FGO×ケムリクサ コラボ妄想
「いたナ!!」「見つけたナ!!」
「やわっこくてうまそうだナ!早く"食べる"のナ!!」
「でもムシは食べないほうがいいんじゃないかナ?」
「それもそうだナ!」「りなじはかしこいナ~」
――せ、先輩!!これが『貞操の危機』というものなのでしょうか!?
――どこで覚えたのそんな言葉!?
「――あのぉ~……もしかしてあなたたちも、あの子たちにつかまってしまったんですか?」
――うわぁ!?……ってあれ?
――あの、もしかしてもあなたも?
「はい!この子を観察していたところを……あ、そうでしたそうでした!ボクの名前は――」
「おかしいニャ……このへんから走る音が"聞こえた"んだけどニャー……」
「ごめんね、りつ姉さんにまで手伝わせちゃって……わたしもみんなみたいに得意なことがあればもっと……」
「なにを言ってるのニャ、りん!りんは私たち姉妹でイチバンの"力"持ちだニャ!!さっきも道をフサいでたガレキこわしてくれたニャ!もっと自分に自身を持つのニャ~」
「そうは言うけど、自身なんてどうやって……」
「う~ん……あ、そうだニャ!」
「何?」
「"すきにいきる"のニャ!りんもじぶんの"すき"を見つけられれば、きっと自身が持てるようになるのニャ!」
「そうなの、かな……」
「そうニャ~。ほら、ミドリちゃんもそうだって言ってるのニャ」
「――え!?"ケムリクサ"がしゃべったんですか!?」
「……」
「……」
――わ、
「そこにいたのか……"わかば"!!」
「ほかの三体もいるニャ!追うニャ~!!」
――なんでそういうことするの!?
「ごめんなさい!本当にごめんなさい!!」
――ほ、本当にお好きなんですね、その……ケムリクサという植物が
「はい!!ボクの生きがいです!!」
いつものように眠りから覚めれば、
そこは曇天と赤い霧で覆われた、どこかで見たような奇妙な世界。
赤い髪と瞳の姉妹たち、「りな」「りつ」「りん」。
どこにでもいそうな普通の青年、「わかば」。
そしてこの世界でのみ自生している謎の植物、「ケムリクサ」。
「この世界は謎に満ちている。だが謎とは決して、悪意からしか生まれないものではない。それだけは覚えておきたまえ」
不確定特異点 人理定礎値――
A.D.XXXX 霧煙赫奕列島 ??
--宵星に芽吹く虹彩--
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