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#3 独自性を常に模索する,努力家のお天気お姉さん

こんにちは。
部員の魅力発信コンテンツの3人目はこちら。気象予報士の美紀さんです!

美紀さんはもともとNHKにお勤めし,仕事をしながら気象予報士の資格をとり,現在は気象予報士として働いています。

普段は東京から静岡に新幹線通勤をされています。
静岡は穏やかな人が多く,人の輪を大切にしている空気感がある。そのように美紀さんは言いますが,美紀さんも穏やかなお人柄で,終始笑顔でインタビューに答えていただきました。

今回は,NHK時代から遡って,今の美紀さんのルーツを探ってみました。NHK時代に培ったインタビューのコツや,仕事をしながら気象予報士の資格をとるうえで工夫したことなど,有益な情報が満載のインタビューになっています。是非,最後までおつきあいください。

◇◇◇

--もともとの職場はNHKですよね。NHKに入った理由は何でしょうか。

テレビの仕事に中学生の頃から憧れがありました。私は田舎暮らしでテレビがエンタメの主力だったので,テレビをよく見ていたんです。自然と「画面の向こうに行きたい」という気持ちが沸いていました。

--NHKではどういう仕事をしていたんですか。また,どんな仕事が好きでしたか。

地方局(富山・和歌山)に勤めていたんですが,アナウンサーとしてテレビに出るだけではなく,取材も,レポートの企画も,カメラを回すことも,とにかく全部やりました。

仕事のなかでは,自分で取材したり,人の話を聞くことは好きでしたね。
取材ではたくさんの人に会えました。農家の方,地域で会社を興している方,ケーキ屋さんなど多種多様です。そういう方々にインタビューし,地域の魅力を自分の力で発信していくのはとても楽しかったです。

--NHK時代に大変だったなと感じたことはありましたか。

まず,地方局ならではですが,先ほど言ったように全部の役割を一人でやらなければいけないというのが大変でした。あとは,インタビューで大変だったのは,どういう質問をすればいいのかを自分で考えることですね。

インタビューを考えて実際にそれを行う場面でも,テレビならではの大変さがありました。取材のときには話してくれる人でも(魅力がわかる人でも),カメラが回るとかたくなって話せなくなるという人もいらっしゃいました。

その人の柔らかい表情をカメラの前で引き出すのは結構大変です。カメラを向けるとやっぱりそれを意識する方も多く,いかにリラックスしていただくかに気を配っていました。

--インタビューをしてきたなかで美紀さんが大切にしてきたコツはありますか。

その方の事前の情報をできる限り調べます。質問事項もあらかじめ決めておきますね。
それから,何かしらの共通点が自分にないかというのを考えて,自分を出して信頼関係を深めるということを意識していました。

--NHKに入ってみてどういうことが勉強になったなと感じていますか。

大前提として,社会人としての基本を学べたと思います。
また,いろんな人で取材にお会いできて,いろんな人生があるなと思いました。その過程で,人生にはたくさんの種類があって何回でも人生をやりなおせそうだなと思いました。

--美紀さんはNHK時代にどうして気象予報士を目指そうと思ったのですか。

富山の地方局で働いているときの憧れの先輩が気象予報士だったんです。富山といえばその方というくらい有名な方で,視聴者の皆様からも信頼されていましたし,会社のなかでも頼られていて,人柄もとてもよく,優しいし,先輩として怒るときは怒ってくれる方でした。その方への憧れが原動力になっています。

それから,NHKで働いているなかで自分が「核として伝えたいこと」を見つけられていないなということを感じてきていて,専門分野を持つ人に憧れていたんです。専門家になることによって,自分なりの核をもって情報発信していきたいなという気持ちもありました。

--勉強をはじめて2年くらいで気象予報士の試験に合格したということですが,NHKの仕事をしながらの勉強は大変ではなかったですか。

とても大変でした。

平日の勤務は朝10時から夜の7時くらいまでですが,平日は1時間ほど夜か朝に勉強の時間を作っていました。

また,誘いを断りながら,土日にまとめて勉強をしていました。地元じゃない土地が勤務先であんまり友人がいなかったのでかえって誘惑が少なくて集中できたという面はあるかもしれません。

何回か試験に落ち,やめたいなと思うときもありました。

--そういうときの苦しさを乗り越えられたのはどうしてだと思いますか。

乗り越えないと「自分の人生が変わらない」ことのほうが怖かったんです。
それだけ「変わりたかった」というのが,乗り越えられた理由でしょうね。

--気象予報士の勉強をするうえで工夫したところはありますか。

自分だけの問題集を作りました。
何回も間違える問題をみつけて,それをコピーして貼って,間違えた問題を何度も繰り返すようにしました。

また,なかなか覚えられない用語も,それが答えになるような問題を自分で作っていきました。
そうやって弱点にフォーカスした勉強をするということを意識していましたね。

--現在は気象予報士として働かれているわけですが,今の仕事で工夫していることや,美紀さんが将来について考えていることはありますか。

天気ってアプリで調べられるじゃないですか。AIでも対応できる部分があるんです。お手軽に調べられるのに,テレビであえて天気について見てもらうことの意味ってなんだろうって考えています。

ですから,AIにはまだできない防災的な役割に関心を持っていますし,視聴者の皆様からの天気についての素朴な疑問に答えたりといった「人だからこそできること」を大切にしたいと思っています。「素朴な疑問」は結構面白くて,降水確率何パーセントで傘を持ったらいいかとか,天気予報を下駄で占うのはあたるのかといった質問に答えています。

今後ですが,自分ならではのことをしないと「埋もれていくのは怖い」と思っています。
自分の独自性というのを常に考えています。

気象予報士になりたての頃は,資格もとれて気象予報士になれて嬉しかったです。喜んでいました。

でも,気象予報士の会社にはいってみると,周りは全員気象予報士だし,特別なことじゃないなと思いました。だから,自分の分野っていうものを考えていかないとなと常々感じています。

◇◇◇

--そんな美紀さんが「はあちゅうサロンのお勉強部」に入ったきっかけはなんですか。

部長に声をかけてもらったのがきっかけです。

声をかけてもらえたのは嬉しかったです。
オンラインサロンに入ったのは「はあちゅうサロン」がはじめてでしたが,自分で動かないと入った意味がないという印象を持っていました。

自分で動くことにハードルがある自分にとっては,声かけてもらって役割をもらえるというのはすごい嬉しいことでした。

--実際にお勉強部に入ってみてどういう感想を持っていますか。

才能がある人が本当に多いと思います。
あと,いい人が多いですね。

入る前の印象では,どちらかといえば内向的な方が多いのかなと思っていたのですが,実際に入ってみると,皆さん気さくでアウトプット力のある人が多いなと感じました。知的で楽しい人,エネルギッシュな人が多いと思います。

◇◇◇

いかがでしたか。

インタビューをしてみると「自分ならではの価値」を見つけて多くの人に貢献していきたいという美紀さんの芯の強さを感じました。

仕事をしながら資格をとるというのは大変なことだと思いますが「変わりたい」という気持ちの強さで乗り越え,今も独自性を見つけようと努力されている美紀さんから学ぶことはとても多いと思います。

これからの活躍も本当に楽しみですね。

ゲスト:片山美紀さん
インタビュー・執筆:かんねこ





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