見出し画像

「デモチェイシュタム」でも銀が取れた話


 初めまして。私はSide-Dというチームに所属しながら遊戯王デュエルリンクスをプレイさせてもらっている、さりまかしーというものです。このハンドルネームは、私の推しである、日向坂46の聖母、「潮紗理菜さん」のニックネームからとっています。ほら可愛い。

画像1

 事前に言っておくと、私のプレイングは甘々です。これは、Side-Dのチームメイトの方々に聞いていただけると分かると思います。以前のRWarsで、デモチェがついたイシュタムで殴ろうとして負けかけました()。それでも銀アイコンを獲得できたという事で、プレイングにそこまで自信が無い方にも参考になったら幸いです。

・最終結果
 

 まず初めに、最終結果から述べさせていただきます。こちらです。

画像18

 最終DP64714、53位にて、銀アイコンand本戦出場権獲得です。初めての銀アイコンだし、今まで500位以内にも入ってなかったので正直泣くほど嬉しいです。

・使用デッキ

 これが今回の使用デッキです。

画像3

画像3


 サイバーとサンドラですね。
 特にこのサンドラについては、どこかで見たことある方も多いでしょう。

 そうです。かの有名リンクスYouTuber、kinghalo氏のほぼ丸パクリです。いっつもいっつもパクってほんますみません。お詫びと言ってはなんですが、該当動画のURLをここに貼っておきます。

https://youtu.be/tf02ZvmIJ2U
 
 サイバードラゴンの構築ですが、これは割とシンプルな方だと思います。フィーアが2枚なのは、たく!さん(@loser_taku)を参考にさせていただきました。理由としては、

・フィーアだけでもサイロできる
・サイドラフィーアで出すとSCと相打ちが取れる
・フローの玉がふえる
・ゲート展開の時、コア+フィーアで踏み越えられる罠が一枚増える

と、恩恵は凄まじいです。特に、銀アイコンを決めた最終戦では、対面ハーピィSC一伏せに対して、

・手札はサイドラ、フィーア、フロー、コズ
・サイドラフィーアssでSCと相打ち
・フロー伏せて狩場で割らせながら相手モンスター除去しながらサイロサーチ
・ランぺで勝ち

という、全くいいハンドではないながら魂の勝利をあげられました。この構築の利点を活かせたと思います。

元々私は、サイバードラゴン1本で走るつもりでした。(最後の構築に早めにたどり着いていれば、それも可能だったかもしれません。)というのも、最初のほうは、このサイバーで走ってました。

画像4

しかし、20000DPにたどり着いた瞬間、魂(だった)サイバードラゴンに鬼のように事故ハンが来ます。これは最初、フィーアの枠をddクロウに割いてたのが原因です。そのせいで6000DPまで1時間ほどで溶けました。初日じゃなかったらと考えると震えが止まりません。


 そこで、構築を変えるという選択肢を取れなかった私は、サブプランとして煮詰めていた(構築はパクリ)サンドラを使用し、これが火を噴きました。あの時の勝て具合といったら、本当に涙が止まりません。なぜサンドラをサブプランで煮詰めていたかは事前準備の章で詳しく述べさせていただきます。

・事前準備
 

 前章で述べたとおり、もともと私はサイバードラゴン一本で走り切ろうと思ってました。理由はいくつかあります。

一つ目として、堕天使が規制され、サイバードラゴンが明確な不利デッキが環境に無くなったことが挙げられます。サンダードラゴンが苦手では?と思う方も多いかも知れませんが、レヴィオニアが降って来なければ案外耐えられますし、環境のサンドラは悪魔送りが流行っていたため、クリボールが入りません。その結果、月で裏返した雷獣or雷刧をエンドで殴ってワンキルするパターンが通りやすかったです。後の対面も、月の書を得たことで苦手が5分orそれ以上にすることが可能となりました。

 二つ目、前回KC後に規制が入ったことで、サイバーがあまり意識されづらい環境になっていたことです。ハーピィのついでにプレコがメタ札として挙げられますが、ゲートがあれば全然キルを取りに行けますし、なかった時にはターンスキップでなんとかなります。そもそもプレコを相手が出した後、オノマトでもハーピィでも、こちらが防御札を温存していさえすれば、次のターンでキルを取られることはあまり多くなかったです。

 三つ目、これが一番大事なのですが、私自身がヘルカイザー亮、もといサイバードラゴンが大好きだったからです。「勝利こそが全て!」「これが生き残るための俺の足掻きだ!」これらのセリフを人々は「厨二病」と呼ぶでしょう。

 しかし、私は大学でも部活をしていて、この感情はとても共感でき、同時にかっこいい、憧れを持つ対象でもあります。私はヘルカイザーを使ってる最中はセリフをオンにして、たまにサイバーエンドのムービーさえ見ていました()

画像5

 

