブの情報が出ても、へ〜と思うだけ。
ファンクラブからのメルマガも、開封だけして内容をほとんど読まない。
新国立宣言に対しても、恐ろしいくらい何も感じなかった。
ああ、私、このグループに対して本当に興味がなくなってきているんだ。
そう自覚し始めた。
ふたつめの理由
離れようと思った理由がもうひとつ。
ファンの変わり身があまりにも気持ち悪く、耐えられなかった。
辞めたメンバーのアンチを見るのもいい気分にはなれないが、好き嫌いは自由だし、ブロックすればそれ以上関わることもなかったのでそれは別にどうでも良かった。
実際、私もその後の彼女に対してはいくつか思うところもあったので、アンチを全否定するつもりもなかった。
受け入れられないのは
「5人組の頃を否定して今の4人組体制を正当化しようとする人」が多くいること。
「四つ葉のクローバーなんだから最初から4人になる運命だった」
「辞めた彼女に対して今まで無意識に気を使ってた」
今まで散々「奇跡の5人!」とか言ってたくせに、どの口が言ってるのか。
5色の内の緑の部分を塗りつぶしたグッズをアップしているのを見た時は、さすがに否定する人も多いだろうと思っていた。
しかし、コメント欄には
「そのアイディアいいですね!」
「緑はなかったことにしよう!」
まるでこの間まで仲良かった友達をある日急にシカトし始める中高生みたい。
辞めたメンバーを良く思わないのは自由。
でも、5人組のあのメンバーを、あのライブを、あの時確かに好きだったはずじゃないのか。
自分の「好き」を自分で否定するような人達と一緒に応援したくはなかった。
夢の続き
理解されないかもしれないが、メンバー1人1人のことは以前と変わらず好き。
これは心の底から嘘偽りなく本当のこと。
だけど、5人で構成されたあのグループはもういない。
あの歌のように、色が欠けてしまったことで、私はその夢の続きを描けなくなってしまった。
毎年6月が私のファンクラブ更新月。
2020年6月。
私は更新をしなかった。
今までありがとうございました。
ファンのみなさんは、どうか私の代わりにメンバーを支えてあげてください。
これからもメンバー4人のことは大好きだし
TVに出演したら見るし
CDも多分聞くし
ライブに行きたくなるかもしれないし
もしかしたらまた前と同じくらい好きになるかもしれない。
それまでバイバイでさようなら。
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