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第9夜 ユレルクラゲ

あるところにのんびり屋なクラゲがいました。

クラゲはなんの努力もせず、毎日毎日、波にゆられて生きていました。

毎日、毎日、ゆ〜らゆら。

そんなクラゲを見てムキムキマッチョのマグロさんが声を掛けます。

「やぁ、クラゲさん!毎日 毎日 ユラユラして何が楽しいの?僕らみたいに 日々 体を動かして運動してみたらどうだい!」

クラゲは

「フフフッ…」

っと笑って また ユラユラと波に揺られて行きました。

また別の日には とてもグルメなサメさんが声をかけました。

「やぁ、クラゲくん!毎日毎日ユラユラして何が楽しいんだ?たまには美味しいものでも食べたらどうなんだ?そもそも君は 何を食べているんだ?」

クラゲは

「フフフッ…」

っと笑って また ユラユラと波に揺られて行きました。

何日かすると たくさんの群れ中から一匹のイワシさんが声をかけてきました。

「おーい!クラゲ!また 1人でユラユラゆれてるのか?俺らみたいに家族を持てよ!家族はいいぞ!お前1人でさみしいだろ!」

クラゲは

「フフフッ…」

っと笑って また ユラユラと波に揺られて行きました。

そうやって たまたま出会った魚達にどんな事を言われてもクラゲは いつも

「フフフッ…」

っと笑って ユラユラユラユラと波に揺られて行きます。

そうして 気がついたらクラゲは、何も創り上げることなく、どこにたどり着くこともなく、歳をとり命が尽きる その瞬間がきました。

クラゲは 薄れゆく意識の中で 一言こうつぶやきました………

「あぁ〜、幸せだった。」

そう言うとクラゲは 静かに力尽き 月の光に蒼く照らされ 波にユラユラユラユラ ゆられて消えていきました…。

海の中で、クラゲは一番の幸せ者でした。

この話の教訓・・・幸せになるのに、何かをなしとげないといけないとはかぎらない。

サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!