 こいつほんまかっこええねん

 実は三つ目のように、自分のデッキを好きになるということが一番大事なのかも知れません。笑

 これらを踏まえて、ランクマ、ポイバ、大会と、調整のために出場し続けていました。しかし、サイバーを使ってデュエルをすることは楽しいことであったので、ずっと調整は楽しかったです。一番印象に残っていたのは、PKCで6位入賞できたことです。PKC中は全く手札がよく無くて、本当にしんどかったんですが、揃わない手札の時の勝ち筋の見つけ方を学べました。やはりガチで調整に来てる人たちとのデュエルなので、とても勉強になりました。

 次にサブプランのサンドラについてです。これは完全にPKCのデータを参考にしました。PKCはマジで神です。膨大なデータから正確な対面相性を知ることができます。売り物なので詳細なデータは伏せますが、ここで僕は一つ凄いことに気づきました。

「サンドラって、完全にサイバーの相性補完できるやんけ!」

画像6

 ここで、サンドラも触っておくことに決めました。デッキは前述の通りです。トリケライナーは持ってないので入れてません。また、エクスカリバーが流行ったことで評価を落としたベイルですが、入らなくなったことでケアを怠る人が増え、容易にDドロを行うことができたので、今回に関しては私の中では必須でした。

 そうしてこの二つのデッキを引っ提げ、KCGTに臨む、ということになります。ここからは実際のKCの話になります。

・1日目

 大学の部活で遠征があった私は、前泊のホテルの中、ずっとサイバーで走っていました。スクショはありませんが、ものの3〜4時間で2万DPまで上ります。「やはりこれが答えや」と1人でずっと呟いてました。気持ち悪いですね。

画像7

 しかし、そんなサイバーに事故の連続が訪れます。クロウクロウサイロサイロ。ゲートゲートゲートサイロ。

「どうやって勝てっちゅうねん!」

 こうして見事に噛み合わず、6000までとかします。まあ、初日なんで全く慌てませんでした。僕は以前までで構築、もしくはデッキ自体を変えてさらにプレイングが甘くなって勝てなくなる恐怖を味わっていたので、まだ自信があったサンドラに切り替えます。この瞬間、鬼のようにDPが増えました。これがその時のスクショです。

画像8

 サンドラが勝てたのにも理由があります。それは、鮫以外に明確にネクバが入るデッキがいなかったことです。サンドラは元々爆発力が大きく、ネクバさえなければ他を圧倒できます。パワーに震えながら回していた記憶がとても強いです。次の日も早かったので、3万DPに突入してその日は就寝しました。

・二日目
 

 この日の日中はダブルスでした。快眠のせいもあって調子も良かったです。まあそんなことはどうでもよくて。

 この日もずっとサンドラを使っていました。この構築は流行りのものとは違うので、みんながケアを忘れてイージーウィンも多く、順調に見えました。しかし、ここでトラミッドが行手を阻みます。何故か嫌な時に素引きしていてチラッと顔をだすスフィンクス君。狩場のくせにクルーザー入りハンターマスターパルスしてくるゴリハン野郎。おめーらのことは絶対に忘れないからな。

画像9

 もうこいつの顔見たくない。

 おまけにネクバ鮫も増えてサンドラ包囲網が完成してしまいました。この時点でDPは100戦以上しているものの全く変わらず3万。さてどうしたものか。

 ここで大事なことを思い出します。

「サイバー使えばそこら辺蹂躙できるやんけ!」

 ここでたく!さんのツイートを思い出します。要するにフィーア2に気付きます。フィーアくんは事故率を軽減させるだけで無く、前述の通りあらゆるケアを可能にしました。トラミ狩りの成果もあって、12連勝ほどして一気に4万まで上り詰めました。それがこのスクショです。

画像10


 ここまでたぶん150~200試合くらいかかってます

 僕は即席デッキに対応できるほど器用ではありませんので、二つデッキを煮詰めていなかったらこの状況を打破出来なかったと思います。こうして、翌日のシングルスに備えて就寝しました。

・三日目、最終日(寝てないので同じ日)
 

 この日はあまり睡眠できていなかったため、体は重かったです。でも最近硬式テニスのシングルスの動画を見ていたので、シングルスの考え方がとても身についていました。何故か調子良かったのもあり、大学生にして日本代表に入っていた相手を倒してしまいました。眠くてちゃんと喜べず、チームメイトに、「なんでそんなに嬉しそうじゃないの」って言われたのを覚えています。まあそんなこともどうでもよくて。

 この日は、17時に帰宅し始めてからずっと画面に向かっていました。使用デッキはサイバードラゴンです。フィーアくんを手に入れたサイバーは、よくないハンドでも誤魔化しが効いて、ギリギリの所で踏ん張りながらDPを5万まで持っていきます。それがこのスクショです。

画像11

 しかし、ここで足踏みしてしまいました。そして、完全に気分転換のためにサンドラに変えた所(トラミ鮫が消えていたのもあって)、オノマトなどをカモにしてなんとか55000まで盛れました。この時、真夜中の3時に通話を開いてくれていたチームメイトのもみじさん(@Beatrice_Links)には感謝しかありません。ほんとに。もみじさんは今回3回目のKCながら6万手前まで上り詰めた実力者です。いつも調整していただいていることもあり、頭が上がりません。

