魔法少女まどか☆マギカ コラボ妄想

「誰だ?ああ、カルデアのマスターか…そうだ、俺はカルデアのアンデルセンではない。お前の敵だ」

「そう身構えるな、俺にできるのはいつだって物語を書くことだけだ。今回は半ば無理やり書き起こした三文原稿だがな、暇なら少し聴いて行け」

───女の話をしよう

   少女は常に孤独だった───

孤独な旅路

孤独な生活

孤独な戦い

「もう誰にも頼らない」

孤独を糧に彼女は歩む

では、その孤独が途切れたら?

無償の愛こそ恐ろしい

───女の話をしよう

   正しくあり続けるのは難しい───

誰かのための祈り

平和のための戦い

尊き友情

信じてきたモノに裏切られた時、少女は悪の味を知る

兎角この世は理不尽なもの

正しき者こそ掬われる

───女の話をしよう

   愛ゆえに現実は歪む───

その愛は現実を溶かす

神の権能のように、あるいは悪魔の悪戯のように

ただ一人の友のために少女は変生する

その愛する友の名は…

Fate/Grand Order × 魔法少女 まどか☆マギカ スペシャルコラボイベント

亜種特異点 人理定礎値:A+++
輪廻舞台装置 ワルプルギス
─円環の理─

「タイトルは、そう『愛と魔法の物語』だ」

「読み終わった頃にまたくると良い、その時は───最後の話を聞かせてやろう」

ーーーーーー

「巴マミ、まぁ哀れな少女ではあった」

「その始まりに選択の余地などありはせず、その道行に隣人は最早ない」

「……まぁかつては一人きりというわけでもなかったようだがそれはまた後の話だ」

「ともかく緊張を張り詰める毎日だったろう、その糸があの日ついに切れた」

「実際のところ普段の彼女であれば全く対処できないという事もなかっただろうに…あの日に限っては魔女よりまどかを見てしまった」

「視線の話ではない、心の持ちようだ」

「……だがまぁ、あれでもましな方では有る」

「真実に絶望しながらではなく、友を得た幸福感を胸に死ねたのだから」

「では次の話だ、魔法少女の2つの真実の話をしよう」

ーーーーーー

「ハッ、今更人魚姫のパロディを書くハメになるとはな!」

「美樹さやか、ありたいに言えば運のない女だ」

「まずそもそも巴マミに出会ったことからして不幸だった、正義の魔法少女の理想姿として的確すぎる」

「なまじ理想の姿を体現する彼女と出会っていたが故にそこから外れた行為が許せなかった」

「【可哀想なマミさんの意志を継ぐ】…そんな心構えだったのだろうよ」

「ああ、別に間違いではないとも。潔癖にして純潔、あれは悲しいほどに正しかった」

「だからこそ、自分と現実の折り合いを計算することが出来なかったわけだが」

「良くも悪くも打算の働かない愚直な女だったのだ」

「その愚直さに救われたものが居たにもかかわらず、その姿さえ見えなくなるほどな」

「こうして王子様に告白できなかった人魚姫は泡となり、天使の手で昇天したとさ」

「佐倉杏子は…特に言うこともない、劇中彼女が語った物が彼女の全てだ」

「強いて言うなら彼女と巴マミが師弟であった事くらいか」

「で、あればこそアレが美樹さやかに感化されるのは当然のことだ」

「美樹さやかの戦いは巴マミのそれのトレースなのだから」

「さて、では次の話をしよう…繰り返す約束の物語を」

ーーーーーー

亜種特異点 人理定礎値:A+++
輪廻舞台装置 ワルプルギス
   ─円環の理─

  円 魂 救 済

「読み終えたか、途中で投げ出すこともあるかと思ったが…なかなかどうして根気強い」

「さて、鹿目まどかだが…強い女だった今更俺の方から細かくは語るまい」

「これで本筋の話は終わりだ」

「だがそのエピローグで暁美ほむらは致命的なミスを犯した」

「……これでハッピーエンドならよかったのだがな、そう言うわけにもいかない…約束だ」

───それでは、最後の話をしよう

   愛ゆえに神に背き、現実を砕いたその少女の話を───

Fate/Grand Order × 劇場版魔法少女 まどか☆マギカ 叛逆の物語 スペシャルコラボイベント

亜種固有結界 異界深度:☆
輪廻途絶偽街 ミタキハラ
   ─愛の悪魔─

  人 類 悪 顕 現

「全く、救われない話もあったものだ」

「言ったはずだ、俺は敵だと。さあ、このエンディング…お前はどう受け止める?」

ーーーーー

【ダークチョコオーブ】

暁美ほむら(フォーリナー)からのバレンタインチョコ。

彼女の持つ宝石をグレープキャンディとビターチョコで模している。
キャンディは程よく甘酸っぱいがチョコは涙が出るほど苦い。

通りすがりの童話作家曰く「愛とはただ甘いだけのものではない」との事。

ーーーーー

【甘い幸せ】

鹿目まどか(ルーラー)からのバレンタインチョコ。

ミルクチョコレートに砂糖細工の白い羽が添えられている。

──女の話をしよう

与えられたものはかりそめだった

とある悪魔の贈り物
触れれば崩れる甘い幸せ
現実とは無情なものだ
いずれ潰えると知りながらも今はその甘さに身を委ねる

交わした約束はまだ果たされない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?