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悩むよね、インテリアの色選び

こんにちは、ハチノです。
今日はインテリアの色や素材を選ぶときの話をしてみようと思います。

インテリアにはたくさんのモノが置かれることになります。
そしてそれぞれが持つ素材や色が現れるため、必然的に部屋の中に様々な色や素材が現れることになります。
新築や大規模なリフォームの時にはそれらを一点一点どのようなものにするか決定していかなければいけませんが、途中でだんだんどうやって組み合わせていけばいいのか分からなくなることがあるようです。

一応セオリーがある

インテリアコーディネーターやカラーコーディネーターの勉強をしていると、そこではインテリアの色や素材を選ぶとき広い面から決めていくこととされています。

具体的に順番をいうと
①壁、床、天井など
②建具(室内のドア)や、キッチンなどの大きい作り付け設備や家具
③ソファーやテレビボード、カーテンやラグなどの大きめの家具や布類
④クッションなどの小物類

確かにこの順番で選んでいくとベースになる色が早めに決められてイメージしやすいですし、家のイメージの方向性が定まって大きく外れることがない組み合わせができると思います。
それと④にあるような小物類でアクセントを付けやすいのですが、こういうものは後からでも交換しやすいことが多いのでコーディネートでちょっと冒険することもできますし、時間が経ってインテリアを違ったイメージに変えたい時でも調整しやすいです。

逆に①〜②あたりは一度設置したあとは大きくリフォームしないと変更しにくいです。
個性的な色や素材を選ぶときには好みが固まっているときでないと、他とのバランスがとりにくくなってしまうことがあります。


大事なのは「見せ場」と「引きどころ」

ただ最近はインテリアのプロダクトも選べるものの種類が多く、情報もモノそのものも手に入りやすいため、一つ一つ選んでいると「カーテンはこの色が好き」「建具はこの素材」「床はこれ」「キッチンはこの色」と、全部好きなものを選びたくなってしまうことがあります。
私は言いたい。全部No.1に好きな色にはしないほうがいい。
「見せ場」を決めたら「引きどころ」が大事なのです。

インテリアイメージを考えるときに写真をたくさん集めることがあると思いますが、その場合ってあくまでも大きな空間の一部を切り取ったものを見ているだけなんですよね。
例えばキッチン周りの写真であればキッチンそのものがすごく素敵に見える撮り方がされているでしょうし、テレビ周りであればテレビ周辺のコーディネートが最も素敵に見える撮り方がされていると思います。
そして同じ家のコーディネートではなく色々な事例を集めているとなると、実際の空間に全て詰め込んだ場合はテーマやバランスがちぐはぐになってしまうこともあるのです。

「一番大事にしたいもの」は何か考える

私がこれからもし自分の家を作るなら好きな素材を2〜3種類選んだら、あとはそれを引き立てるかどうかを考えて計画を進めます。

セオリー通りの順番に決めなくても、
例えばアクセントクロスやタイルを使う壁を希望されているのであれば、床や天井はそれが引き立つ質感に
気に入ったペンダントライトがあるなら、それが一番可愛く見える照明計画に
今使っている家具をそのまま新しいお家でも使うなら、その家具がうまく馴染んだり映えたりするコーディネートに
何か一つ「一番大事にしたいもの」を考えてそれを支えてあげるような素材選びをしていくとめりはりがあって居心地のいい空間が作れると思うのです。

とにかくこれだけモノと情報が多い時代なので、苦しいこともあるかもしれませんが取捨選択が大事だなあと日々思いながら家づくりをしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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