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これはオードリー若林正恭さんへの一方的なラブレターである


はじめに断っておく。

この後展開される文章は、僕からオードリー若林正恭さんへ、一方的に気持ちを伝えるファンレター、いやラブレターである。

英語の文章であれば、筆記体で書かれた" Dear Masayasu Wakabayashi "から始まるものである。

「そんなもん、お前が勝手に書いて、オードリーの事務所にでも送りつければいいだろ!」なんて言われるかもしれない。確かにその通り。

「こんなところに書いたって、本人に届くわけないだろ!」なんて言われるかもしれない。確かにその通り。

でも、どうしても、若林正恭『表参道のセレブ犬とかバーニャ要塞の野良犬』の感想文として書きたかった。その理由が気になる人は、ぜひとも最後まで読んで欲しい。



※以下、ネタバレ一切無し。何故なら、何も知らないままに、まだ読んでいない人にも読んで欲しいので。



若林正恭さんへ

はじめまして。今回、noteで若林さんへのファンレターを書いて見ました。

きっとこれを、超多忙な若林さんが読む事はないと思います。でも、もし読むことがあったら、すごく嬉しいな。


まずはじめに、オードリーさんって10年くらい前に、「ズレ漫才」で有名になりましたよね。

正直に言わせてもらえれば、この漫才以上に、若林さんは世間一般から「ズレ」ていると思います。すみません。

本エッセイのキューバ旅行だって、「やりがいのある仕事をして、手に入れたお金で人生を楽しみましょう!」という、正直いまの日本に住んでいる大半の人が信じ込んでいる価値観に違和感を持ったところからスタートしていますよね。そんなこと気づかないまま死ぬ人が大半ですよ。しかも、わざわざキューバまで行くなんて、さらにズレています!


でも、僕も同じことを考えてずっと生きてきました。だから、エッセイの冒頭で、この若林さんも「ズレ」ていると知った時、本当に若林さんが大好きになりました。そして、エッセイに引き込まれました。

若林さん、こういうズレについてずっと考えることを、現代では「哲学的」なんて呼ぶみたいですよ。なんだかカッコよくないですか?中二病ゴコロをくすぐりませんか?



さて、エッセイ、楽しんで読みました。闘鶏場や配給所のようなキューバの現地の人しか基本的に行かないような場所まで行ったんですね。やっぱりズレていますよね、最高です。


でも、僕はずっと、「どうして若林さんの行き先はキューバでなければならなかったんだろう?」って疑問でした。

若林さんは、最後の最後にきちんと答えを出してくれましたね。


若林さんにとって、この旅行は、大好きな人を思い出すための旅であったんですね。

若林さんにとって、このエッセイは、大好きな人に向けて書いた、ラブレターだったんですね。


ただの旅行エッセイだと思ったのに、ズルいです。久しぶりに本を読んで泣いてしまいました。だって、言葉が素直すぎて、がんがんと感情を打ちつけてくるんですもん。

あ、僕はこう思っています。その人は、きっと『火花』だけじゃなくて若林さんの著書も読んでくれていたと思いますよ。そして、『表参道のセレブ犬とかバーニャ要塞の野良犬』だって、きっと今頃、酒とタバコとギターと一緒に、小脇に抱えてくれていると思いますよ。


長々と、駄文失礼しました。若林さんが『表参道のセレブ犬とかバーニャ要塞の野良犬』というラブレターを大好きな人のために書いたように、僕も大好きな若林さんに向けて感想文という形でファンレターを書いてみました。こんなことを二回も書くのはおこがましいですが、もし読んでもらえたら嬉しいな。


最後になりますが、くれぐれもお身体にお気をつけください。

そしてまた、いろいろなところに行って、いろいろなことを考えて、いろいろズレて、またエッセイやラジオやテレビで世の中に発信し続けてください。



#読書の秋2020 #表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

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