画像12

 通話を終えて、モンスターエナジーを挟みながら一旦休憩していたところ、zeluさん(@Act_weekly)が配信していることに気づきました。ここで、精神が完全に病んでいた私にzeluさんの言葉が響きます。

「弱音を吐くな、ただ心を燃やせ」

 私はハンドや相手に文句ばかり言っていたことに気づきました。そんなんじゃ運は向いて来ない。前向きな言葉を吐こう。そう考えた時に、今となっては本当に気持ち悪いんですが、PC画面に向かって

「俺は引ける。俺は引ける。俺は引ける。」

と連呼していました。本当に気持ち悪いですね。誰にもあの光景は見せたくありません。

 その結果、なんと、55000〜61000くらいまで、援軍レヴィ、もしくはそれに準じた強ハンを連発し、一気に盛ります。これを機に言霊という言葉を信じかけました。これが大体6時ごろですね。

画像13

しかし、そこからあと一勝が掴めません。事故、強ハンに対してのネクバ。59000〜62000を四往復くらいしました。

 埒があかないと考え、もう脳みそが空っぽになっていた僕はこの考えに至ります。

「このままやってても意味ないし、どうせなら一番好きなサイバーで終わろう!🤪」

この時僕は「これが俺の生きる足掻きだ!」とかほざいてました。再三言いますが、気持ち悪いですね。本当に嫌いにならないでください。笑

これを決意した時のDPは60700、時間は7時半頃だった気がします。

 ではどうなったのか。「俺はお前を信じてる」とヘルカイザーに語り続けたところ、ゲートコアしか吸い付きませんでした。あの3連戦でひき殺した方々、ほんますみません()。

これで、何とか63714にたどり着きます。これがそのスクショです。

画像14

 Side-Dのグループラインにこれを報告して、そのまま死んだように寝落ちしました。

 そして、起きたら13:40分でした。何気なくラインを開いたところこの会話が目に飛び込んできます。

画像15


実際に順位を見てみたら122位になっていました。本当に焦ったのを覚えています。寝ぼけ眼でデュエルボタンを押しました。デュエルボタンを押してからサイバーだったのを思い出すくらい速攻で押しました。これが前述した最終戦です。相手は狩場ハーピィ、後攻。私の手札はサイドラ、フィーア、フロー、コズ。正直やばいと思いました。

画像16

 相手は当たり前のようにチャネラー入りしてきます。羽休めまで打たれたところで絶望していました。しかし、相手の盤面にはオラクルとSCと1伏せのみ。しかも相手は狩場を回収していました。ワンチャンを感じながら考えます。サイドラフィーアでSCと相打ちが取れることを思い出しました。まずコズで1伏せ剥がしてから(狡猾。どんだけ強い。)サイドラSSフィーアSS。フローを伏せてSCと相打ちを取ります。

 次のターン、相手はまたチャネラーを召喚してきます。どんだけ強い。ここで狩場効果で私のフローを選択してくれました。本当に興奮したのを覚えています。両親ともに働きに出ていたので自室で躊躇うことなく叫びました。

 「ゴリハン野郎が!くらえ!」

 はい、完全に痛いやつですね。そうして無事モンスター除去andサイロサーチしました。相手は後ろを構えられず。私は次のターン、ドローフェイズにサイロを打ちました。はよサレンダーしろと。相手は潔くサレンダーしてくれて、DPは64714。

画像18

 銀アイコンand本戦出場権獲得圏内に持っていくことが出来ました。チーム内で報告したところ、沢山の方々が祝福して下さいました。本当に暖かいチームです。入ってよかったと心から思いました。

・振り返り
 

 今回の勝因は、前述した通り、「煮詰めていた2つのデッキで相性を完全に補完できた」ところだと思います。どちらとも履修済みのデッキだったので、難なく回すことも出来ました。

 それぞれのデッキにはそれぞれのプロがいらっしゃいますので、プレイングについては偉そうに言えません。

 しかし、事前準備に時間と質をしっかりかけるというのは私のような凡人が銀アイコンをとるためにはとても大事だったと思います。

 また、KC中にコロコロデッキを変えたくなってしまう方、まず、一つだけデッキを決めて極限まで煮詰めてみてください。自分が理解出来ていると思っていても、実はそれを遥かに上回るほどそのデッキは奥深いです。安易に出したモンスターの攻撃表示と守備表示だけで勝敗が変わってしまうかもしれません。

 そう考えた時、中途半端に組んだだけのデッキで挑むって、怖すぎませんか?正直僕はサイバーの他にサンドラを使うって決めただけでもめちゃくちゃ怖かったです。

 私はプレイングが下手とはいえど、ポイバ、ランクマを繰り返してテーマ理解を深めてきました。その経験があれば、デッキを変えようという考えには至らないと思います。ぜひ、お試しを!

KCGT本戦、また、次のKCでも結果を残せるように、自分自身、また精進していこうと思いますので、何卒よろしくお願いします。
大変拙く、長文でお目汚し致しましたが、ご精読、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?