デザイナーになって3年が経つ前に、これまでを振り返ってみたというお話。

何か書きたいなぁ、、そんな気持ちにやっと指が追いついた。文章を書くのと伝えるというのは下手くそなのだけど、こんな奴でもデザイナーギリギリやれるのかと感じてもらえたらと思う。

早いもので、デザイナーとして働くようになって3年が経とうとしてる。その前にこれまでをここに残すことにした。

実務経験なしバイト契約で入社した。すぐに社員になれたのだけど、現在もこの会社で働いてる。自社ECを運営してるベンチャー企業。
実際にデザイナーとして働き出したのは、2ヶ月目からだった。1人デザイナーの先輩はいたが、放任主義らしかった。長くなるので細かいいことは省いて行くが、まわってきた仕事を処理して行くにはあまりに何も知らなすぎた。そして、すぐ壁にぶち当たる。

”人の思い描くデザインが作れない”

デザイナーなのに?という声が聞こえてきそうな気が、、。
デザインというとすごく広義になってしまうのだけど、自分と社長、依頼者や先輩それぞれがいいと思うものが違うように感じて、誰かに合わせると他の誰かに合わなかった。作業は楽しい反面でどうしたらいいのかがわからなかった。思えばやり方がよくなかったわけだけど、意外とこういうベンチャー企業は多いのかもしれない。

社長の好みに作れるか、それがゴールだったのがダメだったのだと後から思った。視野が狭かった。

この時は、”デザイン以外の考え方”に”デザイン経験で培われるであろういろんなモノ”がついてきてないと感じていた。
当たり前だけど、結果が出せてない人の言葉には重みがない。どんなに正しいことでも、組織の中ではただの偉そうな奴でおわる。
もしかすると、そんなことはないのかもしれないけどそう感じていた。このころの私は、きっと寡黙で仕事真面目キャラだと思われていたに違いない。あまり社内交流していなかった。内心は、圧倒的な経験・知識不足で自己嫌悪してた。それからしばらくただもがくという作業の繰り返しだった。

”仕事用でtwitterのアカウントを作った”

ここが私の分岐点だとはっきり言えるのだけど、ある時から社外のデザイナーにとても興味を持った。
新人が偉そうに!!という感じだけど、先輩との考え方のギャップに悩んでいた。社内開発との温度差も感じるようになった。よく先輩とは、考え方の違いでぶつかっていた。今ではいい思い出になってるよ。本当だよ。

会社だけで得れるものに限界を感じてたのかもしれない。そこからtwitterでたくさんのデザイナーさんエンジニアさんと交流した。ちゃんとデザインに向き合えたはこの時期からだと思う。

”Dist.13「とくするCSS」”

色々こじらせた私が初めてセミナーに参加する。アカウント作って1年くらい経った頃だった。思えば、めちゃくちゃ豪華な人たちが登壇されていた。今でもすごく覚えてる。人見知りの人にはわかると思うけど、結構これがハードル高かった。これをきっかけにたくさんのセミナーに参加するようになった。

”先輩を超える”

この頃の口癖だった。超えるという定義はすごく曖昧だけど、社長にも副社長にもはっきり伝えていた。ぶつかるのは、自分がいつまでも後輩として仕事をしているからだと思った。と同時に、社内での競争は無意味だとも感じていた。
そこからはあっとゆうまで、先輩は上司という立場から、実質部下という感じになった。やっていることは、アートディレクターとか、リードデザイナーとかそういう類のことをこの時にはやっていたと思う。きっとレベルは低いのだけど、、入社して1年半が経とうとしていた。

それから、環境に依存しないこと、サービスを点じゃなく線や面で捉えること、目的をしっかり理解すること。これがより良い提案につながり、理想に近い結果がえられるのではないか、、そんなことをぼんやり考えていた。
このころは、考えをアウトプットすることを会社に求められていたので色んな人と話すようにしていた。

社長ともコミュニケーションをとるようにしていた。その中で、響いた言葉があった。欲張りな私は、まだ自分の中の答えは出せていないのだけど。

「1つの技術だけで上に行くには限界がある。特別才能がない限り、どんなに頑張ってもバケモノクラスの人には勝てない。ただそんな人たちにでも、1つのサービスを作る上では勝てるかもしれない。トータルの力で勝負するという手段もある。」

そして、2年が経った。2年も働くと未熟ながらにも、会社に対して思うことがでてきた。

”デザインの価値について”

よくあることなのかもしれないけど、会社の考えるデザインの価値が低いと感じていた。ないと困るけど、あればなんでもいいという考え方が根強く染み付いてるように感じた。
決して評価されないとかそういうことではなく、「デザインわからないから」と言って放り投げられてるような気がした。使い回せばいいという言葉もよく聞いていた。他にも感じることはあったけど、文化がなかったものは仕方がないし、これは今でも私の中の課題としているところ。

”そして現在”

ここ半年ほどは、開発チームの改善を進めている。全くの手探り状態ではあるものの、フローも含め原始的な開発環境から少しずつ抜け出していけていると思う。簡単にいうと脱皮。
新しくルールを作っている最中で、週1日をサイト改善に当て、通常タスクは処理しないという日を作ったのはごく最近の話。他にもesa.ioやGitHub issue、コードレビューの導入をしたばかり。今までどうしてたのという疑問が残るレベルからの改善だけど、、。
開発チームの1人1人がよりよくすることを考えれるようになったというのが、一歩を踏み出せた理由になったと思う。そして、目に見えて改善が進むとモチベーションを維持しやすいというのも感じた。目標はもっと早いところに置いているけど、1年後にはサーバーサイドを完全に一新させる予定。

個人的なところでは、自分一人の技術や知識の底上げだけじゃなく、チームとして底上げする為に何ができるかを当面は考えていく。
社長がエンジニア出身だということもあり、開発は長い間社長に依存しすぎていた。どちらか一方に問題があるわけではないが、ある程度切り離そうと動いてるところで、それを任されている。あとは、開発側の採用にも関わらせてもらってるので、そこでも色々吸収していけたら。

そして、外のもっとたくさんの人たちと話したいと思う。いろんな人と話すようになって、自分の立ち位置に不安になったり、安心したり。良い刺激をもらえてること、出会えたことにとても感謝してます、、。もし私と同じような不安を抱えている人、少しでも共感するところがあった人は、目を外に向けた方がいいと思う。他のことは自信ないけど、これは絶対。

私と話したことがある人は、あいつで大丈夫か?と思う人もいるかもしれないけど、そんな人たちがぐぅの音も出ないくらいに、結果を残せたら面白いなと思う。もちろんその時は、私一人の力では決してないのだけど。

やりたいこと、やらないといけないことは山積みだけど、もっと突き抜けていきたい。

私は、CTOになるよ。この会社で。

CTOといっても、私の思い描く形はまたちょっと違うかもしれないのだけど、目指してるものをまとめると、限りなく現場に近く変形させたその形がしっくりくるような気がする。なれるかどうかはわからないけど、、。
それはまた別のお話。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?