宝生永夢SG ※マイティノベルX前提

誰だって秘密を守りたいが、秘密を守り通すことは心が苦しい。開示されるべき秘密があるのは、例えば仮面ライダー。とある小児科医だってそうだろう。

SG1
『天才ゲーマーエム』
彼の正体は天才ゲーマー。どんなゲームも心から楽しんでクリアしてしまう。ひとりのプレイヤーとして、ゲームを誰よりも愛する男。説明書は読まない派。

SG2
『傲慢(りそう)主義』
宝生永夢は誰よりも理想主義である。彼は難しい現実を、力業で打破していく。患者を助けるためならば、命や生死の定義を変えることすら辞さない。今は無理でも、明日には少しだけいい方へ進む──その理想主義は、有り余った傲慢と大差ないほどに。

SG3
『いらないいのち』
かつての宝生永夢は、己の人生に価値を見出せなかった。命をコンティニュー可能なものだとぼんやりと考えて、命の重さを理解してすらいなかった。いらないいのちとは、幼い日の宝生永夢が、自分自身の命に対して認識していたことそのものだ。
そして今の彼にとって、この言葉はタブーである。
家族にまつわる思い出ごと、彼は幼い日の自分に蓋をした。彼が幼い日の記憶、あるいは父親との記憶をすすんで口にすることは、たとえ背中を預け合った仲間や半身が相手だとしても、決して無いだろう。

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