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お勉強部,介護福祉チーム。ついに始動!!

平成30年5月30日。
お勉強部介護福祉チームの最初の活動として,朝のチャット会が開かれました。

介護福祉チームって?

介護福祉に関連する知識や経験をシェアし,介護福祉についてのよりよい未来を一緒に考えていくチームです。

自己紹介

チャット会に参加したメンバーそれぞれから自己紹介がありました。
介護福祉チームには,こんな背景をもつ個性豊かなメンバーが揃っています。

様々な背景を持った方が介護福祉についての意見をシェアすることで,これから新たな発見がたくさんありそうな予感です!

高齢者施設で3年→社会福祉士養成の専門学校生
理学療法士。千葉の民間の総合病院(大規模メディカルセンター)で4年→広島県職員 三次救急病院2年目
弁護士の仕事で高次脳機能障害、遷延性(せんえんせい)意識障害、脊髄損傷の方と関わりがある。福祉住環境コーディネーター2級取得。現在は社会福祉士の勉強中。母親がケアマネージャー(介護支援専門員)。
32歳。3歳と0歳3か月の娘さんがいる。社会福祉士、精神保健福祉士。
特別養護老人ホーム2年→在宅ヘルパー(身体・精神)6年→障がい者地域活動支援センター1年→救護施設8年。知的障害児の放課後支援・キャンプなどのボランティア経験あり。奥様も社会福祉士で重度心身障害児専門の相談員をされている(現在育休中)。
一児の父。会社員。児童福祉に興味あり。奥様が通信で社会福祉士の勉強中。
家と仕事の両立のためフレキシブルワーク活用中。
札幌在住。現職はパソコン教室の講師(年内退職予定)。
前職で葬祭業の経験あり。
理系の大学院生。祖母が亡くなる前に1年間ほど病院で寝たきり&身内を認識できない状態となった。ITの知識あり。
福祉系の勉強中。卒業と同時に社会福祉主事取得予定。社会福祉士は必要があれば。母親が福祉系で働いている。最近まで曽祖父母も元気でいらっしゃった。

どんなテーマを話してみたいか

自己紹介のあと,これから介護福祉チームでどんなテーマを話してみたいかについて,皆さんから意見が出されました。出た意見を簡単に紹介していきますね。

・各福祉、医療施設について現場職員からみた現実

 医療や福祉の現場では,利用者さん,患者さんにできるだけこうしてあげたいというサービス提供者側の情熱があると思います。一方で,現場の忙しさやルール,安全性などを考えて患者さんや利用者さんの希望を叶えてあげられない場面もたくさんあるように感じます。そこには職員の葛藤があるはず。介護の現場で実際に働いた方から,どのような現実と葛藤があるのかを語ってもらうのは勉強になるだろうという意見がありました。

・葬祭業の仕事内容とは

 葬儀社員としての仕事は、病院へ故人を迎えにいくところから始まり、どういった葬儀にしたいか遺族に希望をきく。そして、無事に葬儀式・出棺を終えるまで見届けるというもので、遺族との関わりが強いものです。人生の終わりに立ち会う仕事だと言えるでしょう。
 葬祭業にはビジネスの側面もありますが、介護福祉という点で葬祭業を捉え直すと、「人生の終わり方」について新たな学びがありそうです。「仕事をしている間、どんなことを感じていたか」という点についても、葬祭業を経験されたチームメンバーさんに是非話を聞いてみたい。そういう意見がありました。

・end of lifeについて(どんな最期を迎えたい?どうあれたら幸せ?)

