自分軸で仕事をするということ

最近、自分軸で仕事をするようになったら、
すごく楽になりまして。
おまけに成果も出るようになりまして。
一体今までのはなんだったんかな?
と思う穏やかな日々を過ごしているので、
自分の備忘録と、せっかくなので共有したいなと。

世間軸の自分

営業プレイヤー→マネージャーと経験してきて、
常にそれなりの結果を出してきました。
が、過去の自分に戻りたいかと言われるとNO。
だって常に満身創痍だったから。
戻ったところであれ以上やれないし、もうあんなに働きたくない(笑)という自分でした。
きっと部下から見ても、目指したい上司ではなかったと思います。だって辛そうだもん。反省

世間軸の限界

人事異動で、未経験領域に配属されました。
自分の希望でもあったし、
そりゃもうしこたま働きました。
今思えば、役職者としての異動だったので、
・なめられたくない
・俺のほうが出来るというところを見せたい
という焦りが大きかったように思います。
テレアポから既存顧客引き継ぎ、組織の戦略立てまで、「睡眠時間が確保出来ればOK」というノリで何でもかんでも自分でやってました。

ある時、MTG中に頭痛が。
頭が痛くて内容が全然頭に入ってこない…
そんな日の頻度が徐々に増え、
ついには普通のメールでさえも何度も読み返さないと理解が出来ず、1通のメールを返すのに20分くらい平気で掛かるようになりました。
メンタルダウンでのドクターストップ。
不思議なことに、あれだけやりたいと思っていたのに、ドクターストップが掛かったことにホッとした自分がいたのを記憶しています。限界でした。

世間軸→自分軸への切替

数ヶ月会社を休み、
戻った時にあることに気付きました。
自分のチームの営業成績は決して悪くなかったのです。
あんなに無理をして全部抱え込んでいたのは何だったんだろう、と拍子抜けしました。
同時に、もっと信頼していいんだと肩の力が抜けました。
この時、ある人にこんなことを言われました。
「今の仕事がすごく合ってるとか、大きな志があってそこに向かってるとかじゃなくて、負けず嫌いだから、努力して勝ち続けてるうちにそれが当たり前になって、勝ちグセがついてたって感じなんだろうね」
これを聞いて、結局自分が世間軸で仕事をしてきたこと、自分にフィットしないことも気づかないようにして自分を働かせてきたこと、に気付きました。
また、会社を休んでる期間はホントにしんどく、「たかだか仕事でそこまで自分を追い込んだこと」をバカだなぁと思えたことも一つかもしれません。
こんなことが重なり、働き方を変えようと決めました。

自分軸で働く為に変えたこと

まず、
・絶対に自分がやらなきゃいけない仕事以外はやらない
と心に決めました。
だって、いなくても成績が上がってたんだから、きっと大抵のことはやらなくても良かったんです。
正直、暇でした。でもゴールは成果が上がることなんだから、それもヨシとする。

それから、プライベートも決めました。
・欲を優先する
これです。自分の中でべき論を排除する為に、そして自分のやりたいことを知る為に、とことん自分を甘やかすことにしました。
やるべきだけどやりたくないことも、出来るだけやらない、です。
こんな変化が起きました
・日経新聞は週の半分くらいしか読まなかった
・ビジネス書も読みかけ放置いっぱいになった
・小説を毎晩読むようになった
・テレビはほぼ見なくなった
・寝る時間が早くなった
・ケンタッキーを週イチで食べるようになった
なんだか怠惰な感じですね。

仕事への影響はこんな感じ
・興味があることはどんどん人に聞くようになった
・部下との雑談が増えた。いろいろ話してくれるようになった。
・新しいこと、面白いことをどんどん思いつくようになった。
・定時に帰っても仕事が回るようになった
・行きたくない飲み会を断ることに躊躇がなくなった
組織の状態は、以前より良くなりました。
余裕って大事ですね。

帰るべき場所はどこか?

こんな生活を試してみながら、
心のどこかでサボっているというか、いつか元のようなハードな働き方に戻るべきという罪悪感が芽生えていたのも事実です。
なので、最初は2020年いっぱい、と期限を区切って、思い切って軸を変えました。
この生活を続けたら、どこに辿り着くのかわからないような気がして不安だったんです。

でも、日に日に考えが変わってきました。
成果が出てるんだから、そっちが正解なんです。
だったら期限を決める必要もない。
帰るべき場所は、世間軸の自分ではなく、
このまま流れ着いた場所こそが本来のそれなんだと思っています。
なので、今はそれを不安ではなく楽しみと捉えるようになりました。
大ゴケしたり、飯が食えなそうなことがあったら考え直しますが、まぁ大丈夫でしょう。
別にゆるく働くことを推奨したい訳ではありません。きっと近い将来、僕はまたハードワークするような気がします。
ただ、その時の心持ちや生まれる成果は、きっと今までとは違うはず。
数年後、どんな自分になっているんだろう。焦らず、ワクワクしながらその時を待っています。

自分軸とワガママの違い

自分軸で仕事をするためには、
守らなければならないルールがあると思っています。
それは、「相手を尊重すること」です。
へりくだることでも、変に謙遜することでも、
もちろん否定することでもありません。
「私はこういう考え」を尊重する為には、
「相手はこういう考え」も同じく尊重しなければ、喧嘩になるだけです。
必ずしも肯定する必要はなく、そういう意見があること自体を認めれば良いのだと思います。変にジャッジしようとするからおかしくなる。
会議なんかだったら、発言した人ではなく意見自体を土俵に乗せて、ベストを決めていく、ということになると思います。
強引に自分の意見を通したりするワガママとは全く意味が違います。
ここを間違えると、たぶん嫌われます。笑

最後に

ジョブ型組織への移行が叫ばれる中、
自分軸をきちんと持っていることは大事なことだと思っています。
ただ、僕の場合は約10年間、世間軸でしこたま働いてきたという糧がありました。
これを新卒1年目からやることが果たして良いのかどうか、今の自分には判断が付きません。
人のキャリアに関わるものとして、これは継続課題として考えていきたいですし、世間軸で仕事をしてきた過去の自分を否定するつもりはさらさらなく、むしろ必死に仕事をしてそれだけの財産を作ってきてくれたことに感謝すらしています。

このまま僕は、あなたは、どこに流れていき、どこに辿り着くのでしょうか。
楽しみです。

おしまい

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