添付ファイルは、送るな、開くな。

添付ファイルを開いて感染するEmotet

昨今、国内でも被害が増大しているウイルス「Emotet」。セキュリティ業界に属していない方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

一体何かと言いますと、Emotetとは感染すると情報が盗み取られるだけでなく、感染がどんどん拡大していくウイルスです。そのため、自身のPCが感染すると、そのPC以外にも感染が広まる恐れがあり、非常に厄介なのです。

ではどのように感染するかというと、基本的にはメール経由で感染します。具体的には、メールに添付されている添付ファイルを開く、添付ファイルを開いた後コンテンツを有効にする、リンクをクリックする、といった操作を行うことにより感染してしまうケースが報告されています。

正直、添付ファイルそのものがEmotetかどうかを見分けることは難しいです。最近のOutlookやGmailといったメールサービスは、添付ファイルが添付されたメールを受信すると、アラートを表示されるようになってきています。もちろん、アラートが表示されたメールの中には本当に送信者が送りたいファイルも含まれているため、現時点の技術で添付ファイルだけをみて怪しいファイルなのかを見極めることは難しいといっても過言ではありません。

ではどうすれば良いでしょうか。タイトルの通り、添付ファイルは送るな、そして開くな、です。皆が添付ファイルを送らなければ、送られてくる添付ファイルは全て怪しいと判断できます。また、開く必要がないので感染することもありません。このような状況下においても添付ファイルを送ってくる人は後を耐えないのが現状ですが、これができればだいぶ被害を防ぐことができるのではないかと推測できます(もちろん、別のタイプのウイルスが増えてくることも想像できますが)。

参考:Emotet(エモテット)」と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて

じゃあどうやってファイルを共有するの?

代表的なサービスとしては、Boxをはじめとするストレージサービスを利用したり、Google Driveでファイルのリンクを共有するといった方法があります。
ただ、これらのサービスを使えば100%安全にファイル共有ができるというわけではなく、あくまで添付ファイルと比較し、Emotetのリスクを低減させることができるということを理解しておきましょう。

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