 人の最後について,どのような終わり方を迎えればよいのかは難しいテーマです。家族のこと。自分のこと。いつかは直面する「死」について考えることで,「介護福祉」についてのあり方を探っていきたいという意見が出されました。

・コミュニケーションについて

 コミュニケーションはどの仕事でも大切です。ただ,介護の現場では,病気や障害ゆえに特別な葛藤や悲しみ,苦悩を抱えた方を相手とするコミュニケーションをとることが少なくないでしょう。そのような方々(ご本人はもちろん,ご家族も)とコミュニケーションをとるうえで,どういうことに注意をしていけばよいのでしょうか。ご家族とご本人の関係が必ずしも良好でない場合の問題も含め,学びを深めていきたいという意見が出されました。

・私たちは本当に患者さん・利用者さんの自己実現を支援できているのか
 

 自己実現については,当事者自身がどうしたいのか分からない場合もあると思います。潜在ニーズをどう引き出すかが介護に携わるプロフェッショナルの課題です。介護の現場では利用者が「やりたいこと」を諦めていることもあるのではないか,ニーズを引き出すために信頼関係を構築するにはどうすればいいか,そういう観点も含め,これから勉強できればよいという意見がありました。
 

・患者さんのQOL(Quality Of Life=生活の質)をどうあげていくか
 

 QOLとは生活の質。介護現場ではQOLよりもADL(食事,排泄,入浴など生きるための基本動作。ADLが下がると生活の質も下がります)や安全面を優先しがちなところがあります。安全面で怖いのが介護事故。どういうケースで介護事故の法的責任が問われているのかという点も勉強する価値がありそうです。
ADLのみで生活の質が保たれているかといえば,必ずしも十分ではない。だからといって利用者さんが「やりたいこと」を何でもできるとすれば,安全面が犠牲になりかねない。この板挟みの問題をどう解決していけばいいのでしょうか。そういうテーマを学びたいという意見が出されました。 

・医療現場での急変時の対応の仕方、延命治療はどうするのか。

・高次脳機能障害について

・認知症について

・ITを福祉・医療分野にどのように活用していくか
 

 →例として,自動運転車椅子が挙げられました(医療・介護現場で手間が取られるのは人の移動の時だそうです)。
  ※参考情報:
      落合陽一さん「terewheelchair」遠隔操作ができるラジコンのような車椅子
  http://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2017/03/telewheelchair/
  https://newswitch.jp/p/10387

・医療・福祉現場の専門用語について

・医療資源、社会福祉制度などについて

・終活について

 終活という言葉は最近普及してきてはいますが,実際に取り組んでいる人は多くはありません。どうやって最期に向けて準備をすればいいのか。このテーマにも多くの関心が集まりました。

・日本の自殺者の増加について

精神障害者に関わる職業の方から挙げられたテーマです。
人生に絶望し、自ら命を断つことほど最悪な死はないと思っています。人の死は残された者に悲しみ以外にも様々なものを残してくれます。
しかし、自殺のあとに残るのは空虚感や後悔です。自殺者を担当していた職員もやはり耐えられずやめてしまう人が多いです。そういう死は減らしていきたいですが、日本では自殺者が増加傾向ですので、危機感は持っています。自殺者はなぜ増加するのか。どうすれば予防できるのか。身近な人の自殺に接した方に対する心のケアはどうすればよいか。考えることが山ほどありそうです。

・介護の長期化、介護うつ

・自分の家族に延命治療を選ぶかどうか

・親の介護問題(離れて暮らす親、福祉の制度について)

参考書籍や記事

介護福祉チームでは介護に関係する記事や書籍がたくさん紹介されました。こういったものをシェアするだけでも皆さんの勉強になります。

*2,3巻あたりでは不正受給についてのストーリーが描かれており,この部分が特に勧められていました。

今後について

今後,介護福祉チームはそれぞれのテーマについて得意な人を中心にディスカッションし,ディスカッションで得られた内容をnoteにまとめ発表していきます。
介護福祉は学べば学ぶほど奥が深く,勉強することで,これから人生を生きる上で必要な視点が身につきます。
このチームはまだまだメンバーを募集しています。
#はあちゅうサロンお勉強部 の方で興味を持った方は是非ご連絡をください。
また,お勉強部にまだ入っていない方は,まずはお勉強部へどうぞ!



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